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カリフォルニアで世界初の3Dプリント住宅のコミュニティ建設へ──ネット・ゼロ・エネルギーの先端住宅は世界を救うか

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カリフォルニアで世界初の3Dプリント住宅のコミュニティ建設へ──ネット・ゼロ・エネルギーの先端住宅は世界を救うか

 

世界初となる3Dプリント住宅コミュニティ

 

3Dプリント住宅のトピックが相次いでいる。SKメディアでもつい先日、先端的な住宅3Dプリント技術「Sphere」の開発と発展に取り組む日本企業セレンディクスパートナーズを取材したばかりだ。詳しくは記事に譲るが、同社は球体型3Dプリント住宅を30坪300万円で発売することを目標にプロジェクトを進めている。今日の国際的な経済状況、地球環境、人口動向などを考えた時、その実現は「理想」ではなく「必要」事項だとも言える。是非、日本が世界をリードして欲しいところだ。

 

 

住宅マーケットに価格破壊を引き起こす日本発の最先端3Dプリント住宅「Sphere」とは? セレンディクスパートナーズCOO・飯田國大さんインタビュー

 

あるいはその以前にも南米において低所得者向けの仮説住宅の3Dプリント建設に取り組むNEW STORYの活動を紹介したことがある。さらに昨今では、340平方メートルの住宅を24時間で3Dプリントし、実際にすでにその住宅の販売を開始しているという米国のマイティビルディングを紹介した。

 

 

3Dプリンターで340平方メートルの家をたった24時間で出力――建築業界を革新する最先端技術

 

 

このように、ここ数年で急速に発展を遂げている3Dプリント住宅業界なのだが、今回はこの分野に関連して、3月に届いたばかりの最新の情報をお届けしたい。なんでもアメリカ・カリフォルニア州において、世界初となる3Dプリント住宅コミュニティの建設が発表されたらしいのだ。

 

 


砂漠地帯に建設されるネット・ゼロ・エネルギーの住宅

 


カリフォルニアの砂漠リゾート地帯であるランチェロミラージュに3Dプリント住宅コミュニティの建設を発表したのは持続可能な建築を目指すパラリグループと、先ほども少し紹介した先進的な3Dプリント建築を行う企業マイティビルディングだ。


今回、この2社はカリフォルニアに5エーカー(1エーカーが4096.9㎡)の土地を購入する計画を立てている。そこに環境に優しいネット・ゼロ・エネルギー(※)の、15軒の住宅からなるコミュニティを発展させていこうというのが第一段階である。


※ネット・ゼロ・エネルギーとは、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指すもの。省エネでエネルギー消費を減らし、創エネによって使うぶんのエネルギーを作ることで最終的に収支をゼロとする。


開発費は1500万ドル、実現すれば世界初の3Dプリント住宅のコミュニティが誕生することとなる。

 

 

Mighty Buildings/EYRC Architects

 


基盤となっているのはマイティ・ビルディングのマイティ・キット・システムだ。このシステムでは3Dプリントされた高分子複合材料のパネルが使用され、断熱、耐候性を備えている。それぞれの住宅は自由に間取りを設計することが可能だが、キッチン、バスルーム、ガレージなどが完備されているとのことだ。

 

 

Mighty Buildings/EYRC Architects

 

 

ネット・ゼロ・エネルギーの創エネにおいては、テスラソーラー社の太陽光発電パネルが使用され、ガレージには電気自動車が入ることができるよう設定するとのこと。プレスリリースにおいては「持続可能性を重視する買い手に、スマートでヘルシーな住宅を販売する」ことをコンセプトの一つに掲げている。


そもそも3Dプリント建設は資材の無駄遣い、廃棄物を減らすことができるため、環境配慮型の建設方式だが、このプロジェクトにおいては、さらに意識的に環境への配慮が行われているというわけだ。まさに2021年にふさわしい、住宅プロジェクトだと言えるだろう。

 

3Dプリント住宅は住宅危機や環境危機を救うか

 

2021年は3Dプリント住宅にとって今までで最も重要な1年になるとも言われている。1月にはニューヨーク、3月にフロリダで、3Dプリント住宅が建設されており、それに加えてこのランチェロ・ミラージュにおける住宅コミュニティの発表である。


専門家の中には3Dプリント建築が住宅危機や環境危機を救うという考えに懐疑的な態度を示す人もいるが、とはいえ、他に具体的な解決策がない以上、今最も大きな期待が寄せられていることは間違いない。


「これは未来の住宅に関する我々のビジョンを初めて現場で実現したものとなる」


マイティ・ビルディング社のCOOであるアレクセイ・デュボフ氏はそう述べている。果たして私たちの住宅の未来はどうなるのだろうか。「家」の大転換が、まもなく起ころうとしているのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

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