レーザーで金属などに名入れ・マーキングする

入れたい印を、素材から考える。

名前やロゴ、製品番号を、どこに入れたいですか。刻印は素材の表面と、加工する形から選びます。仕上がり・固定・読み取りの3つを図で確かめ、候補を絞りましょう。

装飾模様を刻んだ金属プレートのイメージ
木材・革はダイオード、金属はファイバーとMOPA、ガラス・樹脂はUVを比較の入口として示す。素材・表面処理・加工内容ごとの照合が必要。

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その素材なら、どの光源から?

PVC・成分不明の素材を除き、実材と表面処理に合う候補を探します。

木に名前を入れる作業と、金属の素地に文字を彫り込む作業では、同じ光源が第一候補になるとは限りません。木材・革はダイオード、金属はファイバーやMOPA、ガラス・樹脂はUVを入口にすると、比較する機種を絞りやすくなります。

ただし、素材名だけで適合が決まるわけではありません。同じ金属でも塗装やメッキの有無で、求める加工が変わります。まず素材の商品名・表面処理と、入れたい印をそろえましょう。候補の重なりは機種ごとの資料で確かめ、PVCと成分不明の素材は試し加工の対象にしません。

  • 木材・革:ダイオード

    名入れや模様の候補。塗装・接着剤・なめし方も確認します。

  • 金属:ファイバー・MOPA

    金属素地の彫刻が候補。MOPAは色表現とパルス条件も比較。

  • ガラス・樹脂:UV

    対応材の表面刻印を検討。ガラス内部への彫刻は別条件です。

金属の色表現・UVの素材条件を詳しく

MOPAで金属の色を出したい

MOPAはパルス幅を調整できるファイバーレーザーです。ステンレスなどの色表現を検討できますが、材質・表面・焦点・設定で結果が変わります。希望の色は実材の試験片で比較してください。

ガラスの表面と内部を分ける

UVの表面刻印とガラス内部への彫刻は別の加工です。F2 Ultra UVの公式FAQには、内彫りに不適なガラスや必要な構成の案内があります。アクリル内部彫刻には非対応としています。

図は適合保証の一覧ではない

木材にも対応するUV、表面処理された金属へのダイオードなど、候補は重なります。図は最初の比較先です。最終的には材質・表面処理・加工内容を機種の資料と照合して決めます。

素材断面を使い、色を変える、表面の被膜を除く、素地に凹みを作る加工の違いを示す概念図。

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欲しいのは、どんな印?

色の変化・表面層の除去・彫り込みを分けて考えます。

「黒い文字を入れたい」と「触って分かる凹みを作りたい」は、完成品に求める状態が違います。マーキングは文字や模様を残す加工を広く指し、彫刻は表面を削る意味で使われます。名称だけで依頼せず、図のどの仕上がりを求めるかを伝えると、加工方法の比較が進みます。

塗装されたものなら、表面層を除いて下の色を見せたいのか、素地まで彫りたいのかを分けます。金属の色表現を重視する場合はMOPAも比較対象ですが、材質や表面の状態、設定によって結果は変わります。完成見本では、見せたい文字と背景の差、手で触れる場所の状態を確かめます。

  • 素地と表面処理を確認

    同じ金属でも、塗装・アルマイト・メッキで条件が変わります。

  • 完成した見た目から選ぶ

    色の差か、凹みか。実際の素材と求める印をセットで伝えます。

  • 仕上がりの使い道も伝える

    名入れ、識別番号、模様。必要な見た目と使用条件をそろえます。

希望の仕上がりを伝える資料

参考写真を用意するとき

求める印の写真に加え、加工する現物の材質・表面処理と外寸を添えます。写真で似て見える仕上がりでも、色変化・表面層の除去・彫り込みでは比較する条件が変わります。

角を合わせる治具で平板を固定する様子と、円筒を支持して回転させる様子の対比。

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平面と円筒で、置き方を変える。

印を入れる面だけでなく、物の形全体を見ます。

同じ図案を繰り返すときは、毎回の置き方も加工条件の一部です。平らなプレートなら、角と向きを合わせる治具を考え、取り出して置き直しても同じ位置に座るかを試します。印を入れる面の大きさだけでなく、治具を含めて収まるかも機種選びの判断になります。

ボトルやリングは、片面に印を入れるのか、一周する図案なのかで必要な構成が変わります。回転加工を検討する場合は、直径・長さに加えて突起や段差、保持できる形かを整理します。加工中だけでなく、出し入れや位置合わせの手間まで含めて一個の流れを比べましょう。

  • 平面は、位置をそろえる

    角・向き・刻印位置を合わせ、同じ置き方を再現します。

  • 一周なら、回転を検討

    直径・長さ・突起と、対応機種・回転用機器を照合します。

回転用機器と固定方法の確認項目

全周や繰り返し加工の構成

回転用機器や繰り返し加工の周辺機器は、対応機種と保持できる形状を照合します。突起や段差のある品物は、外寸だけでなく刻印位置と全体が分かる写真や図面も用意してください。

刻印した番号とコードを、実際に使う読み取り機器で確認する流れ。照明の反射とコード周囲の余白を示す。

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刻めたら、使えるかを確かめる。

文字は見分けられるか。コードは使用する機器で読めるか。

名入れなら見た目、製品番号なら識別、コードなら読み取りまでが確認する対象です。画面上で細い線が見えることと、刻印後に実際の機器で読めることは別です。完成時と同じ大きさで試し、文字のつぶれ、コード周囲の余白、照明による反射を見ます。

問題があるときは、図案の大きさや配置を変える試験と、加工条件を変える試験を分けます。採用した見本と素材情報、光源、設定、固定方法を一緒に残せば、追加制作や材料変更の際に何が違うかを追えます。番号を使う用途では、現物・刻印データ・記録の対応も照合します。

  • 実寸・照明・機器で試す

    細い文字、反射、コード周囲の余白も完成状態で確認。

  • 見本と条件を残しておく

    素材・設定・固定方法を記録し、追加制作時に比べます。

規格に沿った評価が必要な場合

規格に沿った識別が必要な場合

読み取りできたことだけで、用途の規格に適合するとは判断できません。求められる識別・運用の要件に沿って評価し、素材や表面処理を変えた場合も、採用した見本と比較してください。

よくある質問

金属なら、どのレーザーでも刻印できますか?

一律には判断できません。ステンレスやアルミなどの材質に加え、塗装・アルマイト・メッキの有無と、必要な表現で光源を選びます。機種の公式設定と実素材の見本で確認します。

ボトルやリングに一周する図案を入れられますか?

回転加工に対応する機種・構成が候補です。直径、長さ、突起、刻印する位置、保持できる形かを確認してください。片面の刻印と全周加工では必要な構成が変わります。

QRコードや製品番号は、刻印できれば使えますか?

刻めることと、識別に使えることは別に確認します。実寸のコードを使用機器・照明で読み取り、製品番号は現物とデータも照合。規格適合は用途の要件に沿って評価します。

同じ設定なら、毎回同じ仕上がりになりますか?

素材の組成・表面状態や加工の置き方なども関係するため、設定値だけでは保証できません。素材情報、完成見本、機種と光源、設定、固定方法を残し、追加制作や材料変更時に見本と比較します。

参考資料・製品情報

確認日:2026年9月6日