静岡県立科学技術高等学校
静岡県立科学技術高等学校は2008年に開校された理数科と工業科をもつ新しいタイプの学校です。創造力の育成、課題解決能力の育成、人間力の育成の3つの柱の元、”ほんものの力”を身につけさせ、社会に貢献できる科学技術のスペシャリストに育成を目標にしています。そのため、実験・実習を通して培われる理系の本物の感性を育てることを大切しております。今回寄贈したプリンターは、その実験、実習で役立てて頂けることとなりました。
導入先概要
今回導入頂いたのは、数ある学科の中のロボット工学科というところです。ロボット工学科では、ロボット製作、制御を目的としており、機械、電子・電気、情報技術などを複合的に学んでいます。最先端の自動制御技術や電子制御技術を合わせもつロボット技術は、製造業では必要不可欠なものであり、これらを実践的に学び、社会で活躍できる人材の育成を目指しています。更に複数の資格取得も目標としており、その資格取得の勉強でも活用頂きました。
<導入予定内容>
利用目的 | 利用内容 |
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授業 | ロボット工学科の実習(課題研究における作品の部品製作) |
<導入予定内容>
利用実績 | 利用内容 |
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授業 | ロボット工学科の授業(製図をする対象物の造形、検定の勉強) |
<検定試験勉強活用について>
検定名称 | 技能検定のテクニカルイラストレーションCAD検定 3級 |
検定内容 | 制限時間内に配布された三面図をもとに2Dまたは3DCADを用いて等角図を作図し印刷をして提出する。 |
活用内容 | 3級の図面は機械部品というよりもおもちゃのようなものを作る図面になっています。 検定の練習では3Dプリンターで問題の三面図をもとに対象物を造形し、それを見ながら立体を想像させて勉強をさせました。 |
静岡県立科学技術高等学校校舎風景
授業教室風景
課題研究の様子②
<出力作品>
テストプリント
出力物拡大写真
生徒が画像からトレースして作成した作品
実際に利用してみてのご感想
◆今回の3Dプリンターの使用感についてお聞かせください。(選択式/複数回答可)
満足、今後も意欲的に使用したい
◆3Dプリンターは予想通りに出力できましたか。(選択式)
想定通りだった
◆使用感についてのご意見・感想・要望を教えてください。
<教員の皆様の視点から>
簡単に且つ精密なものを作れるのは製作の幅が広がります。また、熱積層タイプとは違った面白さがありました。
<児童生徒学生の皆様の視点から>
これ(寄贈された3Dプリンター)を使って授業をするのが楽しみです。
◆使用するにあたって工夫した点を教えてください。
初期の発光時間を少し長めに調整したらスムーズに造形できました。
◆3Dプリンター導入により何か知見に変化はございましたか。興味は広がりましたか。授業に取り入れたい/学びたいですか。
<教員の皆様の視点から>
製作実習の幅が広がりました。
◆今後も3Dプリンターを使おうと思いますか。(寄贈品以外でも3Dプリンターカテゴリであれば可)
検定の勉強にも役立てられたので他の検定や授業にも応用していきたいです。
◆3Dプリンターを導入して活用できそうな教育分野(科目)についてお伺いします。どの授業や分野で使用できそうでしょうか。
製図の授業:製図する対象物を立体的に見ることができてイメージしやすいと思います。
◆3Dプリンターを授業や学校で導入するのに課題になる点はどういった部分でしょうか。(選択式/複数回答可)
予算、設備(CAD使用可能PCなど)
<コメント>
データを出力中の合間に何をするのかや、普通科の高校においては専用のソフトウェア使用するための知識、ものを作るにあたっての経験などが求められると思います。
◆その他ご感想
こういった新しい技術や知識は教育に必要なものです。今後とも御社の教育支援活動における様々な取り組みを期待しております。
SK本舗より
製作実習だけでなく、検定試験の勉強として活用頂けたとのことで、新しい使い道として大変嬉しく思います。また製作実習の幅が広がったということで、どんどんご活用頂けると幸いです。
3Dプリンターの中でも造形法式の違いを感じながら、それぞれの利点を活かした製作を期待しております。この度はご応募頂き有難うございました!