深すぎる!3Dプリントラジコンの世界|完全自作で最高時速66km
高級ラジコンが欲しいけど手が届かない…ならば自分でつくってしまおう!
3Dプリンターによるラジコンつくりが盛り上がっている。
まず日本でも話題になったのは、今年の春先に“こうのとりDIY”さんがYouTubeとニコニコ動画に投稿した『3Dプリンターでパワフルなラジコンを作りたい! UCRプロジェクトpart1』という動画だ。
動画によれば、なんでもこうのとりさんはUnlimited Desert Racerという大型ラジコンに興味を持ったものの、その高価さに気後れして購入に踏み切れず、それでは自作で同じようなラジコンをつくってしまおうと思い立ったとのこと。その上でこだわったのはギアを含めて可能な限り3Dプリントするということ。
様々な工夫を重ねて、晴れて完成したのがオリジナルラジコン「Unlimited Cyber Racer」だ。
画像引用/こうのとりDIY
動画には走行テストの様子も収められているが、見事な走りっぷりである。使用したフィラメントや、3Dプリントした部品一覧なども紹介されており、非常に勉強になる。
画像引用/こうのとりDIY
とはいえ、まだまだ改良すべき点もあるようで、今後もこのプロジェクトを継続していくとのこと。次回動画が実に待ち遠しい。
もちろん、3Dプリンターでラジコン作りを行なっているのはこうのとりさんだけではない。たとえば最近にも3Dプリンター系YouTuberのJinan氏が、オリジナル3Dプリントラジコンの作り方を動画で公開していた。
動画でJinan氏が作っているのは、低重心の後輪駆動設計のラジコンだ。2つの大型5.2Ahバッテリーがシャーシの低い位置に設置されており、コーナリング時の車の安定性を担保している。また独自のサスペンションセットアップも開発し、路上の凹凸に対する対応力も強化している。
最高速度を保つためにも、Jinan氏は高度な数学的アプローチも行なっている。もちろん幾度も失敗を重ねたようだが、その失敗から新たな学びを得て、設計を改善していった結果、自作されたラジコンの速度は時速66kmに達するまでに。これは競技用ラジコンとしても高い水準にある。これぞDIY精神というものだろう。
あるいは変わり種としては、自作で3Dプリント戦車をつくってしまう人も。
要するに自分のやる気とアイディアと工夫次第ということだろう。
皆さんも是非とも秋の夜長にオリジナル3Dプリントラジコンつくりに挑戦してみてはいかがだろうか。