9K / 16K の極限解像度で「磨きで消える原型のディテール」を残す
髪一本、布の細かなシワ、刀身の鎬、刺繍の凹凸、瞳の虹彩。手作業で原型を作ると「磨くと消える」「磨かないと積層痕が出る」のジレンマで、特に細部のディテールが犠牲になりがちでした。16K(14×19μm 級)プリンターは、層厚 0.02mm でこの境界線を一段引き下げます。原型の「再現したいディテール」を、ほぼそのまま物理レジン上に残せる時代です。
ガレージキット作家、個人原型師、フィギュアスタジオ。手作業の原型では物理的に再現できなかった髪の毛一本、布の細かなシワ、瞳の虹彩、装甲の刻印。9K-16K 級光造形は、これらを「磨きで消えないレベル」で物理レジン上に残します。SK本舗は 主要メーカーの正規代理店(取扱は 21 ブランド以上)として、原型師の制作環境構築に伴走します。

「手作業ではここまでだった」原型のディテール限界が、光造形の進化で塗り替えられています。フィギュア原型がデジタルに最適化された 2 つの本質的な変化を整理しました。
髪一本、布の細かなシワ、刀身の鎬、刺繍の凹凸、瞳の虹彩。手作業で原型を作ると「磨くと消える」「磨かないと積層痕が出る」のジレンマで、特に細部のディテールが犠牲になりがちでした。16K(14×19μm 級)プリンターは、層厚 0.02mm でこの境界線を一段引き下げます。原型の「再現したいディテール」を、ほぼそのまま物理レジン上に残せる時代です。
粘土・パテで原型を作っていた時代は、頭部のバランスを 5mm 直したいだけで「半分作り直し」が日常でした。デジタル原型 × 光造形なら、ZBrush・Blender でパラメータを微調整 → 数時間で再出力。1 体仕上げるまでに 5-10 回の微調整サイクルが現実的に回せます。原型の完成度を「時間で買う」のではなく、「データで攻める」発想に切り替わります。
「解像度の数字」は LCD パネルのドット密度を指す指標で、実際に造形に効くのはピクセルピッチ(μm)と層厚(μm)です。9K / 16K の代表機種で、メーカー公称値ベースの比較を整理しました。フィギュア・ガレキ原型では、面のなめらかさは層厚、ディテールの保持はピクセルピッチが効いてきます。
| 機種 | LCD 解像度 | ピクセルピッチ XY 方向 |
推奨層厚 Z 方向 |
造形サイズ X × Y × Z |
向く用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| ELEGOO Mars 5 Ultra エントリー 9K 級 | 9K (7680 × 4320) | 18×18μm(公式) | 0.01-0.2mm(公式) | 153.36 × 77.76 × 165mm(公式) | 小型バスト、1/12 〜 1/8 スケール、パーツ単位の出力 |
| ELEGOO Saturn 4 Ultra 16K 主軸 16K | 16K (15120 × 6230) | 14×19μm(公式) | 0.01-0.2mm(公式) | 211.68 × 118.37 × 220mm(公式) | 1/7 〜 1/6 スケール全身、頭部・髪・布の細部、大型ガレキ |
| Phrozen Sonic Mighty Revo 16K 大型 16K | 16K | 14×19μm(公式) | 0.01-0.2mm(公式) | 211.68 × 118.37 × 235mm(公式) | 10 インチ大型造形、限定エディションの量産、複製用原型 |
髪の毛一本、目元のハイライト、紋章・刺繍の凹凸、刀の鎬。XY 方向の細部表現の限界を決めます。同じ「16K」でも 17μm 級と 19μm 級では、肌の質感の出方が変わります。
頬・肩・腿のような大面積のなめらかさ。層厚 20μm 設定なら、サーフェイサー仕上げ前の磨き工程をかなり短縮できます。50μm 設定では速度を稼ぐ代わりに、磨き工程が伸びます。
1/6 スケール全身を「分割せずに 1 体で出す」か「腰で 2 分割」かは、後工程の手間に直結します。Saturn 4 Ultra 16K の 220mm 高さは、頭頂部までほぼ分割なしで出せる希少なゾーンです。
上記スペックはメーカー公称値を基準に整理しています。実機での仕上がりはレジン特性・スライス設定・サポート設計・温湿度条件によって変動します。最新の正確な数値は各商品ページでご確認ください。
「16K で出力したのに、磨いて塗装したらディテールが消えた」――これはレジン選びで防げる失敗です。フィギュア原型では、低収縮 × 表面平滑性 × サポート跡軽減 × 塗装載りの 4 軸でレジンを評価します。SK 純正レジンから、洗浄方式(アルコール洗浄 / 水洗い)別に 4+4=8 種を整理しました。
フィギュア原型師に定番のレジン。造形後の切削・研磨がしやすい配合で、エッジを残しながらの仕上げが可能。塗装の食いつきも良く、サーフェイサー → 塗装の工程で予期せぬ剥離が出にくい。1/7 〜 1/6 スケール原型・複製用マスター原型の定番。
ABS 樹脂に近い質感と適度なしなり。塗装の食いつき、トップコートの艶感が良好。可動関節を持つキャラ造形やプロップ系(小道具)でも割れにくい強度を確保。アクセサリー用パーツの量産にも向きます。
強度と造形精度のバランスを取った SK 純正タフ系レジン。武器・鎧・装飾パーツなど「ポーズで負荷がかかる細部」に向きます。割れにくさと加工しやすさを両立し、フィギュア原型の量産用マスターやイベント頒布版にも採用例が増えています。
宝石・水滴・ガラス質パーツに使うクリアレジン。塗装による光透過の演出が活きるパーツ向け。後処理の磨き → トップコートで、研磨済みクリスタルのような透明感を出せます。エフェクトパーツの差し色にも便利。
後処理に IPA を使わず、水道水だけで洗浄できる定番の水洗いレジン。アルコール臭・引火性のリスクから解放され、自宅作業でも導入のハードルが下がります。汎用フィギュア・パーツ単位の出力からスタートしたい初心者の最初の 1 本に。
10K 級高解像度プリンター向けに最適化された水洗いレジン。アルコール不要の手軽さを保ちながら、髪のなびき・布の細かなシワ・指先のディテールを残せる解像感。標準水洗いから一段ステップアップしたい中級者に。
水洗いの手軽さに、タフ系の粘り強さを加えたレジン。武器・装甲・大きく腕を伸ばしたポーズのパーツなど、強度が必要な可動部・突出部にも向きます。アルコール不要で、強度系造形を試したい層に。
SK 純正水洗いシリーズの中でも特に高性能を狙った 1 本。低収縮 × 表面平滑性 × 塗装載りの 3 軸で水洗いレジンの限界を引き上げた配合。アルコール不要のまま、原型品質を妥協したくないフィギュア原型師向けです。
強度評価は SK本舗の取り扱い実績ベースの目安です。実際の仕上がりはスライス設定・二次硬化条件・温湿度で変わるため、本格量産前に小さなテストパーツでの確認をおすすめします。ご相談はお問い合わせから承ります。
フィギュア・ガレキ原型では、光造形(LCD)方式が主流です。FDM 方式では再現が難しい 14×19μm 級のディテールが必要で、ピクセルピッチ・層厚・造形サイズ・レジン適合性のバランスで機種を選びます。SK本舗の取り扱い 21 ブランド以上から、フィギュア用途の主軸 3 機種を選定しました。
フィギュア原型師の有力候補。16K(14 × 19μm ピクセルピッチ)と 220mm 高さの造形エリアを両立。1/7 〜 1/6 スケールの頭部・髪・布のディテールを「磨きで消さない」レベルで残せる。後処理の負担を抑えつつ、原型品質を底上げする 1 台。
商品ページ
10.1 インチクラスの大型 16K 機。複製用マスターの量産、限定エディションの直接出力、複数体を 1 プレートに並べる効率重視の運用に向く。プロ作家・ガレキメーカーの「2 台目」として導入される定番。
商品ページ
コンパクト光造形 9K 機。1/12 〜 1/8 のミニフィギュア・小型バスト・パーツ単位の出力に最適。趣味原型師の 1 台目として、ワンフェスデビューを目指す層に支持される入門機。
商品ページ
「最初の 1 台を Mars 5 Ultra で始めて、商業活動を始めるタイミングで Saturn 4 Ultra 16K にステップアップ」というルートも多くいただきます。ご予算と原型のスケール感をお聞かせいただければ、中立比較で最適 1 台をご提案します。
光造形 × 高精細レジンの組み合わせは、ジャンルによって「効く軸」が変わります。アニメ調キャラから硬質メカ、オリジナル原型、バスト、ジオラマまで、それぞれが追求するディテールと向く機材構成を整理しました。

髪のなびき、瞳のハイライト、肌のなめらかさ。SK モデルスカルプトレジン + Saturn 4 Ultra 16K が最も得意とする領域。1/7 スケール全身を 220mm 高さでほぼ分割なしで出せます。
主軸:Saturn 4 Ultra 16K
装甲の刻印、リベット、エッジの鋭さ。スマートタフレジンで強度を確保しつつ、16K の解像度でディテールを残す。可動関節や着脱式パーツの量産にも向きます。
主軸:スマートタフレジン
ワンフェス・ホビーイベントの当日版権・オリジナル枠で頒布する自作原型。複製用マスターと頒布版を 1 台で完結。ZBrush・Blender のデジタル原型を直接形にできるのが強み。
主軸:Sonic Mighty Revo 16K(量産)
顔面の解像度と布の質感が勝負どころ。1/4 〜 1/2 スケールのバストは、構図により分割が必要な場合もありますが、Saturn 4 Ultra 16K の造形エリア(高さ220mm)に収まるケースが多いです。塗装で艶感を生かすには ABSライクレジンが定番。
主軸:ABSライクレジン
瓦礫・煉瓦・廃材・小道具。フィギュアと組み合わせる「世界観の補強」を 3D で量産。クリアレジンによる水滴・氷・宝石の演出も加えれば、写真映え・展示映えが一段上がります。
主軸:クリア + Mars 5 Ultra画像は表現イメージです。実際の作例については SK本舗ブログ・X(旧 Twitter)公式アカウントで作家さんの作例を順次紹介しています。版権キャラの販売には当日版権等の権利確認が必須ですので、Pitfalls セクションも併せてご確認ください。
16K 級光造形では「磨き工程を大幅に圧縮できる」「ものによっては仕上げ磨きを省略してそのまま塗装に進める」のが大きな価値です。テクスチャ持ちの造形・小サイズ・趣味用途では特に省略しやすく、コンペ用・商業フィギュアの滑らか曲面・クリア素材では引き続き必要なことも。誇張せず、実務寄りの参考レンジで整理しました。
従来(参考):8K 機 / 50μm 前後 → #400 / #600 の粗目サンディング → #800-2000 仕上げ → サーフェイサー → 表面磨き → 塗装
16K 機 / 約 20μm:層線が肉眼でほぼ見えなくなり、テクスチャ持ち・小サイズ造形では粗目サンディングも仕上げ磨きも省略してサポート跡処理 → サーフェイサー → 塗装で済むケースが増加
想定効果:用途次第で 1 体あたり数時間 〜 半日級の工数削減が見込めます。【省略しやすい例】テクスチャ持ち・小サイズ・趣味原型・シリコン複製用原型・キャスタブル鋳造原型。【引き続き必要な例】顔や肌の滑らか曲面・透明クリア素材のバフ研磨・コンペ / 商業フィギュアの最終品質。サポート跡処理はどのケースでも必要です。
従来:原型 → シリコン型製作(材料費・工数含む)→ レジン注型(1 体あたりレジン・離型剤・脱泡時間)
16K 直接出力:原型データ → 同データで複数同時出力 → サポート除去・仕上げ(1 体あたりレジン代 約 ¥100-300、出力時間はビルドプレート占有量に依存)
想定効果:10-50 体規模の小ロット頒布や 1 体限定のショーケース原型では、シリコン型の工程と材料費を省きやすくなります。100 体超の中量産・量産頒布では、出力時間・スループットの観点から従来通りシリコン型運用が現実的なケースが多いです(規模で判断)。
「磨き工程を大幅に圧縮し、用途によっては仕上げ磨きを丸ごと省略できる。小ロット頒布なら型レス運用で材料費も省ける。これらが噛み合うと、原型師は『原型の完成度を攻める時間』に大きく振り直せます」
上記は SK本舗の取扱実績ベースの参考レンジで、数値は造形物のサイズ・複雑度・後処理レベル・スタジオの工程によって大きく変動します。「磨きが完全にゼロになる」「シリコン型を一切使わなくて済む」と一律に主張する意図はなく、用途・規模・品質要求によって省略できる工程としにくい工程があることを示すものです。導入判断の際は必ずサンプル出力で実際の工数とコストを計測してください。
ご検討の段階に合わせて、3 つの入口をご用意しています。趣味原型から始めるご相談、プロ作家・受託原型師の量産導入、メーカー・複数台導入、それぞれに合った形でお話しできます。
以下は SK本舗が把握する一般的な導入パターンを基に構成した想定シナリオです。実在する作家・スタジオ・販売金額・成果を示すものではありません。導入検討の参考としてご活用ください。
30-40 代の個人受託原型師を想定
メーカー受託で 1/7 スケールキャラ原型を制作中。粘土・パテ造形に頼っていたため、1 体仕上げに 8-10 週間。クライアントからの「右肩のラインを少し直したい」「胸像のバランス変更」のリテイクが入るたびに半日 〜 1 日の手直しが発生していた。
ELEGOO Saturn 4 Ultra 16K + SK モデルスカルプトレジン + SK ABSライクレジン を導入。ZBrush でデジタル原型を構築し、リテイクごとに該当パーツのみ再出力する運用に切り替える。修正サイクルが「半日 → 数時間」になり、リテイクが恐くなくなる体験へ。
1 体あたりの制作期間が約半分に短縮、リテイク対応コストが大幅に軽減。年間で受託本数が増やせる試算となり、原型師としての売上の上振れが見込める。クライアントへの試作提示も、原型を物理サンプルで送れるようになる。
20-30 代の社会人趣味モデラーを想定
ZBrush でデジタル造形は趣味で続けていたが、物理出力の手段がなく「画面の中で完結」していた。ワンフェスでオリジナル原型を頒布したい気持ちはあるものの、外注光造形は 1 体 ¥10,000 を超えるため、改修を繰り返すと現実的でなくなる。
ELEGOO Mars 5 Ultra + SK モデルスカルプトレジン から導入。週末ごとに 1 パーツずつ出力 → 修正サイクルを回し、半年で原型完成。完成原型は Saturn 4 Ultra 16K の使用相談も視野に入れ、頒布数 20-30 体を狙う段階的展開へ。
ワンフェス当日版権・オリジナル枠で頒布デビュー。20-30 体規模ならシリコン複製を介さず直接 16K 出力で対応する見込み。「いつか」が「半年で動き出す」に変わる、最初の 1 台としての投資が回収できる試算。
16K 機を導入しても、最初の数体で必ず引っかかる失敗パターンがあります。事前に知っておくと、後処理工程の組み立てや、原型データ作成段階のサポート設計に活かせます。SK本舗の取扱メーカーから蓄積したノウハウを 4 件に絞って整理しました。
顔・髪・指先など「見えるところ」に自動サポートが付くと、後処理でいくら磨いても跡が浮きます。
スライサーのマニュアルサポート機能で、顔の正面・髪のトップ・指先など可視部位にサポートを置かない設計に。サポート密度は「軽め × ライト先端」が原則。
頬・肩・腿のように大きく平らな面では、層厚 50μm 設定だと光の当たり方で層線が目立ちます。
顔・肌の見える部分は層厚 20μm を選択。出力時間は伸びますが、後の磨き工数を考えれば最短ルートです。スライサーで「肌パーツのみ高精細プロファイル」を分けて出力。
薄板状のパーツ(マント・スカートの裾・羽根)は、二次硬化中に反って変形します。
二次硬化は短時間 × 複数回に分け、水中硬化や反転硬化を併用。低収縮レジン(モデルスカルプト / スマートタフ)を選び、薄板部に厚みを 0.5-1mm 加える設計も有効。
洗浄不足のまま塗装に進むと、レジン表面に残った IPA や水分が塗料を弾き、シリコン痕のような艶ムラが出ます。
洗浄は 2 段階(粗洗い → 仕上げ洗い)で 5-10 分ずつ。二次硬化後に中性洗剤で軽く洗い、完全乾燥を確認してからサーフェイサーへ。SK ABSライクレジンは塗料の食いつきが特に安定しています。

アニメ・漫画・ゲーム作品のキャラクターを基にしたガレージキットを販売・頒布する場合は、ワンダーフェスティバル等の「当日版権制度」など、原作の権利元から許諾を得る仕組みの利用が必要です。インターネット販売・常時頒布は、版権元の許諾なしでは行えません。完全オリジナルキャラクター・自身がデザインした原型については、自由に販売頒布いただけます。詳細は各イベントの版権申請要項をご確認ください。
光造形 3D プリンターは、レジンの色(白・グレー・透明等)のままパーツを出力する装置で、フルカラーで塗装済みの完成品が直接出てくるわけではありません。完成品フィギュアの「あの艶」「肌色」「目の塗り分け」は、出力後にサーフェイサー → エアブラシ・筆塗りの塗装工程で仕上げています。本ページの「16K 高精細」「ディテール再現」は、塗装前提の原型品質を向上させる文脈で記載しています。
ご検討中の方からよくいただく質問を 10 件にまとめました。さらに具体的なご相談は、お問い合わせ窓口から個別にお答えします。
フィギュア・ガレキ原型は 光造形(LCD)方式が大きく有利です。FDM 方式は積層痕が 100-200μm レベルで残り、髪の毛・肌・布のディテール表現が物理的に困難。一方、光造形は層厚 20μm 級まで設定でき、ピクセルピッチ 14×19μm 級の 16K 機ならディテール再現で塗装映えする原型に仕上がります。FDM は造形サイズが大きい場合のディスプレイベース・大型ジオラマ等で併用するのが一般的です。
はい、特に顔の肌・大面積のなめらかさで差が出ます。サーフェイサー前に磨き工程で吸収できる範囲は限られており、16K の細かい積層は サンディング #800 開始でいきなり仕上げに入れるケースが多くなります。8K では #400 → #800 → #1000 と段階を踏む必要があり、磨き工数を抑えやすくなります(用途・造形物により差があります)。塗装後の艶感、ハイライトの出方にも影響するため、商業原型では 16K が現在の主流です。
多くの原型師さんがそのルートを通っています。Blender は完全無料で学習リソースも豊富、ZBrush もコアスカルプト機能なら独学で 3-6 ヶ月で習得される方が一般的です。3D ソフト学習と並行して、最初の数体は 3D Data Japan・MyMiniFactory・Thingiverse などの既存データで「光造形プリンターの扱いに慣れる」ところから始めるのがおすすめです。原型を 1 体仕上げる体験が、ソフト学習のモチベーションになります。
同じ 16K でも用途が分かれます。Saturn 4 Ultra 16Kは造形エリア 211.68 × 118.37 × 220mm でほどよくコンパクト、1/7 〜 1/6 スケール全身原型を分割なしで出せる「主軸機」として最初の 1 台に最適。Sonic Mighty Revo 16Kは 10.1 インチクラスで、複製用マスターを 1 プレートに 4-6 体並べる量産運用や、限定エディションの直接出力に向きます。「最初は Saturn → 商業活動が回り始めたら Sonic Mighty Revo を 2 台目」というルートが定番です。
SK モデルスカルプトレジンは造形後の切削・研磨のしやすさを最優先した配合で、原型の細部を手直ししながら仕上げたいプロ原型師向け。1/7 〜 1/6 スケールの主軸原型に。SK ABSライクレジンは塗装の食いつき・艶感・落下耐性が良く、可動関節を持つキャラ造形やプロップ系(小道具・武器パーツ)、頒布版そのもののマテリアルに向きます。1 体の中でパーツによって使い分ける作家さんも多いです。
「跡を消す」より「跡を見える場所に置かない」設計が王道です。スライサーのマニュアルサポート機能で、顔の正面・髪のトップ・指先・装飾ディテール部分にサポートを置かず、肩裏・腰背面・腿の内側など「組み立て後・塗装後に見えない位置」にサポートを集約します。出力後、軽く磨き → サーフェイサー薄吹き → 再確認 → 該当部のみピンポイントで磨き直しの順番が効率的です。SK モデルスカルプトレジンは磨きで跡を消しやすい配合です。
版権キャラクターのガレキを頒布する場合は、ワンダーフェスティバル開催時の「当日版権制度」を通じて、版権元(出版社・アニメ制作会社等)から許諾を得る必要があります。当日版権はイベント当日のみ有効で、ネット販売・常時頒布には使えません。完全オリジナルキャラクターの原型は許諾不要で自由に頒布できます。詳細は各イベントの版権申請要項(ワンフェスは「ディーラー参加要綱」)をご確認ください。
キャラクターのポージング次第ですが、立ちポーズ・座りポーズなら 220mm 高さに概ね収まります。空中跳躍・大きく腕を振り上げたダイナミックポーズは、武器パーツや髪のはね上げを別パーツに分割するのが一般的です。1/7 スケールならほぼ分割不要、1/6 スケールはポージング依存、1/4 スケール(バスト含む)は腰下分割・パーツ分割を前提に設計します。データ作成段階で「ダボ穴を仕込んだ分割設計」をしておくと、後の組み立てが楽になります。
反り対策は 「短時間 × 複数回」「全方向均一」の 2 原則です。例:UV ターンテーブル付き硬化機で 3 分 → 反転 → 3 分 → 水中で 2 分、のように分けて、最初から長時間連続硬化をしないこと。マントやスカートの裾のような薄板は、CAD 段階で内側に補強リブを 0.5mm 仕込んでおくと反りにくくなります。白化は二次硬化のしすぎが原因で、レジンのスペックシート記載の最大時間を守るのが基本です。SK 純正レジンはスペックシートに推奨条件を明記しています。
いいえ、3D プリンターは レジンの色(白・グレー・透明等)のまま無塗装のベースを出力する装置です。完成品フィギュアの艶・肌色・目の塗り分けは、出力後に サーフェイサー → エアブラシ・筆塗りでの塗装工程で仕上げています。本ページで「16K 高精細」「ディテール再現」と表現しているのは、塗装前提の「原型品質」の話です。塗装スキルがフィギュア完成度の最後の決め手になります。塗装工程は別途、模型誌・YouTube チュートリアル等で学習されることをおすすめします。