「LATTE3D」は3Dモデル生成ツールの最終兵器となるか|その機能を3Dアニメの自動生成へと拡張中
生成時間わずか数秒、ChatGPTを使用した先端の自動生成技術
昨年よりリリースラッシュとなっていてた3Dモデル生成ツール。
ほんの1年前は生成に最低でも1時間はかかったであろうレベルの3Dモデルが現在では数分、数十秒へと短縮され、さらにその精度やクオリティも向上の一途を辿っている。
そうした3Dデータ生成モデルの中でも現在の最先端というべきはおそらくNVIDIAが最近開発を発表した「LATTE3D」だろう。
これはテキストベースの3Dモデル生成ツールであり、テキスト入力後から3Dモデルが生成されるまでの時間はほんの数秒。同社によれば「コーヒーを淹れるよりも速い」とのことだ。しかもLATTE3Dはそのテキストに対応する3D形状のオプションを複数同時に生成してくれる。ゲーム開発やデザイン、ロボット工学などあらゆる分野において新たな可能性を吹き込むものとなっている。
ありがたいことにLATTE3Dの場合、最初のモデルが生成されたら、そこからわずか数分で最高の品質へと最適化することができる。そしてそのデータをユーザーは他の兌換性のあるソフトウェアやプラットフォームに瞬時にエクスポートすることもできる。
入力するテキストの解釈にはChatGPTの助けを借りている。これによって複雑な注文に対してもニュアンスまで汲んだ高い解像度で理解することが可能となっており、アプリケーションの汎用性を高めている。
画像/LATTE3Dより
ChatGPTのテキスト理解力の高さに関してはご存じの方も多いだろう。あの理解力でこちらのテキストを解釈し、そこから3Dモデルを生成してくれるというのは、想像するだけでも凄い。
ただ残念ながらLATTE3Dは現在開発中であり、商業化はされていない。研究者たちは今後この技術を3Dアニメーションの生成などの分野に拡張していく予定だという。あるいはテキストベースで3Dアニメを作成できる日もそう遠くはないのかもしれない。