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中小企業が3Dプリント技術を導入するために必要ないくつかのこと

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中小企業が3Dプリント技術を導入するために必要ないくつかのこと

 

3Dプリンターの導入を検討している中小企業の方へ

 

いまや製造業において極めて大きな存在感を放っている3Dプリント技術。製造を行う大企業であれば取り入れていないところの方が少ないかもしれません。

一方で中小企業の製造現場においては、まだまだ3Dプリント技術の導入に出遅れてしまっている企業が多くあります。それなりの初期投資が掛かってしまうということも原因の一つとしてあるでしょう。また小規模な企業の場合、3Dプリント技術に関して知識を持つ社員がいないという問題もあるでしょう。

実際、導入すれば大規模なコストカットが実現すると分かっていながら様々な理由から二の足を踏んでしまっているという企業も多いのではないでしょうか。そこで今回はそうした中小企業の経営者様向けに、3Dプリント技術導入のためにまず何が必要かを考えてみたいと思います。

 

まずは成果責任者を決めること

 

まず第一に重要なことは、社内の中で3Dプリント技術の導入に関してをリードしていく成果責任者を一人定めることでしょう。業界内の3Dプリント技術をめぐる状況を調査し、コストとベネフィットを計算、その上で最適な機材を最適な場所に導入する大きな青写真を描くという大役を、責任持って担うことができる人物が必要になります。

これは想像以上に重い役目です。なんせそれまで培われてきた製造ノウハウを刷新し、全く新しい形に切り替えようというのですから。企業内の別部門からの反発もあるかもしれません。そうした社内の意見をまとめあげることもまたその人物には求められることになります。

あるいは適役の社員がいないという場合、3Dプリント技術の経験を持つエンジニアを新たに雇用する必要もあるかもしれません。いずれにしても、3Dプリント技術の導入は製造ラインを大きく変容させる一大事です。慎重に、かつ正確な判断を主体的に下すことができるリーダーの存在は欠かせないはずです。

 

具体的な収益目標に向けて戦略を立てること

 

さて、成果責任者が綿密なリサーチの元に社内の意見をまとめあげたなら、次は3Dプリント技術の導入を会社の収益目標にどう適用できるかを、会社全体で明確に戦略化していく必要があります。

この技術の導入によって得られるものは単一ではありません。ラピッドプロトタイピングで新製品をいち早く市場に投入できるようになったり、部品を寺社生産することでサプライチェーンの混乱を回避することができるようになったり、原材料の無駄をカットしコスト削減することができるようになったり、今までにない複雑な形状の製品を開発することができるようになったり、様々な場面でその技術を活用することができるはずです。

ただ、そのぶん、導入によって得られるベネフィットの計算は複雑になります。こうした複雑さをきちんと把握し、かつ自社の経営状況に照らし合わせて、何が実現可能かを過不足なく見定めること、それによって技術導入のための投資額を算出することは、言うまでもなく、とても重要なプロセスになります。

もちろん、これは必ずしもできる限り投資額を小さくした方がいいということを意味しません。小規模な投資額で3Dプリント技術を採用した場合、それが結果として利益を生み出すことが少ないという企業経営者の話はしばしば耳にするところです。

ただし、3Dプリント技術を正しく実装した場合、それは確実に変革をもたらしてくれるものになるでしょう。つまり、自社にとって最適な導入の形を、短期、中期、長期にわたる視野をもって、決定していくことが肝要です。

 

 

試験的にサービスビューローを利用すること

 

ところで、その上で見逃してはいけないことがあります。いかに3Dプリント技術が優れているからといって、闇雲に従来の技術を3Dプリント技術に代替させればいいというものではないということです。その部品が3Dプリントされるべきものなのか、3Dプリント技術によって改善される点があるのか、ということは幾度も繰り返し問われていく必要があるでしょう。

3Dプリント技術を用いることで、企業はより速く、より軽く、より強く、より優れた部品や製品を設計することができるようになります。作業工程も短縮されるため、製造効率もまた著しく向上するでしょう。しかし、場合によっては従来の方法の方が理にかなっているという場合もあります。実際、多くの製造企業は現状において全てを3Dプリント技術に委ねているわけではなく、多くが従来の製造方法とのハイブリッドによって製造を行なっています。

果たしてどの程度、従来の技術を3Dプリント技術に代替させることが効率的なのか。このポイントを見定める上では、まず3Dプリンターに投資する前に、試験的に外部の積層造形サービスビューロー(商用印刷やDTPに関連するサービスを行う業者のこと)を利用し、アウトソージングによる3Dプリント技術の導入を行なってみるのが良いでしょう。実際に製造プロセスにAM技術を取り入れてみることで、最終的に購入する必要のある3Dプリントシステムや、必要な品質を担保する材料などを把握することができるようになります。

あるいは、3Dプリント技術の導入により製品需要が今までよりも増加するという場合もあるかもしれません。そうした場合、現実に変動した需要を踏まえた上で、それに見合った投資を行うこともできるようになります。逆に、アウトソージングを試験的に行ってみた結果、実際に3Dプリンターへの投資を行うよりもアウトソージングを継続していった方が理にかなっているという経営判断も行うことができるようになります。

業界においても、必ずしも自社で3Dプリンターを所有し操作することが最大の利益を生み出すわけではないという意見も多く見られます。現在ではマシンの管理から操作まで全てを行ってくれる積層造形サービスビューローが多くあるため、自社内でそうした技術を整えるよりもアウトソージングしてしまった方がコストを抑えることができる場合もあるんです。

そうした判断をきちんと行っていく上でも、どのサービスビューローに工程を委託するのかということもまた、非常に重要な選択となります。仮に「試験的導入」だとしても、アウトソージングするサービスビューローを選択する際には、事前の緻密なリサーチを忘れてはいけないでしょう。

 

 

3Dプリンターを使いこなせる人材を育成すること

 

さて、様々なプロセスを経て、実際に3Dプリンターを導入したとして、その3Dプリンターを操作する社員が技術不足であっては、十分なパフォーマンスは得られません。

多くの3Dプリンターメーカーは、企業向けのトレーニングを幅広く実施しており、近年ではそれぞれの3Dプリンターの認定プログラムを導入する動きが活発化しています。また大学などにおいても積層造形の修士号プログラムを提供する大学も増えてきています。

こうした様々なプログラムを利用して、社員のスキルアップを行うこと、またすでにスキル養成を受けた社員を雇用することは、自社の3Dプリンターを正しく活用する上で極めて重要なことです。どんなにいいマシンを購入しても、それを使うスタッフに十分な知識と技術がなければ宝の持ち腐れになってしまいます。

エンジニアは常に新しい技術と新しいルールを学ぶ必要があります。今、エンジニアが最も学ぶべき技術の一つが3Dプリント関連技術であることは間違いありません。

社員のスキルアップなくして、新しい技術の導入はありえません。機材への投資と同様に人材への投資も同時に行っていくということも忘れないように気をつけてください。


 

3Dプリント技術を正しく実装した場合、それは確実に変革をもたらしてくれる

 

いかがだったでしょうか。

ここでは3Dプリント技術の導入を検討している企業にとって必要なことのうち、基本的ないくつかの点について考察してみました。

先述したように、3Dプリント技術を正しく実装した場合、それは確実に変革をもたらしてくれるものになります。大幅なコストカット、製品品質の向上、サプライチェーンの見直し、新製品の開発、などなど様々な点においてポジティブな効果を期待することができます。

製造業においては今後ますます3Dプリント技術の活用事例が増えていくことと思います。その際、早期にそれらの技術を導入していた企業の方が、経験やノウハウの蓄積などの面においても、有利になるだろうことは間違いありません。

是非ともこの記事を参考に3Dプリンターの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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