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現代映画と3Dプリンターの切っても切れない関係|MARVEL、007、ジュラシックワールドまで

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現代映画と3Dプリンターの切っても切れない関係|MARVEL、007、ジュラシックワールドまで

映画製作に欠かせない3Dプリント技術

 
映画製作においては様々な衣装や小道具が用いられる。特に映画の舞台が現代ではない場合、それらは特注によって作られることになる。大量生産するわけではないオブジェクトをそれぞれ一つずつ手作業で作るというのは、想像するだに大変なコストだ。

そのため、現在では映画業界に3Dプリンターは欠かせない存在となっている。もちろん近年ではCGも多用されているが、CGだけでは補えない部分に関しては、3Dプリンターによってオブジェクトを出力し、映画をよりリアルにすることに役立てているのだ。

最近、最も話題となったところでは、昨年、第77回ゴールデングローブ賞「アニメーション映画賞」を受賞したアニメーション作品『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』だろう。
 
 
 
 
  
これはいわゆるストップモーションアニメと呼ばれるジャンルで、対象物を小刻みに操作して、個々にコマ撮りを行うことで連続再生した時に対象物が動いているように見えるという、アナログな手法で制作された。その上で活躍したのが3Dプリンターだ。今回、作品を制作したLAIKA Stuidosはあのストラタシス社全面協力のもと、なんと30万点以上のパーツを3Dプリントして、ポップで可愛い世界観を作り上げたのだそう。その結果は世界からの大絶賛。今後、同種の映画で3Dプリンターが大活躍していくことになるのは間違いない。

 


 

 

 

あるいは実写映画でも3Dプリンターの活躍は眼を見張るものがある。

たとえばMARVELシリーズ。このシリーズでは現実離れした様々な衣装が登場するが、近年、とりわけ目を引いた衣装といえば、『マイティ・ソー バトルロイヤル』に登場したヘラの仮面だ。演じたのがあの大女優ケイト・ブランシェットだったこともあり、世間からも大きな注目を浴びた。






動画の0:20くらいから登場するこの異形化したカブトムシのような仮面(兜?)もまた3Dプリントによって作られた。ケイトの頭部を3Dスキャンした後、そのデータをもとに炭素繊維で強化された複合粉末を素材とする、重さ約1.8kgの軽量性と安定性に優れたオブジェクトだ。この独創的なフォルムは3Dプリンターならでは。まさに次世代クリエイションと呼ぶにふさわしい逸品だろう。

もちろん、ヘラだけではない。同じくMARVELシリーズの大ヒット作『マイティ・ソー/ダークワールド』でも3Dプリンターは活用されている。ご覧になった方は印象に残っていると思うが、雷の神が装備していたあのケルティック模様のハンマー。あれもバインダージェット方式の3Dプリンターで作られたものなのだ。



 
 


さらには映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のスターロードのマスクや、コラスの鎧もそう。そして、あの『アイアンマン』のスーツにも3Dプチントテクノロジーは使用されている。『アイアンマン』に関してはファンたちの二次創作としてもスーツが人気で、その際にも3Dプリンターが使用されている。



 
 
以前は病気で右手のない少年に対して、『アイアンマン』の主演俳優ロバート・ダウニー・Jrが3Dプリントされたアイアンマンの腕がプレゼントされるというハートウォームなニュースが話題になったこともある。




 
あるいは、ちょっと変わった3Dプリント技術の映画への登場例としては映画『オーシャンズ8』がある。このシリーズをご覧になったことある方には説明不要だろうが、本作では複数のやり手泥棒たちがタッグを組んで宝を狙うというのがストーリーの骨子となっている。スピンオフである「8」では、スパイチームがダイヤモンドの散りばめられた超高級ジュエリーを違法複製する際に3Dプリンターを用いているのだ。こちらに対しては「まだそんな高性能な3Dプリンターはないだろ!」と鑑賞者からツッコミも入ってしまったのだが、とはいえ、それだけ3Dプリンターの技術に人々が夢を持っているという一つの証だろう。 


 

 
 
さて、まだまだいこう。3Dプリンターはあの超有名シリーズ「007」でも用いられている。2012年に公開された『007 スカイフォール』では、映画内で炎上したり破壊されるためのボンドカー(アストンマーティンDB5)の車両モデルが大判3Dプリンターによって作成された。本物を壊してしまってはあまりにもったいないため苦肉の策、だったようだが、いざ出力されたモデルは元のモデルと見分けがつかないくらいに似ていたそうだ。 


 

 
 


そしてもう一つ、あの『ジュラシックワールド』でも3Dプリント技術は用いられている。古生物学においては化石から全体像を再現する際などに3Dプリント技術が多く用いられているが、それは映画制作でも同様だ。今作では恐竜の頭蓋骨に3Dプリント技術が用いられた。実際の映画では恐竜は基本的にCGで描かれているが、一部シーンでは実際に恐竜の頭部を出力し、そこにCGで着色と動きが加えられたようだ(下の動画内1:49あたり)。

 


 

色々と見てきたが、ここで取り上げたのはほんの氷山の一角、もはや映画制作の現場に3Dプリンターは欠かせないツールとなっている。今後、映画を見る際には、「あ、これ3Dプリントしたやつかな」という視点も持っておくと、また違った楽しみ方ができるようになるかもしれない。

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