2026年7月6日 更新|SK本舗(Bambu Lab 正規代理店)
大型3Dプリンター「Bambu Lab A2L」は、専用キットを取り付けるだけでステッカーやステンシルを“切る”/文字やイラストを“書く”デジタルカッティングマシンに早変わりします。この記事では、A2Lでカッティング機能を使うために必要なもの・キットの中身・取り付けからカットまでの流れを、Bambu Lab公式Wikiの一次情報にもとづいて整理しました。
結論:必要なのは「カッティングアップグレードキット」1点
A2Lは、ツールヘッド内部にカッティングモジュール用のアダプタ基板をあらかじめ内蔵しています。そのため本体の改造は不要で、「カッティングアップグレードキット(H2シリーズ/A2L)」を追加するだけでカット・作図が使えるようになります。
あわせて必要なのは、対応するファームウェアと、パソコン用ソフト Bambu Suite・スマホアプリ Bambu Handy です(いずれも後述の推奨バージョン以降)。ノズルやフィラメントは使わないので、印刷用の消耗品は不要です。
A2Lのカッティング機能でできること
このキットは「切る」と「書く」の2つの2D加工に対応します。刃(ブレード)を付ければカッティング、ペンホルダーにマーカーを差せば作図・レタリングに切り替わり、道具を差し替えるだけで両方を1台でこなせます。
| モード | できること | 対応素材の例 |
|---|---|---|
| カット(ブレード) | カスタムステッカー・ステンシル・デカール・ファッション小物・カード/ペーパークラフト | ビニール、紙、フィルム、布、レザー |
| 作図(ペン) | イラストや文字の描画・レタリング・宛名書きなど | 紙・カードなど(付属:赤/黒の油性マーカー) |
A2Lでカッティングを始めるのに必要なもの
用意するものは大きく3つ。「キット本体」「対応する機種」「ソフト・ファームウェアの環境」です。
① 対応機種を確認する
このキットは Bambu Lab の複数機種で共用できます。A2L のほか、H2D・H2S でも使えます。
| 機種 | 対応 | 備考 |
|---|---|---|
| A2L | 対応 | ツールヘッドにアダプタ基板を内蔵。追加改造なしで装着可能 |
| H2D | 対応 | H2シリーズ共用 |
| H2S | 対応 | H2シリーズ共用 |
| H2C | 条件付き | カメラ校正にレーザーモジュールの併用が前提とされています(お使いの構成をご確認ください) |
② ソフト・ファームウェアの環境を整える
カット機能はカメラでプラットフォームを撮影して位置合わせを行うため、対応バージョンのソフト/アプリ/ファームウェアが必要です。下記はBambu Lab公式Wikiに記載された動作条件です(2026年7月6日時点)。
| ソフト/ファーム | 必要バージョン | 役割 |
|---|---|---|
| ファームウェア | 01.01.00.00 以降 | プリンター本体 |
| Bambu Suite | 1.3.0.0 以降 | パソコンでパターンを配置・加工設定(※Bambu Studioではありません) |
| Bambu Handy | 3.21.0 以降 | プラットフォームの撮影(位置合わせ)に使用 |
キットの同梱物(届くもの)
「カッティングアップグレードキット(H2シリーズ/A2L)」には、すぐに使い始められる一式が入っています。
| # | 同梱物 | 数量 |
|---|---|---|
| 1 | カッティングプラットフォーム(StrongGrip・LightGrip マット貼付済み) | 1 |
| 2 | カッティングモジュール本体 | 1 |
| 3 | ファインポイントブレード | 2 |
| 4 | ウィーディングツール(カス取り) | 1 |
| 5 | 固定ネジ(BT2.6-8) | 3 |
| 6 | ペンホルダー | 1 |
| 7 | 油性マーカー(赤) | 1 |
| 8 | 油性マーカー(黒) | 1 |
「ペンモジュール」という別売の電子部品があるわけではなく、付属のペンホルダーにマーカーを差し、カッティングモジュールのベースに取り付けて作図モードにします。刃とペンの差し替えだけで、切る・書くを行き来できます。
取り付けからカットまでの流れ
取り付けの手順は、Bambu Lab公式の取り付けガイド動画がわかりやすいです。まずは全体の流れを動画でつかんでから作業するのがおすすめです。
大まかな流れは次のとおりです(詳細はBambu Lab公式Wikiの手順に従ってください)。
- フィラメントがある場合はアンロードし、PTFEチューブを外してからモジュールを装着する
- ビルドプレートを外し、カッティングプラットフォームをヒートベッドに合わせて設置する(保護フィルムは保管)
- ツールヘッドのカバー・回転ホイールを外し、カッティングモジュールをスライドさせてクイックリリースレバーで固定、ケーブルを接続する
- 画面の「Calibration(装着校正)」を実行する
- Bambu Suiteでパターンを読み込み「Basic Cut」を選択、素材をプラットフォームに貼ってローラーで圧着する
- Bambu Handyでプラットフォームを撮影して位置合わせし、「Make」で加工を開始する
カットの“道具”も3Dプリンターで作れる
Bambu Lab公式Wikiでは、作業を助ける補助ツールを3Dプリンターで印刷しておくことが推奨されています。せっかくの3Dプリンターなので、消耗品的な道具は自分で刷ってしまうのが賢い使い方です。
- ウィーディングツール:カット後の不要部分(カス)を取り除く(キットにも1本付属、追加で印刷可)
- スクレーパー:仕上がった作品をプラットフォームからはがす
- ローラー:素材を平らに圧着し、カット精度を高める
よくある質問
- Q. A2L以外の機種でも使えますか?
- A. はい。A2Lのほか H2D・H2S に対応しています(H2C はレーザーモジュールの併用が前提とされます)。1つのキットを複数の対応機種で使い回せます。
- Q. ソフトは「Bambu Studio」でいいですか?
- A. いいえ。カット・作図に使うのは「Bambu Suite」です。印刷用のBambu Studioとは別のソフトなのでご注意ください。撮影による位置合わせに Bambu Handy(スマホアプリ)も使います。
- Q. どんな素材が切れますか?
- A. ビニール・紙・フィルム・布・レザーなど。カスタムステッカーやステンシル、デカール、ファッション小物づくりに向いています。
- Q. ペンでは何ができますか?
- A. 付属の赤・黒マーカーで、イラストや文字の描画・レタリングができます。刃とペンを差し替えるだけで切り替えられます。
- Q. 印刷用の消耗品は必要ですか?
- A. カット・作図ではノズルやフィラメントは使いません。素材(ビニールや紙など)とキット、対応ソフトがあれば始められます。
参考:A2L本体を知る(Bambu Lab公式)
カッティングの舞台となるA2L本体について、Bambu Lab公式のローンチ動画もあわせてどうぞ。大型ベッド(造形330×320×325mm)やモジュラー構造の全体像がつかめます。
A2Lとカッティングキットのご相談はSK本舗へ
SK本舗はBambu Lab正規代理店です。A2L本体やカッティングアップグレードキットの在庫・入荷、機種選びのご相談を承っています。カット用のパターンや3Dデータをお探しなら、無料でダウンロードできる「3D Data Japan」もぜひご活用ください。
