配布図案やロゴを使う場合
素材への加工や完成品の販売が認められているか、配布元の利用条件を確認します。加工用データでは切断線・線彫り・彫刻を分け、不要な線や重複を整理してください。
レーザーで木材・革を彫刻・切断する
名前を入れる、輪郭を描く、板から切り出す。つくりたいものを3つの加工に分けると、機種選びが具体的になります。素材と切り口、作業場所を図で比べましょう。
01
同じ図案でも、レーザーに任せる工程は変わります。
完成品に名前を入れるだけなら、外形を切り出す工程はありません。一方、板から箱を作るなら、文字を彫る工程と部品を切る工程を分けて考えます。機種を比べる前に、素材にどの変化を加えたいかを決めると、必要な機能が具体的になります。
写真や塗りつぶしたロゴは面の彫刻、細い飾り線は線彫り、外形や穴は切断の輪郭として整理します。図案を完成品の大きさで並べ、文字の内側や細い線が残るかを試します。同じ線を重複して置かないよう、加工ごとにデータを分けておきましょう。
文字・ロゴの塗りつぶしは、実寸で線のつぶれを確認。
箱やタグは、外形・穴・接合部を切断線に分けます。
塗る面・たどる線・切る輪郭を整理し、実寸で確認します。
素材への加工や完成品の販売が認められているか、配布元の利用条件を確認します。加工用データでは切断線・線彫り・彫刻を分け、不要な線や重複を整理してください。
02
PVC・成分不明の素材は対象外。使いたい板や革を決めてから比較します。
「木の板」「革のタグ」という商品名だけで加工条件は決まりません。木材は表面の塗装、合板なら内部の接着剤、革はなめし方やコーティングを調べます。購入先の商品情報で組成を確かめ、PVCを含むものや成分不明のものは候補から外します。
素材が決まったら、名入れが中心か、板からの切り出しが中心かで機種を比較します。ダイオードとCO2は用途が重なるため、方式だけで決めず、同じ素材・厚みで必要な図案を試すことが大切です。切れたかに加えて、切断面の色や手仕上げの量も選ぶ基準にします。
木や革の小物から比較。素材と厚み、必要な切り出しも伝えます。
厚い板や切断量を増やす場合の候補。実材の切り口で比較。
木材は塗装と接着剤、革はなめし方とコーティングまで確認。
板は樹種・厚み・反り・塗装・接着剤、革はなめし方・着色・コーティングを整理します。「合皮」の表示だけでは組成は決まりません。商品情報にない項目は素材の供給元に確認します。
03
はめ込みは、箱を丸ごと作る前に小さな接合部で試します。
レーザーで切ると、線に沿って幅を持って材料が失われます。この切断幅がカーフです。画面上では同じ寸法で描いた差し込み口と突起でも、板の実際の厚みや加工条件によって、完成後のはまり具合が変わります。箱全体を作る前に、接合部だけで確かめると調整する場所を絞れます。
試すときは、一度に形と加工条件を両方変えず、比較したい違いを決めます。手で組めるか、緩すぎないか、取り外す必要があるかを完成時の使い方で評価してください。磨きや拭き取りをする作品は、その工程まで終えてから採用する見本を決めます。
切断幅をカーフと呼びます。はまり具合にも影響します。
板厚と補正を記録。手で組めるか、緩くないかを確認。
磨き・拭き取り・金具取り付けまで試し、使える見本を選びます。
採用した見本と一緒に、素材の商品名・ロット・厚み、機種とソフト、加工設定、仕上げ方を残します。別の機種へ設定値をそのまま移さず、素材や構成を変えた場合は見本と比較します。
04
材料を入れる場所から、仕上げの机までを一続きで考えます。
本体が机に載るだけでは、制作の流れは決まりません。材料を置く、ふたを開ける、加工する、取り出す、仕上げる、という順に作業場所を考えます。大きな板や既製品を扱うなら、材料の出し入れと排気ホースの経路がぶつからないかも見ておきます。
レーザー加工の後に磨き・縫製・金具取り付けが続く場合は、仕上げ用の机と道具も必要です。一日の制作数は加工時間だけで決めず、準備から検品まで一個分を通して試し、担当者がその場で加工状態を見られる運用にします。必要な排気と周辺機器は、選ぶ機種の説明書に合わせます。
ふた・材料の出し入れと、説明書に沿った排気経路を確保。
磨き・縫製・金具取り付けまで含めて、制作数を考えます。
加工ベッド、エアアシスト、排気関連機器などは、必要な機能と対応機種・同梱内容を照合します。取扱説明書の設置・管理の案内に従い、周囲の可燃物や切りくずの片付けも日常作業に含めます。
文字・ロゴ・平面の図案を加工する場合は、通常は2Dデータから準備できます。画像の彫刻と輪郭の切断では使う要素が違うため、ソフトで図案・輪郭・実寸を確認してください。
両方を加工対象とする機種はあります。使う素材の組成や表面処理、厚みと、彫刻か切断かで条件が変わるため、機種の公式資料と素材の商品情報を照合します。
確認する要素に板の実際の厚みと、レーザーで失われる切断幅(カーフ)があります。接合部だけの試験片を使い、同じ素材・条件で寸法と補正量を確かめてから全体を作ります。
出力だけでは決まりません。最初の作品に必要な彫刻・切断、素材と厚み、加工する面の大きさ、設置と排気、必要な周辺機器を一緒に比較すると選びやすくなります。
確認日:2026年9月6日