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3Dプリントされたウッドギターが「凄い」と話題に|木材3Dプリントの最前線を疾走するDesktopMetal

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3Dプリントされたウッドギターが「凄い」と話題に|木材3Dプリントの最前線を疾走するDesktopMetal

 

Forustのウッドバインダー噴射システム

 

現在、木材3Dプリントにおいて最も意欲的な展開を見せているのは工業用3DプリンターメーカーのDesktop Metalだろう。今年の5月にはバインダージェットによる機能的な最終用途木材部品の3Dプリントに特化した子会社Forustを設立。いよいよ木材3Dプリントが一般に普及しようとしている。

Forustの3Dプリントプロセスは、一般の木材製造プロセスや製紙業界が排出されるおがくずやリグニンなどを利用するもので、これらに特殊なバイオエポキシ樹脂複合体を混合して、3Dプリント材料として使用するものだ。いわば、これまでは捨てるだけだった端材のリサイクルである。エコロジー的にも実に理に適った方式だと言えるだろう。

この技術の注目ポイントは、従来の木工品のように木目を活かした構造にも対応可能であることだ。ローズウッド、アッシュ、エボニー、マボガニーなど、様々な木目にも対応しており、その対応範囲は今後ますます広がっていく予定だという。

 

 

画像:Forust



現在はまだForustのウッドバインダー噴射システムの3Dプリンターは一般発売されていないものの、Forustのwebサイトでは同社の技術で3Dプリントされた木製アイテムを購入することができる。それらはいずれも滑らかに湾曲した美しい木製のインテリアであり、言われなければ一流の職人の技巧が込められたハイエンドな一品にも見える。だが、実際はおがくずから再構成され、3Dプリンターによって出力されたものだ。造形の自由度の高さに、木材3Dプリントの可能性を感じさせてくれる。

 

 



https://www.forust.com/store

 

3Dプリントされた超完成度のウッドギター

 

ところで、実は最近、Forustの技術を使って出力されたあるオブジェが話題を呼んでいる。こちらだ。

 

 


そう、ウッドギターだ。その完成度の高さは、よもや楽器屋に並んでいる普通のギターと比べてもなんら遜色はない。むしろデザイン性の高さにおいて、こちらの方が目を引きそうなくらいだ。

 

 

 


ツイートしているのは、Desktop MetalのCEOであるRicFloup。どうやらこのウッドギターをForustのシステムを使って出力したのは、オークランド大学の教授であるOlaf Diegelという人物のようだ。このOlafは積層造形の専門家であり、これまでにも様々なものを出力して話題を呼んできた。

なんでも今回の3Dプリントウッドギターはサイズ的に実際に演奏するにはちょと足りていないようだ。だがOlafによれば、それは現状のシステムのサイズの問題であり、今後ロボットアームベースのウッドバインダー噴射システムが完成されれば、問題なく演奏可能なウッドギターも出力可能だろうとのことだ。

 

 

 



このギターの出力にかかる印刷費用は約540米ドルらしく、これはカスタム楽器製造費用としては非常にリーズナブルな価格だ。通常、カスタム楽器を手作業で作る場合、安くても1000ドルはくだらない。それゆえ、Forustのシステムが完成し、一般にリリースされた暁には、カスタム楽器業界に混乱を招きかねないなんて声もあるほどだ。

環境の時代と呼ばれる今日、森林破壊の抑止は喫緊の課題だ。世界から一分間で消える森林面積は東京ドーム2.4個分だと言われる。1年間にすると東京ドーム1265,476個分。これは笑い事ではないだろう。

一方で我々は木材の利便性と温もりにあまりにも依存した暮らしを送っている。いかに木材が希少となっても、それを求めずにはいられないのが実情だ。だからこそ、おがくずから木製のオブジェを出力する木材3Dプリントは、今最も注目されている技術の一つなのだ。DesktopMetalの今後の進展に引き続き注目していきたい。
 

 

 

 

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