Q: Mercury Plus V3.0とMercury XSの違い
結論
ELEGOOのレジン後処理機では、Mercury Plus V3.0が「洗浄と硬化を1台に統合した最新型」、Mercury XSが「洗浄機と硬化機を分離して運用する大型バンドル」です。Plus V3.0はハンギングモード/バスケットモード両対応で容量も7.5L。XSは洗浄と硬化を同時並行できるのが強みで、Saturn/Jupiter世代の大型レジン機ユーザーには依然として有力です。「一台完結で省スペース」ならPlus V3.0、「洗浄と硬化を並行で回したい」ならXSという選び方になります。
公式スペック比較
| Mercury Plus V3.0 | Mercury XS Bundle | |
|---|---|---|
| 構成 | 洗浄+硬化 一体型 | 洗浄機+硬化機 分離型 |
| 洗浄容量 | 7.5L(V2.0比114%拡大) | 大容量タンク(V2.0比拡大) |
| 硬化UV構成 | 405nm UV LED×24灯、360°回転ターンテーブル | 2本のUVライトバー+底部LED×4、360°全方位硬化 |
| 硬化エリア | 前世代比460%拡大 | 大型モデル対応 |
| バスケット対応サイズ | 最大230×135×260 mm | バスケット付属(寸法非公開) |
| ハンギング対応サイズ | 最大214×135×180 mm | — |
| 対応機種 | ELEGOO全レジン機/他社LCD・DLP・SLAにも対応。Jupiterシリーズはビルドプレート取外し要 | ELEGOO全レジン機対応。Saturn/Jupiterはビルドプレート取外し要 |
| 国内価格 | 日本向け販売ページで確認 | 日本向け販売ページで確認 |
出典:ELEGOO公式 Mercury Plus V3.0製品ページ/ELEGOO公式 Mercury XS Bundle製品ページ
それぞれの設計思想
Mercury Plus V3.0は、洗浄も硬化も1つのベースで行う統合設計です。V3.0では24灯のUV LEDを縦に配した鏡面反射式のライトタワーが採用され、ターンテーブルが360°回転することで、モデル全体へ均一にUVを当てられるよう設計されています。POMモーター採用でメンテフリー性も向上。省スペースで後処理を完結させたいユーザー向けです。
Mercury XS Bundleは、洗浄機と硬化機を別筐体で分けた構成です。最大の利点は「洗浄と硬化を同時並行で回せる」こと。Saturn/Jupiterなど大型レジン機で大きなパーツを量産する際、1つ目を硬化している間に2つ目を洗える。時間効率を優先するヘビーユーザー向けの構成です。
選び方
- Mercury Plus V3.0が向く人:Mars/Saturn 4/Saturn 4 Ultra級までのレジン機ユーザーで、デスクまわりの省スペース後処理機を探している人。週に数回の運用で洗浄と硬化を連続で回せば足りる人。
- Mercury XSが向く人:大型レジン機(Saturn 4 Ultra 16K、Jupiter等)で毎日のように造形し、後処理の待ち時間が全体のボトルネックになっている人。洗浄と硬化を並行で回したい人。
- 予算差について:国内価格は販売時期や在庫で変わるため、価格差だけでなく「並行処理が必要か」で判断するのが実務的です。並行処理が不要ならPlus V3.0を優先しやすくなります。
注意点
- 大型機(Jupiter、Saturn 4 Ultraの一部)はビルドプレートを外した状態での使用が必要。
- 硬化時間は長すぎると樹脂の物性劣化(過硬化による脆化)につながるため、ELEGOO推奨時間内で運用する。
- IPA(イソプロピルアルコール)使用時は換気と火気厳禁を徹底する。
まとめ
Mercury Plus V3.0は統合型で省スペース、Mercury XSは分離型で並行処理が可能。用途的に被る部分も多いですが、「洗浄と硬化を同時に回したいかどうか」という一点がほぼ唯一の判断軸です。通常のホビーユースならPlus V3.0で十分、大型機ヘビーユーザーはXSを検討してください。
