奈良市立一条高等学校
奈良市立一条高等学校は昭和25(1950)年に市立普通科高等学校として開校、同26年に全国に先駆けて外国語科が開設されました。現在では学科再編が行われ、普通科・普通科科学探究コース・外国語科の2学科1コースで募集を行っています。 また、教育の目的を「アクティブ シティズンであり、自由に生きることができる「個人」の育成」と謳っています。「アクティブ シティズン」とは、利己心をもたないで、責任感や公共精神をもって社会参加する能力と態度を備えた市民と要約できます。そして「アクティブ シティズン」であるとともに、「自由に生きることができる個人」について、考え、そして、実践することです。そのための手立てとなる教育の目標(目指す生徒像)には、「教科融合Arts STEM教育により、文理統合型の「考える力」をもった生徒」、「奈良から、世界を舞台に議論できる「英語力」をもった生徒」、「主体的・自律的活動により「人間性」を高めた生徒」の3つを掲げています。
導入先概要
平成20年度に、物理部・化学部・生物部・地学部の4つの理科系のクラブを統合して、新たにサイエンス部としてスタートし、いろんな実験や飼育、栽培を行っているそうです。その中で光造形式の3Dプリンターに興味を持って頂き今回ご提供に至りました。
<導入予定内容>
利用目的 | 利用内容 |
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部活動 | 部活動においてのオリジナルグッズ作成 |
<導入予定内容>
利用実績 | 利用内容 |
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部活動 | 創立70周年記念オリジナルグッズの作成や初代校長のフィギュア出力 |
<校舎写真> <プリンター設置場所>
<出力作品>
初代校長の銅像フィギュア
実際に利用してみてのご感想
◆今回の3Dプリンターの使用感についてお聞かせください。(選択式/複数回答可)
・想定より難しかった。・児童生徒学生達が興味惹かれていた。
◆3Dプリンターは予想通りに出力できましたか。(選択式)
・比較的満足
◆使用感についてのご意見・感想・要望を教えてください。
<教員の皆様の視点から>
光造形の3Dプリンタを初めて利用させてもらいましたが、生徒も特に混乱することなくすんなり使用できていました。
<児童生徒学生の皆様のお声>
フィラメントの3Dプリンタより細かく出力できました。
◆使用するにあたって工夫した点を教えてください。
1から3Dモデルを作るのが大変だったのでiPhoneのLiDARスキャナを利用しました。
◆3Dプリンター導入により何か知見に変化はございましたか。興味は広がりましたか。授業に取り入れたい/学びたいですか。
<教員の皆様の視点から>
モデリングのソフトを勉強したり視野が広がりました。部活動の中では使用できたので、物理の授業でどこかに取り入れたいです。
<児童生徒学生の皆様のお声>
授業でもやってみたいです。
◆難しかった・満足できなかった場合に精度や使用方法などどの点でギャップがあったか、出力失敗の理由等をご教示ください。
<出力の失敗について>
実物の建築物をそのまま出力しようとしたので、壁等がとても薄くなってしまう加減で出力が難しかったです。
出力するためにデータをモデリングソフトで調整することが難しかったです。
◆今後も3Dプリンターを使おうと思いますか。(寄贈品以外でも3Dプリンターカテゴリであれば可)
今後も使っていきたいと思います。今回できなかった建物を完成させたいです。
◆3Dプリンターを導入して活用できそうな教育分野(科目)についてお伺いします。どの授業や分野で使用できそうでしょうか。
理科(地学)、技術(最新テクノロジー)、美術(彫刻の時間に使用) 等
◆3Dプリンターを授業や学校で導入するのに課題になる点はどういった部分でしょうか。(選択式/複数回答可)
設備(CAD使用可能PCなど)、教職員側の知識
自分の作りたい3Dデータを作るのにソフトの技術が必要なことと、出力に時間がかかることだと思います(生徒の人数分時間がかかる・台数が必要)
SK本舗より
創立70周年記念のグッズ製作や初代校長の銅像フィギュアを作成する為に活用頂きました。
3Dデータを作る際にiPhoneのLiDARスキャナを利用して3Dデータを作成したとのこと、非常に興味深かったです。建物の完成を心待ちにしております。