今すぐ始めるべき副業は「3Dプリンター」!? 間違いなく売れる出力品とは何か?
趣味の3Dプリンターが利益を生み出す?
ますます、普及の速度を高めている3Dプリンター。一般家庭にも浸透しつつあり、3Dプリンターを使った「ものつくり」がより広く楽しまれるようになってきている。
もちろん、これは大変に素晴らしいことなのだが、ちょっともったいなさもある。せっかく色々なものを3Dプリントしているのに、多くの場合、それが趣味の範囲にとどまってしまっているからだ。言うなればそれはDIYの家具作りと同様、せっかく作った価値のある「作品」を、自分のためだけの「もの」にとどめてしまっているようなものだ。
それが決して悪いという話ではなく、繰り返すが「もったいない」のである。3Dプリンターを興じるにもそれなりにコストはかかる。プリンター本体代は言うまでもなく、レジン代、消耗品代、場合によってはソフト代など、頻繁に使用するならば特に一定のランニングコストが掛かってしまう。現在はレジンも低価格高品質なものもあり、かつてよりはだいぶ、そのコストは低下はしているが、もしそのコストを帳消しにできる、あるいはそのコストを上回る利益を得られるとしたらどうだろうか。
これはつまり「趣味と実益を兼ねれたらより良いではないか」という話である。実際、趣味としていた3Dプリンターを使って商品を出力、販売し、少なくない副収入を得ている人たちがすでにいるのだ。
特にリモートワーク化の推進が謳われている今日、通勤時間の削減で得た時間で3Dプリンターを使用した副業に注目が集まるのは時間の問題だろう。そこで以下では3Dプリンターを使った副業について解説してみたいと思う。
どんな出力品が売れるの? 狙い目のブルーオーシャンは?
さて、3Dプリンターで副業といっても、一体何を売ればいいのだろうか。
これはまさに様々あって、一概に「これが売れる」とは言えない。3Dプリンターで作れるものは多種多様、その中で市場が求めているものは何かを推測し、かつ競合相手が少なそうな「もの」を考える必要がある 。
一般によく売れるとされているのは、趣味のための道具だ。たとえば、リンク先のすでに3Dプリンターで副業をされているという方が書かれたnoteの記事においては、以下のようなラインナップがよく販売されている例として紹介されている。
【副業】3Dプリンターって稼げるの?個人で販売してみた!(再編集版)
・クッキーの型
・ミニ四駆の部品
・釣り関連の道具
・動物プレート
・鉄道のおもちゃ関連
・車関連
・エアーガン関連
・アクセサリー
・腕時計スタンド
・ドローン関連
・模型関連
・etc
もちろん、ここに挙げられているのはほんの一例だ。
しかしすでにこのように事例として挙がっているということは、競合相手が多くいる ということに他ならない。つまり、そのマーケットはレッドオーシャンであるということだ。確かに、同じ商品でも他とは違うアイディアが盛り込まれていたり、品質的に他を凌げる自信があるならば、参入しても問題ないだろうが、そうでもない限りは避けたほうがいいということである。これは商売の基本だ。
いかんせん、3Dプリント商品の市場全体としては、まだまだ伸びしろたっぷりの市場。そして、小さめの商品であれば家庭用プリンターさえあれば、誰でも作れて通販できてしまうという点で参入障壁は低い。これまでのように、企業に企画出しをしたり、小売店と交渉したり、そうした手間は一切いらず、気の利いたアイディア一つで爆発的なヒット商品を世に送り出すこともできるのだ。
では、今ならどんなものを出力するといいのか。
現状で3Dプリンターの使用者の男女比はユーザーで6:4、ある程度の技術を持ったオペレーターになると8:2くらいの割合になっているという調査がある。多くの方が自身の日常や嗜好性の中で商品を制作しているということを考えると、現在、不足しているのは女性目線、あるいは女学生目線の商品ということになる かもしれない。
先ほどの販売例一覧を見ても、その多くは男性的な趣味に関する商品であり、男性であり大人であるユーザー向けの市場が先行して育ってきているという分析も可能だろう。すると、自ずと次狙う場所が見えてくる。もちろん、これは個人的な推測に過ぎないため、あくまでもヒント程度に受け止めてほしい。
今からでも間に合う!3Dプリンターをこれから始める方のために
ちなみに、これから3Dプリンターを始めるという方でも、まだまだ間に合う。しかし、今の時点で3Dプリンターを持っていない方は、ちょっと急いだほうがいいだろう。参入障壁がどんどんと下がり競合相手が増えるからだ。
小さめのプロダクトを作るための3Dプリンターとして、今オススメなのは、プロダクトのクオリティを考えると光造形機と呼ばれる3Dプリンター である。つい数年前まで、この光造形機は極めて高価であり、一般人にはなかなか手を伸ばしづらいところがあったが、最近では低価格高品質の光造形機もちらほら登場している。
たとえば、今おすすめなのはElegoo社のPhrozen社のSonic Mini(¥49,800)、Anycubic社のPhoton Mono X(¥76,780) あたりだろうか。いずれもSK本舗社の特別価格での価格表記だが、このお値段にしては速度、品質ともに抜群。特にSonic Miniは出力速度が大変速いため、販売目的でプロダクトを大量に作りたい方には最適だろう。元手を取るまでの時間はそうそうかからないはずだ。
Phrozen Sonic Mini_PZSONICMINI
また商品を販売する上では、自前のサイトよりもネットショップサービスを使用するのがいい。クレジット決済システムを自分で導入しようなんてしたら、とんでもない費用がかかってしまう。売上ごとに手数料はかかってしまうが初期費用がなく、簡単にオンラインショップを開店できるという点では圧倒的にネットショップサービスが優位である。
現状で、おすすめのネットショップサービスは以下の3つだ。
・BASE
BASEは導入実績70万店舗以上という、国内では最大手のネットショップサービスだ。基本使用量は無料で、独自ドメインも使用できる。決済手数料が3.6%+40円、サービス利用料が3%となっている。これは一つの基準的な数値だろう。
STORES.JPは2019年に立ち上がったネットショップサービスで、BASEに比べるとまだ若い。デザイン性が高く、それぞれのサイトを無料でカスタマイズできたりと、個性化がしやすい。世界観を大事にしたい商品を販売するような場合、こちらが向いていると言える。フリープランの手数料は全体で5%とBASEよりも安い。さらに月額1980円を払えば、手数料は3.6%まで下がるのも魅力的だ。
そして、Yahooショッピング、こちらはなんと、初期費用、固定費、売上手数料、全てが無料。利用者も多く4158万人。これだけ見ると「絶対にここだ」と思われるかもしれないが、集客力には難がある。なんせライバルが多いのだ。今、新規参入する場合、広告を使わないとなかなかお客さんを集められないと言われている。
また、ショップサービスではなくオークションを使用する手もある。フィギュアなどの場合、メルカリやヤフオク! などで、思わぬ高価格がつくことも。ショップと併用してオークションを使ってみるのも手だ。
ようするに、今から3Dプリンターで副業を始める上では、低価格高品質の光造形3Dプリンターをゲットし、取り扱い方法を覚え、今ブルーオーシャンと思われる市場を見つけたら、そのプラダクトを出力し、ネットショップサービスにて開店した自分のオンラインショップで販売する、という流れが必要ということだ。
このうち、3Dプリンターの取り扱い方には弊サイトにも以下のリンクを筆頭に、入門から上級者向けまでマニュアルが充実している。是非、参考にしてほしい。
気になる売上はどれくらい?
さて、ここまで見てきたように、3Dプリンターを用いた副業は、「誰でも簡単に参加でき」、しかも「楽しみながら稼ぐことができる」という、一挙両得的なものとなっている。すでに3Dプリンターをお持ちの方にとっては元手もかからないため、是非参入して欲しいところだ。
ところで、ここまで読んで「で、一体どれくらい稼げるの?」という疑問を持つ方がいるかもしれない。これについてはピンキリだ。商品の売れ行き、規模感によって大きく左右されるため、一概に「いくら稼げる」なんてことは言えない。
たとえば先に紹介したnoteの記事の方によると、ご本人は35種類の商品を120個販売して5.5万円を売り上げたそうだ。これだけみると小さいが、著者の知り合いには概算200万円以上を売り上げているという方もいるとのことである。
あるいは、筆者の知っている範囲で、ネイルアート用のネイルチップやネイルパーツを3Dプリントして販売することで、月額にして少なくない額を売り上げているという人もいる。この分野には大手も参入しているが、ニッチな需要はまだまだ満たされているとは言い難い。要するに、目の付け所が何より大事ということだ。
というわけで、今回はあくまでも「3Dプリンターを使った副業」の概要についての記事になったが、今後はすでに副業をされている方の実例についても売上額などを含めて紹介していきたいと思う。我こそはという方がいらっしゃったら是非とも取材させて欲しい。取材にご協力させて頂けるという方は弊社総合窓口(info@skhonpo.com)までメールにてご連絡を頂けたら幸いだ。