慶應義塾志木高等学校
慶應義塾の創設者である福沢諭吉は、1896年11月に芝で行った自身の演説の一説を後に抜き書きし、慶應義塾の目的を簡潔に示しました。それは、今日「慶應義塾の目的」の名で知られています。慶應義塾の一貫教育校である志木高は、慶應義塾の根本精神である「独立自尊」ととともに、その精神を大切にしています。
慶應義塾志木高では、高い専門性を有する教員による授業や、自由闊達な学校の雰囲気、自然に囲まれた広大なキャンパスでの少人数教育やクラブ活動のもと、独立自尊の精神や実学の基礎、ひいてはリーダーに必要な素養を身につけることを目指します。
導入先概要
今回の導入先では、鉄道研究会の主将である生徒様自らご応募いただき、3Dプリンターを寄贈させていただく運びとなりました。主に鉄道模型・建築模型の制作に活用いただきました。
特に今回の寄贈品である、9Kの解像度を持つ3Dプリンターは細部の出力を向上させ、リアリティを追求する幅が広がったようです。この3Dプリンターは従来の4Kプリンターと使い分けて、自動車模型のように細かな崩れやすいパーツの制作用に使い分ける等の工夫が施されています。
<導入予定内容>
利用目的 | 利用内容 |
---|---|
鉄道研究会での導入 | 鉄道模型(建築模型)の制作 |
<実績内容>
利用実績 | 利用内容 |
---|---|
鉄道研究会での導入 | 自動車模型の制作 |
<3Dプリンターの置いてある教室の風景>
<出力作品>
自動車ミニチュア模型
実際に利用してみてのご感想
【実際に利用してみてのご感想】
◆今回の3Dプリンターの使用感についてお聞かせください。(選択式/複数回答可)
・満足
◆3Dプリンターは予想通りに出力できましたか(選択式)
・イメージよりよかった
◆使用感についてのご意見・感想・要望
<教員の皆様の視点から>
以前導入した3Dプリンターより、精巧なものを作ることができ、驚きました。これで安心して鉄道模型コンテストに臨むことができます。
<学生の皆様のお声>
これまでも3Dプリンターは利用してきたが、今回いただいた機種は非常に高精細で、細かい模型を作る際の制約がだいぶ取り払われた。
◆使用するにあたって工夫した点を教えてください。
模型製作という活動の性質上、精密な部品を多く作るので、サポートの数や、オーバーハング形状発生には気をつけた。
◆3Dプリンター導入により何か知見に変化はございましたか。興味は広がりましたか。授業に取り入れたい/授業で学びたいですか。
<教員の皆様の視点から>
3Dプリンターの進化に驚きました。細かいところまで製作できることは素晴らしいです。
<学生の皆様のお声>
プリンターの台数が増えたことで、これまで部員同士で順番待ちをしなければならなかったデータ出力がスムーズにできるようになり特に1年生の創作意欲が上がったように感じる。
◆今回寄贈された3Dプリンターをどのように活用したか詳しく教えてください。
鉄道模型・建築模型の制作に活用した。当クラブでは150分の1スケールで、実在する鉄道路線周辺箇所を再現しているが、その中では非常に高い精度でのパーツ制作を求められることが多々あるため、3Dプリンターを利用している。特に、今回寄贈いただいた3Dプリンターは解像度が9Kと、従来使用していた4Kのプリンターと比べ細部の出力が可能となり、リアリティ追求の幅が広がった。そのため、従来使用していたプリンターと使い分けを図り、自動車模型のような形の崩れやすい細かなパーツを出力するのに当該プリンターを活用している。
◆今後も3Dプリンターを使おうと思いますか(寄贈品以外でも3Dプリンターカテゴリであれば可)
・YESの場合
現在の当クラブは部員数が少ない中、高品質な鉄道ジオラマ制作を継続できているのは、ひとえに3Dプリンター等を活用した作業機械化・効率化によるもので、今後もこのような最新テクノロジーに関する学習と、積極的な利用は不可欠と考えている。
◆3Dプリンターを導入して活用できそうな教育分野(科目)についてお伺いします。どの事業や分野で使用できそうでしょうか。
中学校:技術(最新技術の紹介),高専:製図(CADで製作した図面/モデルの現物確認)
◆3Dプリンターを授業や学校で導入するのに課題になる点はどういった部分でしょうか (選択式/複数回答可)
・予算
・授業時間内での出力が難しい(造形スピード)
・設備(CAD使用可能PCなど)
・安全面
SK本舗より
このたびは学生支援事業へご応募いただき有難うございました。
通常は応募時より一連の対応は先生のほうで行うことがほとんどですが、今回は本企画を見つけるところから報告書提出に至るまでをほとんど生徒様自ら対応されており、まずはその大人顔負けの主体性に弊社スタッフは大変驚かされました。
事前アンケートより、FDM機や他の4K光造形機種の使用経験があるとのことでしたので、今回の9K機種との違いを感じながらも出力の工程を楽しんでいただけた様子が伺えて大変嬉しく思います。一方では、ご指摘をいただいた通り、高価な機械の導入および安全面の懸念から、プリンター稼働時は大人立会いの下での使用がルールづけられている学校が多い印象です。弊社としても、今後の子どもたちへの教育のためにも、3Dプリンターには触れてほしいといった願いもございますので、もっと気軽に3Dプリンターを使用できるような環境の構築ができるよう精進して参ります。
末筆ながら、今後の活動もスタッフ一同応援しております!