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3Dプリントインテリアの最前線|技術がデザインのモードを更新する

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3Dプリントインテリアの最前線|技術がデザインのモードを更新する

 

オランダの積層造形会社Aectualの3Dプリントインテリア

 

家具の3DプリンターはIKEAを始めとしてすでに多く取り組まれている。

通常の製造法と比較した際、3Dプリント技術を用いた場合、非常に多くの利点がある。まずは生産量の調整を行いやすい。必要なタイミングで必要な量に限定していて製造するということが行いやすく、言ってしまえば無駄な材料を出さずに済む。また、造形において、3Dプリンターを用いることで、通常の造形方法だとつくることが難しい形状の家具を作ることができる。多くの場合、造形は素材からの切り出しによって行われるが、3Dプリントを用いた場合、主に積層造形によって行われるため、切り出しなどでは表現しづらい複雑な幾何学パターンの形状を生み出すことができるのだ。

先日開催されたミラノデザインウィークでも3Dプリントされたインテリア群が注目を浴びた。制作したのはオランダの積層造形会社Aectual。これまで3Dプリント技術を使用して、床、音響拡散パネル、間仕切りスクリーン、天蓋とパビリオン、洋服ハンガーなど、持続可能でカスタマイズ可能な建築製品を作成している企業だ。

今回、Aectualがミラノデザインウィークに出品したのは、同社が製造している円形の製品だ。コンセプトラインは、プランターウォール、パーティションスクリーン、ウォールクラッディング、シートプーフなど、カスタマイズ可能な一連の3D印刷されたインテリアオブジェクトと仕上げで、リサイクルされたテトラパックドリンクカートン素材から作られている。

 

 

AectualのCEO兼共同創設者であるHansVermeulenは次のように語っている。

「毎年約2,000億個の飲料用カートンが生産されており、世界には推定50億個の建物があります。では、これらのカートンを価値の高い建築材料に変えて、日常生活や作業スペースの構築と提供に使用される未使用の材料の必要性を減らすとしたらどうでしょうか?」

「テトラパックとのコラボレーションは、再生された円形の素材がインテリアデザインの標準になる未来を示していると確信しています」

Aectualは、ゼロウェイストのオンデマンドデジタル制作ネットワークを使用して、循環型のオーダーメードのカスタマイズ可能なアーキテクチャ製品を作成し、回収サービスを通じて、材料を最大10回再利用している。これにより同社は製造にあたって排出されるCO2の量を最大80%削減することに取り組んでいる。

一見するとサボテンのような南欧風の造形は実に繊細で精緻だ。プランタースクリーンは、テラコッタの色とマットな外観のためにセラミックに似ており、PolyAlから3Dプリントされている。この材料は、ドリンクカートンのリサイクルされた内側のホイルから得られるポリマーとアルミニウムの混合物だという。

 

 

 

一方、Aectualの別のパートナーであるHouseofDUSは、グラデーションカーブスクリーンを設計している。このシステムは、グラデーション効果によって徐々に開閉するカスタマイズ可能なセルで構成されており、ウィンドウスクリーン、フィーチャーウォール、部屋の仕切りなどに使用できるようだ。

 



これまでもデザインのモードは技術の革新とともにアップデートされてきた。たとえば19世紀末に流行したアールヌーボー、20世紀初頭に流行したアールデコもまた、技術や素材の革新と共に生まれたデザインの潮流だった。すると、3Dプリント技術の登場もまたデザインの様式を更新する可能性がある。果たして今後3Dプリントデザインはどのように発展していくだろうか。時代を作る新たな潮流を生み出してくれることを期待したい。

 

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