2022年、最もリーズナブルな光造形3Dプリンター9選
真にリーズナブルで性能がいい3Dプリンターはどれか
2022年もすでに2月の半ば。新年気分はどこへやら、家事に仕事に遊興に忙しく過ごしているという方も多いだろう。果たしてどんな年になるのだろうか。世界情勢的には何やらまた一波乱起きそうな気配ではある。
一方、3Dプリンターの世界はどうだろうか。きっとまた新しい様々なニュースが飛び交うことになる。ただ、私たちが日常的に3Dプリンターで快適に遊ぶためにまず押さえておくべきことは、真にリーズナブルで性能がいい3Dプリンターはどれかということだ。
これに関して、世界最大の3Dプリンターメディアである「ALL3DP」が「2022年に最高のリーズナブルな光造形3Dプリンター」という特集を組んでいた。リーズナブル、というのはつまり「コスパが良い」ということだ。
あらゆるメーカー、あらゆるモデルの3Dプリンターたちの中から、今回選抜された光造形3Dプリンターは9機。果たして、SK本舗取り扱いのマシンは選ばれているのだろうか。
ひとつずつ見ていこう。
1.Voxelab Proxxima 6
こちらはFlashforgeのVoxelabサブブランドの光造形3Dプリンターだ。多くの場合、日本円で3万円前後で販売されており、その圧倒的な安さで昨年よりジワジワとその名を広めつつある。Proximaは、モノクロLCDの高速印刷、さらに130 x 82 x 155mmの平均的なビルドボリュームを提供している。つまり、これといって目立ったところがないようだ。「平均的」であることをどう捉えるかは人それぞれだが、何よりもまず予算重視という方には良い選択肢かもしれない。
2.Elegoo Mars 2
もはや言わずと知れたElegoo Marsの「2」。廉価型光造形3Dプリンターの世界においてはここ数年でもっとも名を馳せたシリーズかもしれない。解像度、硬化時間ともにコスト以上のパフォーマンスを発揮し、無料スライサーであるChiTuBoXともネイティブに互換性がある。以前はSK本舗でも取り扱っていたが、現在はこちらの後継機である「3」のみの取り扱いとなっている。
3.CREALITY LD-002H
CrealityのLD-002R樹脂3Dプリンターは、Elegoo Mars Proの堅実な代替品となると言われている。価格差はほとんどなく(2~3万円)、性能もほぼ同じ。2KモノラルLCDがあり、迅速な層硬化時間、プリントチャンバー内の交換可能な活性炭フィルターによる空気ろ過、および130 x 82 x 160mmのビルドボリュームを擁している。なお、SK本舗ではCrealityの別シリーズ「Halot One(CL―60)」を取り扱っている。こちらはCrealityのマシンの中でもLD-002Hと人気を二分しているマシンで、光造形3Dプリンター界のダークホースなどとも呼ばれている。
以下はカナダからの比較動画。
4.Nova 3D BENE4 MONO
Nova3D Bene4 Monoは、使いやすさと利便性を売りにしている。値段はElegoo Mars2など、同程度の印刷品質のマシンよりも高くなるが、その分、使用にあたっての快適さが追求されている。まず指摘すべきはWi-Fi接続が可能である点と8GBの内部ストレージだ。つまり、デスクトップから直接プリントを開始できる。組み立ても簡単で、初心者向けとも言える。ただ、独自のスライサーであるNovaMakerはいくつかの問題から使用することができない。現在はLycheeというスライサーソフトによってサポートされている。
5.Phrozen Sonic Mini 4K
Phrozenと言えば、モノクロLCDと超高速硬化時間を廉価で提供した最初のマシンSonic Miniがまず知られている。その後継であるSonicMini4Kではさらに機能が向上している。すでに明らかなように、このプリンターは内部に4K解像度のLCDを備えており、35ミクロンの解像度で高精細な印刷が可能だ。ここまで紹介してきたマシンに比較して値段は高くなるが、性能もまた高い。こちらはSK本舗でも取り扱いがあり、なお現在はさらに上位版のSONIC MINI 8Kもある。
販売ページはこちら→https://skhonpo.com/collections/3dprinter/products/sk-sonicmini4kskedition
6.Elegoo Mars 3
Mars 3は、Elegooの人気のバジェットプリンターの6番目のバージョンだ。間違いなくこれまでで最も滑らかな出力を誇ることに加えて、このプリンターにはいくつかの特典的なパフォーマンス特典がある。143 x 90 x 165 mmの大きなビルドボリュームは、小型の光造形3Dプリンターとしてはかなり大きく、4K画面を梱包することで、35ミクロンの超高解像度で印刷できる。これまでの同タイプのすべての優れた部分を組み合わせ、個性を維持した、バランスの取れたマシンだ。もちろん、こちらもSK本舗でも取り扱いがある。
販売ページはこちら→https://skhonpo.com/collections/3dprinter/products/elegoo-mars3
7.Anycubic Photon Mono X
もはやお馴染みの名作マシンが今年もラインナップしている。192 x 120 x 245 mmのビルドボリューム、モノクロLCDを使用した4K解像度のパネルは、50ミクロンのピクセルサイズ(XY)を提供。価格帯はPhrozen Sonic Mini 4Kと近く、Elegoo Marsなどよりは高めだが、性能はこちらの方が高い。SK本舗でも長く取り扱ってきたが、現在は取り扱いを中止している。
8.Phrozen Sonic Mighty 4K
PhrozenのSonicMighty4Kは、多くの同様のマシンよりもビルドエリアが大きくなっている。MonoXとやや似ているが、Mono Xよりもビルドエリアが著しく大きい。競争力のある印刷速度、解像度を可能にしているのは4KモノラルLCDだ。ただ一点、ややMonoXよりも使用が難しいという指摘もある。こちらはSK本舗においても取り扱いがある。値段はやや他のマシンより高くなるが、性能を考えればコスパは抜群だ。
販売ページはこちら→https://skhonpo.com/collections/3dprinter/products/phrozen-sonicmighty4k
9.ORIGINAL PRUSA SL1S SPEED
Prusa SL1S Speedはこのラインナップの中だと30万円以上の価格となるこのマシンは群を抜いて高額だ。ビルドボリュームが127 x 80 x 150 mm、画面解像度は49ミクロンとElegooの3万円程度のマシンと同等ということを考えると、なかなか競争力においては難しいかもしれない。ただ、その他のマシンに比較して、プリントの成功を保証するように設計された豊富な使いやすさの機能で際立っている。
まとめ
いかがだっただろうか。今回、取り上げたマシンの中でSK本舗で取り扱っているのは3種(取り扱いがあったものを含めると5種)だった。どれも弊社が自信を持っておすすめできるコスパ最強のマシンだ。いずれにせよ、3Dプリントライフを楽しむためには素晴らしいマシンがまず欠かせない。今回の記事を参考にして、新しいマシンに挑戦してみてはいかがだろうか。