ナイフ? カッター? ヤスリ? もっとも快適なバリ取りグッズはどれ?
面倒なバリ取りはどうやるのが正解?
3Dプリントの最大の魅力は、簡単に、かつ素早く、好きなものを好きなときに出力できるというポイントにある。
しかし、実際のところ、出力したらそれでOKとはなかなかいかない。大抵の場合、出力後に待っているのは面倒な「後処理」、そう「バリ取り」をしなければならない。
言うまでもなく、「バリ」とは出力されたプラスチックのオブジェにできてしまっている出っ張りやささくれのこと。放置すれば見栄えが悪く、皮膚が引っかかったりすることで怪我の原因にもなってしまう。そのため、バリは適切に処理する必要があるわけだが、この「バリ取り」がなかなか面倒なのだ。
これまでもバリ取りの合理的な方法をめぐっては様々な試行錯誤がなされてきた。ペンナイフを使用する派、エッジニッパーを使用する派、ヤスリを使用する派、その他、色々な方法が試されている。
結局、どの方法が一番おすすめできるのだろうか。その回答を出すことは、バリ取りのしやすさがオブジェクトの形状にも依存するため、なかなか難しい。ただ、現状において、最も安全性が高く、かつ便利なバリ取りグッズは何かと言えば、バリ取りカッターだろう。
※画像はイメージです。
たとえばペンナイフなどを使用した場合、角度によっては自分に刃先が向かってしまうこともあり、怪我のリスクが高い。一方でバリ取りカッターの場合、まっすぐなハンドルに対して回転する湾曲した金属ブレードで構成されているため、オブジェクトのエッジに刃を当てることで、綺麗にバリを引き剥がすことができる。プラスチックのオブジェクトであれば安価なバリ取りカッターでも十分に機能し、替え刃も安い。
あるいはバリ取り箇所が多く、手動ではしんどいという方の場合、ミニルーターなどを使用してもいいだろう。電動回転で削るため手で作業するよりも楽なのが魅力だが、バリ取りカッターと比較すると、ややお値段は高めになる。
※画像はイメージです。
基本的には、上記した二つの方法に加え、最終的な細かい調整のために紙やすりだけ用意しておけば、たいていのバリ取りは上手くいくはずだ。
もし、ここに書いた方法以外で、より効率的で安全性の高い独自のバリ取り技術をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひご教示ください。