マッチ箱より小さい極小3DプリンターをYouTuberが開発
寸法は1.8x3x4cm、重さはわずか17グラムの極小3Dプリンター
日々刻々と進化を続ける3Dプリンティング。メーカーや研究機関は競うように新技術を開発し、様々なイノベーションを起こし続けている。
その一方で、実は民間の3Dプリンターユーザーたちもまた独自に改造や開発を行なっている。彼らの主な研究発表の場はYouTube。また彼ら民間研究者たちの特徴はその「冒険心」にあるとも言えるだろう。
たとえば、YouTuber「My N Mi」のプロジェクトを見てみたい。彼は世界最小の3Dプリンターを設計したと主張している。その大きさはマッチ箱よりも小さく、寸法は1.8x3x4cm、重さはわずか17グラムとなっている。
(画像引用)https://www.youtube.com/watch?v=D6eusBL3dtc
映像では試験プリントとして極小のマネキンを3Dプリントしながらその仕組みを説明している。装置のサイズが小さいため、11 x 11 x 17 mm の体積の部品しか作成できませんが、それでも、プロセスの実装と細部の品質の両方の点で、非常に印象的な結果を見せている。
印刷版を動かす小型モーターとレジンを重合させるLCDスクリーンによって、このミニ3Dプリンターは小さくて細かいオブジェクトをデザインできる。面白い点は、レジンタンクが非常に小さいため、材料を注射器で一滴ずつ追加する必要があるというところ。発明者によれば、このプリンターは3Dマイクロプリンティング用に設計したものであり、電子デバイスやその他のアプリケーション用の小さなコンポーネントの作成に使用できるという。
(画像引用)https://www.youtube.com/watch?v=D6eusBL3dtc
残念ながらこの革新的なミニ3Dプリンターの回路図や設計図は公開されていないが、公開された映像は3Dプリンターコミュニティにおいて瞬く間に話題となった。XY軸で0.135mmの精度と0.005~0.3 mmのレイヤー解像度を誇るこのプリンターは、今後、非常に小さな部品を必要とするプロジェクトに取り組む研究者やエンジニアにとって貴重なツールになる可能性もある。
果たして今後このプロジェクトはどう展開していくのだろうか。何を出すかはさておくとしても、この極小3Dプリンター、是非とも使ってみたい。