モデリングを制するものは世界を制す? 令和に大注目の職業モデラーについて
礼に始まり礼に終わる。どうも合氣道初段 SK本舗の広報エリナです。
洋画の日本語吹き替えは認めませんが、アニメ映画なら許します。おすおすっ!
早速だが、以下がなんのランキングかお分かりになるだろうか。
1位 地方公務員
2位 看護師
3位 保育士
4位 国家公務員
5位 一般事務
6位 ファッションデザイナー
7位 ミュージシャン
8位 ゲームクリエイター
9位 薬剤師
10位 機械系研究・技術者
これはBENESSEが現在の高校生を対象に調査した、「将来なりたい職業」ランキングだ。
同じ高校生として気持ちはとてもよくわかる。この不安定な時代、少しでも安定した職業に就きたいというのが人情というものだ。1位~5位はそんな思いが透けて見える一方で、自分の力を試してみたい!世界にどこまで通用するのか挑戦したい!そんな思いが詰まっている6位~8位といったところだろうか。これもとてもよくわかる。
では、続いてこちらのランキングを見てみて欲しい。
1位 営業職
2位 IT業界
3位 不動産業界
4位 介護・福祉関係
5位 飲食関係
6位 美容関係
7位 運輸・交通・物流関係
これは某転職サイトが独自で作成している「オススメの転職先」ランキングだ。
この転職先ランキングを見て皆さんはどういう印象を抱いだだろうか。
私は、あ、ただの人手不足の業界を挙げただけだな(ニュースで見たことある!)と思った。(余談だが、このランキングの中で営業職だけカテゴリーが違うことに気付いただろうか。)
確かに高齢化社会においては介護の需要は大きいだろうし、不動産売買の需要も東京オリンピックや万博を控えて高まっているだろう。ネット通販が一般化したことで物流も盛んになっており、物流業界は常に人不足だとも聞く。
ただ、それはいずれも、ごく短期的な視点に基づいた話だ。
長期的に見たとき、これから起こる様々な技術的革新によって、世界の図式は大きく変わることが予測される。たとえば自動運転技術が整備されたら、物流サービスのあり方は大きく変わる。進化したAIが搭載された介護ロボットが開発されたら、介護の現場も一新するだろう。そうした変化を踏まえたとき、果たして、上のランキングはこのままでいられるだろうか。
我々高校生たちにしても同じだ。今日と同じ明日が来る保証なんてない。今、手堅い職業が明日も手堅いなんて保証は何一つない。それは歴史の授業を受けながら、現代社会の授業を受けながら、本当は皆、心の奥底では気付いているのではないだろうか。そして、もう一つ言えることは、みんな「ランキングで挙がっている職業以外に他にどのような職業があるのか知らない」ということだろう。
幸運なことに、私はとある職業を知っているので紹介したい。これは転職サイトにランクインしているせいぜい5年ほどの人材不足を補充するための職業ではない。
時代の変化を踏まえた上で、令和の時代に大注目となるであろう職業だ。
それは他でもない、モデラーだ!!
モデラーってどんな人?
SK本舗ユーザーの方には今更説明するまでもないと思うが、モデラーとは3Dデータを作成(モデリング)する人のことだ。
たとえば3Dプリンターを買って、何かを出力したいとする。フィギュア、模型、あるいは家具やおもちゃ、3Dプリンターで出力可能なものはたくさんある。しかし、どうやってそれを出力するのだろうか? そう、3Dモデルが必要だ。そもそもの3Dモデルがなければ、何も出力のしようがないのだ。
モデラーとはつまり、バーチャルな3D空間内に立体物を形成する=モデリングする人のことを指すわけだが、ではなぜこのモデラーが令和に大注目の職業と言えるのだろうか。
現在、3Dプリンターはまだ十分に一般に普及しているとは言えない。個人においては趣味の世界で、企業においては専門性の高い領域において用いられているものの、各家庭で日常的に3Dプリンターが用いられているか、と言われれば、NOだ。
しかし、今後はどうだろうか?
3Dプリンターの進化の速度は凄まじい。機能面だけでなく、低価格化も進んでいる。詳しくはSK本舗代表のこちらのインタビューに譲るが、この先10年で3Dプリンターを取り巻く状況が大きく変化していくと推測することは、決して夢見がちな話ではない。
個人があたかもスマホのように各自一台の3Dプリンターを持つようになったとき、そして3Dプリンターで出力可能なものが今よりはるかに広がったときのことを想像してもらえれば分かるはずだ。
今までだったら「あ、あれ欲しい」と思った場合、街に出て買いに行くか、ネットを開いて通販で買う、というのが基本的な流れだった。しかし、3Dプリンターが切り開く明日の世界においては、「あ、あれ欲しい。よし出力しよう」が当たり前の光景になる。
実際に、その幅はどんどん拡大している。フィギュアや模型などの趣味に関わるところはもちろん、近年ではトップブランドであるシャネルが3Dプリンターで洋服を作っていたり、料理をプリントするフードプリンターなども実際に登場している。
こうした進化した3Dプリンターが普及した未来においては、もはや物質としての商品を買う必要はなくなるだろう。欲しい物はほとんど自宅で出力する、そんな時代がやってくる、というわけだ
じゃあ、その時に取引されるものは何か?
もうお気付きだろう。3Dデータである。
そして、その時に大活躍すること間違いなしなのが3Dモデラーというわけだ。
たとえるなら、ちょうど25年前のプログラマーのような存在だと思って欲しい。あるいは、可能性はそれ以上かもしれない。3Dプリンターが「世界」を出力するようになる時代、モデリングを制するものが世界を制する、と言っても過言ではないのだ。
インターネットが登場した時、おそらく多くの人はピンと来ていなかった。ただ、いち早くその流れに乗った人たちがいて、彼らは今シリコンバレーで優雅に暮らしている。羨ましい話ではないか!私もトランプだけでなく本物の大富豪になりたい!(本音)
モデラーになるためにはどうすればいいの?
では実際のモデリングは、どのように行うのだろう。
その点については、以下の記事を参考にしてみて欲しい。フィギュアを出力する場合のモデリングについて解説した記事だ。
現状ではモデリングを行う場合、「CAD」や「3DCG」などのモデリングソフトを使用してモデリングするというのが一般的だとされている。これらのソフトの性能も日進月歩で上がっているため、単純な作りの物であれば、初心者でも割と容易にモデリングできるようになってきているようだ。しかし、複雑で精巧なモデリングデータを作成することは、たやすくはない。地道な訓練が必要である。
何事も先駆者とは強いものだ。おそらく、先10年でモデラーの人口は爆発的に拡大する。そうなる前に、いち早くモデリング技術を身につけておくこと、そのための最良の方法を発見することが肝要だろう。
その上で、学ぶ方法は様々ある。最近では専門学校でも3DCADの授業を設けているところもあるし、あるいは民間で勉強会なども開催されている。もちろん、誰にも教わらず全くの独学で覚えていく人も多い。
正直なところ、まだ新興の市場ゆえ、勉強のためのツールは他の職種に比べて充実していない。しかし、裏を返せば、それこそがチャンスということなのだ。
ちなみに、すでにモデラーさんたちによるデータの取引は行われており、「DMM.make」などのサイトを通じて実際にデータが売買されている。
また、職業としてオススメする上では「どれくらい稼げるのか」というところも大きなポイントになってくるだろう。この点についてはまさに勃興したばかりの市場ということもあり、今後の伸び率、需要の拡大を無視しては語られない。
とはいえ、現状において稼げないか、ということもどうやらそんなこともなさそうだ。実は某モデラーさんにその年収を聞いてみたことがあるのだが、ちょっと驚くような額だった。具体的な額の公開は控えるが、私がその額を稼いでいたら、毎月、袴を数枚、新調することだろう。
というわけで、これから職業選択をしようとしている少年少女たち、今の仕事から新しい仕事に転職しようと考えている皆さま、あるいは自分の子供にどんな技能を覚えさせればいいかと悩んでいるパパママの皆さま、私が断然オススメする未来の職業はモデラーだ。
これが単なる大言壮語ではないということは、いずれ時代が証明してくれるはずだ。
弊サイトでもモデリング技術に関しては、今後、様々な情報を配信予定である。ぜひ参考にして頂けたら幸いだ。
以上、今回は注目の職業モデラーについて、広報エリナからでした。おすおすっ!