茨城キリスト教学園中学校高等学校
茨城キリスト教学園中学校高等学校は、茨城県日立市に位置する学校です。建物は、広々としたキャンパス内にあり、自然豊かな環境の中で学ぶことができます。キリスト教精神に基づく人間形成を重視し、教育方針として「心豊かで 実力のある 自立した国際人の育成」を目指していきます。また、学校のモットーである「Peace(平和)Truth(真理)そして、LOVE(愛)」を掲げ、充実したカリキュラムのもと、生徒一人ひとりの学力や進路に合わせた教育を行っています。
導入先概要
今回は、さまざまな情報機器を用いて活動を広げている、中学校IT部・高校IT研究会にて導入いただきました。ITとはInformation Technology(情報技術)の略です。ビジュアルプログラミング言語「Scratch」や、ロボットボール「BOLT」を用いたプログラミング、3Dモデリングとその実体化などを行っています。
<導入予定内容>
利用目的 | 利用内容 |
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無料で利用できる3Dモデリングソフト「Metasequoia」や「Blender」などを用いてモデリングした生徒の作品を3Dプリントすることで、3Dモデリングの手法と3Dプリントの仕組みについて理解を深める。 | 生徒が出力する作品の例として、 熊や猫のような動物のキャラクターや、飛行機や建物の模型を出力する。実験に必要な模型の作成も視野にいれている。 |
<導入予定内容>
利用実績 | 利用内容 |
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無料で利用できる3Dモデリングソフトを用いて実際に作品を出力することで、3Dモデリングの手法と3Dプリントの仕組みについて理解を深める。 | 熊や猫のような動物のキャラクターや、飛行機や建物の模型を出力、ならびに実験に必要な模型の作成。 |
<校舎写真>
<3Dプリンターの置いてある教室の風景>
<出力作品>
(ねこ)
(トカゲ)
(飛行機)
(マイク)
実際に利用してみてのご感想
◆今回の3Dプリンターの使用感についてお聞かせください。(選択式/複数回答可)
・満足
・今後も意欲的に使用したい
・生徒学生たちが興味ひかれていた
◆3Dプリンターは予想通りに出力できましたか。(選択式)
・想定通りだった
・比較的満足
◆使用感についてのご意見・感想・要望を教えてください。
<教員の皆様の視点から>
小さな作品(キーホルダーやストラップ程度の大きさ)を制作する場合は,1時間程度で精度よく出力することができました。部品の構成もシンプルなので,メンテナンスも容易に行えそうです。
<生徒学生の皆様のお声>
キャリブレーションに必要な工具が付属されているし,付属のマニュアルに初期設定から出力までとてもわかりやすく書かれていたので,楽しく,安全に作業を進めることができました。
◆使用するにあたって工夫した点を教えてください。
非常に細かい部分も精度よく出力できる特徴があるようなので,小さな部品や製作品を出力させるのに適していると考えています。サポート材の付与箇所を工夫し,出力の難しい部分も出力できるように心掛けました。大型の製作品はこれから検討していきたいです。
◆3Dプリンター導入により何か知見に変化はございましたか。興味は広がりましたか。授業に取り入れたい/学びたいですか。
<教員の皆様の視点から>
熱溶解積層法の3Dプリンターを以前より導入しておりましたが,今回初めて光重合法の3Dプリンターを導入いたしました。それぞれの仕組みや特徴を比較できるようになり,満足しています。
<生徒学生の皆様のお声>
想像以上に細かく出力できることに驚きました。細い部分を出力するときは強度が弱くなって壊れやすいことがわかったので,太く作ってみたり面の数を工夫するなどしてまた製作してみます。
◆難しかった・満足できなかった場合に精度や使用方法などどの点でギャップがあったか、出力失敗の理由等をご教示ください。
<機体の使用について>
スライスソフトで床面のサポート材を付与せずに出力すると,プラットフォームにかなり強く製作品がくっついてしまい,製作品をスクレーパーで取り出すのに苦労しました。出力物の底面が平らで空洞部がなくても床面のサポート材は付与したほうが良いと学びました。
◆今後も3Dプリンターを使おうと思いますか。(寄贈品以外でも3Dプリンターカテゴリであれば可)
・YESの場合
部活動(IT部,IT研究会)の部員たちが率先して3Dモデリングに取り組んでいて,3次元の製作品の製作に意欲を示しています。授業においても,最新技術の紹介として3Dプリンターの動作原理や実際に動いている様子を見せたり,製作品を授業で用いるなど幅が広がりそうです。
◆3Dプリンターを授業や学校で導入するのに課題になる点はどういった部分でしょうか。(選択式/複数回答可)
・予算
・授業時間内での出力が難しい(造形スピード)
・公平性(台数の少なさ)
<コメント>
授業の場合では生徒全員分の作品データの出力を行うのは,授業時間的にもコスト面でも難しいことが課題です。また3Dプリンターを導入することで,レジンの準備や片付け,掃除,メンテナンス等に多く時間および材料代等のコストがかかってしまうことも課題の一つです。
◆その他ご感想
今回は私学教育新聞に掲載された3Dプリンター学生支援事業の記事を拝見させていただき,応募させていただきました。またこのような機会があれば,ぜひ活用させていただきたいと思いました。もし大会や交流会等の開催のご予定があれば,メールにてご連絡いただければ幸いです。
SK本舗より
可愛らしいネコちゃんからカッコいい飛行機まで、試行錯誤しながら、かつ楽しんで3Dプリンターを活用頂けた様子が伺えました。また、作品作りの工程においては、積極的にマニュアルをお役立ていただけたようで大変嬉しく思います。未来を担う子供たちの「ものつくり」を、今後も陰ながら精一杯のサポートさせていただきます。 この度は本企画へご参加いただき誠にありがとうございました!