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ファイバーレーザー金属刻印の選び方|CO2・ダイオードとの違いとxTool F1 Ultra/F2 Ultra【2026年版】

ファイバーレーザー金属刻印の作例
レーザー加工機 選び方ガイド | レーザー加工機 総合比較 金属の設定値 出力と素材の関係

「ステンレスのタンブラーに名前を入れたい」「工具に型番やシリアルナンバーを刻みたい」「真鍮のアクセサリーに繊細なロゴを彫りたい」――こうした金属への刻印(マーキング)を本格的にやろうとすると、木材やアクリル向けのレーザー加工機では役不足になります。金属を相手にするなら、選ぶべきはファイバーレーザーです。

結論として、金属に本格的に刻印するなら、波長が金属に吸収されやすいファイバーレーザー(MOPA含む)が最適です。この記事では、「ファイバーレーザーで金属に刻印したいが、どの基準で機種を選べばいいのか分からない」という方に向けて、レーザーの種類による違い、金属刻印で見るべき4つの軸、用途ごとの考え方を整理します。最後に作例として、SK本舗で取扱予定のxToolファイバー機の検証済みスペックも紹介します。

ファイバーレーザーとは? ― なぜ金属刻印に強いのか

結論から言うと、ファイバーレーザーは波長が金属に吸収されやすく、金属の表面を「変色」または「彫り込む」形でくっきりマーキングできるからです。

ファイバーレーザーは、光ファイバーを増幅媒体に使った波長約1,064nmのレーザーです。この波長は金属によく吸収されるため、ステンレス・アルミ・チタン・真鍮・金・銀といった金属に対して、消えにくいマーキングや深い刻印ができます。木材やアクリル向けのレーザーでは難しい「金属そのものへの加工」を得意とするのがファイバーレーザーです。

ファイバーレーザーによる金属彫刻の作例
金属表面へのファイバーレーザー彫刻イメージ

MOPAファイバーとは? ― 通常のファイバーと何が違う?

MOPA(Master Oscillator Power Amplifier)は、パルスの幅を細かく調整できるタイプのファイバーレーザーで、金属の「カラーマーキング」やプラスチックの加工に強いのが特徴です。

通常のファイバーレーザーがパルス幅固定なのに対し、MOPAはパルス幅を可変にできます。これにより、ステンレスを加熱して酸化膜の色を変える「カラーマーキング」(黒・青・赤など)や、熱の影響を抑えた繊細な加工、プラスチックへの白マーキングなど、表現の幅が大きく広がります。金属に色を付けたい、より高度な刻印表現を求めるなら、MOPAタイプが候補になります。

通常ファイバー
パルス幅 固定
黒一色のマーキング・彫り込みが中心。シンプルな名入れや型番刻印に十分。
MOPA
パルス幅 可変
カラー/繊細な加工/プラ白まで対応。表現の幅が広がる上位タイプ。

CO2・ダイオードとの違いは? ― 金属に使えるレーザーはどれ?

金属の刻印に本格対応できるのはファイバー(MOPA含む)だけです。CO2とダイオードは金属には基本的に不向きで、それぞれ別の素材を得意とします。

ファイバー(MOPA含む)
波長 約1,064nm
金属 ◎
得意:ステンレス・アルミ・チタン・真鍮・金・銀(変色〜深彫り)
苦手:木材・アクリルのカット
CO2
波長 約10,600nm
金属 ×
得意:アクリル・木材・ガラス・革・紙・布
苦手:裸の金属はほぼ加工不可
ダイオード
波長 約455nm(青色)
金属 △
得意:木材・革・布・暗色アクリル
苦手:裸の金属は不向き(コーティング済みなど限定)

レーザー加工機に搭載される主なレーザーは波長によって得意素材が分かれます。下の表でさらに整理します。

レーザー種類 波長の目安 金属への適性 主に得意な素材
ファイバー(MOPA含む) 約1,064nm ◎ 本格対応(変色〜深彫りまで) ステンレス、アルミ、チタン、真鍮、金、銀
CO2 約10,600nm × 不向き(裸の金属はほぼ加工不可) アクリル、木材、ガラス、革、紙、布
ダイオード 約455nm(青色) △ コーティング済み金属など限定用途(裸の金属は不向き) 木材、革、布、暗色アクリル

つまり「アクリルや木をカットしたい」ならCO2、「木材やレザーを手軽に」ならダイオード、そして「金属にしっかり刻印したい」ならファイバー、という住み分けになります。金属が主目的なら、最初からファイバー機を選ぶのが結局いちばんの近道です。各レーザーと素材の組み合わせの全体像は、レーザー加工機の総合比較ガイドでも詳しく解説しています。

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金属マーキングの種類 ― 「削る」「黒変」「色付け」の3パターン

ファイバーレーザーで金属に施すマーキングは、大きく「彫刻」「アニーリング」「カラーマーキング」の3種類に分かれます。どんな仕上がりにしたいかで、必要な方式(通常ファイバーかMOPAか)も変わってきます。

⛏️
彫刻(エングレービング)
金属表面を深く削る。指で触って分かる凹凸が残り、摩耗に強い。型番・銘板など耐久重視の刻印に。
アニーリング(黒変)
削らずに熱で表面を黒く変色させる。素材を削らないので滑らかなまま。ステンレス・チタンの黒い文字入れに。
🌈
カラーマーキング(MOPA)
酸化膜の厚みを制御し青・赤など虹色に発色。パルス幅可変のMOPAが得意とする領域。

CO2・ダイオードとの違いを踏まえた、金属刻印で見るべき軸は? ― 失敗しない4つのチェックポイント

金属刻印用のファイバーレーザーを選ぶときは、①出力(W)②波長・方式(ファイバー/MOPA)③加工速度④対応金属とマーキング表現、の4軸で比較すると失敗しません。

① 出力(W)
深さ・速さ・黒マーキングの安定性を左右。名入れは20W前後、深彫り・量産は40〜60Wクラス。
② 波長・方式
波長は金属向きの約1,064nm。黒一色なら通常ファイバー、色付けはMOPAが分かれ目。
③ 加工速度
数十〜数百個の量産・小ロットで効く。最高加工速度(mm/s)が生産性を直接左右。
④ 対応金属/作業エリア
対応素材の幅と、刻める最大サイズ。小物アクセサリーは小さめ、銘板・プレートは広いエリアを。

スペック表の数字をただ眺めるのではなく、「自分の用途にとってどの軸が効くか」を意識するのがコツです。順に見ていきましょう。

① 出力(W)― どこまで深く・速く彫れるか

20W 前後
名入れ・表面マーキング
40〜60W クラス
深彫り・量産・堅い金属

出力が高いほど、深い刻印・厚みのある加工・ステンレスの黒マーキングが安定します。「とにかく速く・深く・量を」なら出力重視で選んでください。

② 波長・方式 ― 通常ファイバーかMOPAか

黒一色でOK → 通常ファイバー
色を付けたい → MOPA

「色を付けたいか」が、通常ファイバーとMOPAの分かれ目です。カラーマーキング・繊細表現・プラ白までやるならMOPAを選びます。

③ 加工速度 ― 量産・小ロット生産に効く

1点の名入れだけなら速度差は体感しにくいですが、ロゴ入りノベルティや部品マーキングを数十〜数百個こなすなら、最高加工速度(mm/s)が生産性を直接左右します。

④ 対応金属と作業エリア ― 何に・どのサイズまで刻めるか

小さめエリア
指輪・小物アクセ・工具
広いエリア
銘板・プレートなど大物

対応素材の幅やマーキング表現は機種で差が出ます。素材ごとの具体的な設定値の目安は金属の設定値ガイドも参考になります。

どんな用途に使える? ― 金属刻印の代表シーン

金属向けファイバーレーザーは、名入れ・型番/シリアル管理・QRコード・ジュエリー刻印まで、産業から個人クラフトまで幅広く活躍します。

タンブラーへの名入れ刻印の作例
名入れ(タンブラー)
記念品・ノベルティへの名前やロゴ。量産時は速度、色付けはMOPAが効く。
工具への型番・シリアル刻印の作例
型番・シリアル(工具)
部品の型番・ロット番号・トレーサビリティ。耐久重視なら出力(彫刻)。
金属部品へのQRコード直接マーキングの作例
QR・バーコード
金属部品への読み取り用コードを直接刻印。解像度とコントラスト(MOPA有利)。
ジュエリーへの繊細な刻印の作例
ジュエリー刻印
指輪の内側、金・銀・プラチナへの繊細なメッセージ。精細さと小さな作業エリア。
用途 具体例 向いている軸
名入れ・ノベルティ タンブラー、工具、ボトル、記念品への名前・ロゴ 速度(量産時)・MOPA(色付け時)
型番・シリアル管理 部品の型番、ロット番号、トレーサビリティ刻印 出力(耐久マーキング)・速度
QRコード・バーコード 金属部品への読み取り用コードの直接マーキング 解像度・コントラスト(MOPA有利)
ジュエリー刻印 指輪の内側、金・銀・プラチナへの繊細なメッセージ 精細さ・小さな作業エリア

用途が「個人の名入れ」なのか「量産マーキング」なのか「カラー表現」なのかで、重視すべき軸(出力か・速度か・MOPAか)が変わります。やりたいことを先に固めてから機種を選ぶと、過不足のない選定ができます。

作例で見る金属向けファイバー機 ― xToolの2モデル

ここでは具体的なイメージを掴むために、SK本舗で取扱予定のxToolファイバー搭載機を2つ、作例として紹介します。「入門〜高速」と「カラーマーキング対応のハイエンド」という対照的な2機種です。価格や最新キャンペーンは、取扱開始時に商品ページであらためてご案内します。

xTool F1 Ultra ― ファイバー+ダイオードのデュアルレーザー

xTool F1 Ultra デュアルレーザー彫刻機

ファイバー(MOPA)20Wとダイオード20Wを1台に搭載したデュアルレーザー機です。金属刻印はファイバー側、木材や革などはダイオード側、と1台で素材をまたいで使えるのが特徴。最高加工速度が非常に速く、金属の名入れや表面マーキングを軽快にこなせる高速レンジです。位置合わせ用のカメラを備え、ワークの配置も把握しやすくなっています。

項目 スペック
レーザー ファイバーMOPA 20W + ダイオード 20W(デュアル)
作業エリア 220 × 220mm
最高加工速度 10,000mm/s
カメラ・AF 位置合わせ用カメラ搭載
向いている人 金属刻印を高速に、木材・革も1台でこなしたい人

🔔 F1 Ultra は近日取扱開始予定です。LINEで取扱開始のお知らせを受け取る →

xTool F2 Ultra ― 高出力MOPAのハイエンド機

xTool F2 Ultra デュアルレーザー彫刻機

MOPA 60Wとダイオード40Wを搭載した高出力デュアルレーザー機です。高い出力でステンレスのカラーマーキングや深めの刻印に余裕を持って対応し、48MPカメラで位置合わせの精度も高い。金属を中心に多素材を本格的に扱いたい、量産・ビジネス用途まで見据えたハイエンドの選択肢です。

項目 スペック
レーザー MOPA 60W + ダイオード 40W(デュアル)
作業エリア 220 × 220mm
最高加工速度 15,000mm/s
カメラ・AF 48MPカメラ + オートフォーカス
向いている人 カラーマーキング・深彫り・量産まで本格的にやりたい人

用途・素材・ロット数を教えてください。過不足のない1台選びをお手伝いします → お問い合わせ / LINEで相談

💡 ヒント:金属の刻印も「立体ものづくり」とつながる
3Dプリンターで作った試作部品や治具に、ファイバーレーザーで型番・ロゴをマーキングすれば、試作から仕上げまで一気通貫で表現できます。刻印用の位置決め治具を3Dプリントするといった連携も可能です。なお、刻印用のデータや3Dモデルを探すなら、3D Data Japan(3d-data.skhonpo.com)に無料・有料の配布データが揃っています。

金属が主目的でなく「3Dプリントと一体で」なら

「金属マーキングもしたいが、メインは3Dプリント」という場合は、3Dプリントとレーザー(ダイオード)を1台にまとめた一体型も選択肢です。SK本舗が正規取扱するBambu Lab H2D Laser Full Comboは、3Dプリント+レーザー(455nmダイオード10W/40W)+カット+ペンを一体化した機種で、「1台で3D×レーザー」の需要に応えます。ただしダイオードレーザーのため金属への本格刻印はファイバー機(F1 Ultra / F2 Ultra)の領域です。金属が主目的かどうかで選び分けてください。取扱の詳細はお問い合わせからご案内します。

なお、布生地へのDTFプリント(アパレル装飾)は、レーザー刻印とは別カテゴリのDTFアパレルシステムが担当します。金属刻印の比較とは目的が異なるため、別ページで紹介しています。

金属刻印ファイバーレーザー よくある質問(FAQ)

ダイオードレーザーでも金属に刻印できますか?

一部の金属に浅い変色をつける程度は可能ですが、本格的なマーキング・深彫り・幅広い金属対応は難しいのが実情です。ステンレス・アルミ・真鍮・チタンなどにしっかり刻印したいなら、波長が金属に吸収されやすいファイバーレーザー(MOPA含む)が必要です。

通常のファイバーとMOPA、どちらを選べばいいですか?

黒一色のマーキングや彫り込みが中心なら通常のファイバーで十分です。ステンレスへのカラーマーキング(黒・青・赤などの発色)や、熱影響を抑えた繊細な加工、プラスチックへの白マーキングまでやりたいならMOPAタイプを選びます。「色を付けたいか」が判断の分かれ目です。

金属刻印に必要な出力(W)の目安は?

名入れや表面マーキングが中心なら20W前後でも対応できるケースが多く、深彫り・量産・堅い金属を相手にするなら40W〜60Wクラスが余裕を持って対応できます。「どこまで深く・速く・たくさん」やりたいかで必要な出力が変わるため、用途を先に固めてから選ぶのがおすすめです。

指輪など小さなジュエリーにも刻印できますか?

できます。ファイバーレーザーは精細なマーキングが得意で、指輪の内側や金・銀・プラチナへの繊細なメッセージ刻印に向いています。小物が中心なら作業エリアは小さめでも足り、精細さとオートフォーカスの精度を重視して選ぶとよいでしょう。

金属用ファイバーで木材やアクリルも加工できますか?

ファイバー単体では木材やアクリルのカットは不得意です。ただしxTool F1 Ultra・F2 Ultraのようにファイバーとダイオードを併載したデュアルレーザー機なら、金属はファイバー側、木材・革などはダイオード側、と1台で素材をまたいで使えます。透明アクリルのカットなど木材・樹脂が主目的ならCO2機が向いています。

金属刻印に合う1台、一緒に選びませんか?

「どの出力が必要?」「カラーマーキングしたいけどMOPAは必要?」「うちの用途だとどれ?」――SK本舗ではファイバーレーザー・金属刻印に関するご相談を承っています。用途・素材・ロット数をお聞かせいただければ、過不足のない1台選びをお手伝いします。お気軽にお問い合わせください。

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