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クリスタル内部彫刻の記念品を光造形とxTool F2 Ultra UVで作るガイド

クリスタル内部彫刻の記念品を光造形とxTool F2 Ultra UVで作るガイド

本記事のテーマ:「クリスタルの中に、世界を彫る。」 xTool F2 Ultra UV(UV 5W / 355nm)と、光造形(SLA)3Dプリンターを組み合わせることで、「クリスタルの内部に立体デザインが浮かぶフィギュア台座」「透明レジンで成形したオリジナル形状の置物に3Dロゴを入れる」といった、これまで専門工房に依頼するしかなかった作品が、自分の工房・自宅で作れるようになります。本記事ではブライダル・記念品・クリエイター用途を中心に、コールドプロセスの原理から作例5点、材料選定、FAQ までを一気通貫でまとめました。


xTool F2 Ultra UV 本体

主役機種
xTool F2 Ultra UV
(UV 5W / 355nm)
組み合わせ
ELEGOO / Phrozen
SLA 光造形機
想定読者
ブライダル
記念品
クリエイター
記事の長さ
約8,500字
読了 15〜20分

1. クリスタル内部彫刻とは:「焼かない」「割らない」3D彫刻

クリスタルやガラスの「内部だけ」に絵柄や文字を刻む技術は、専門業界では「サブサーフェスレーザーエングレービング(SSLE)」として古くから存在していました。デパートのギフトコーナーに置かれている「ガラスのキューブに人物の顔が浮かんでいる記念品」を見たことがある方も多いと思います。これまでは、業務用の大型レーザー装置と熟練オペレーターが必要で、個人や小規模工房が手を出せる領域ではありませんでした。

xTool F2 Ultra UV は、355nm の紫外線(UV)レーザーを搭載した卓上機として、この「内部彫刻」をホビー価格帯に降ろしてきた1台です。

xTool F2 Ultra UV クリスタルガラス内部3D彫刻作例
F2 Ultra UV でクリスタルガラスに施した内部3D彫刻の作例
xTool F2 Ultra UV ガラス内部彫刻
F2 Ultra UV によるガラス素材の内部彫刻

F2 Ultra UV の主なスペック

項目 スペック
レーザー方式 UV(355nm)5W
加工方式 コールドプロセス(非熱破壊)
加工エリア(内部彫刻) 70 × 70 mm
加工エリア(表面彫刻) 200 × 200 mm
国内価格(税込) 価格は各商品ページをご覧ください

注: 最新の対応素材・付属品・カメラ仕様・加工エリアは、xTool 日本公式 tech-spec および SK本舗 xTool 取扱ハブ を一次ソースとしてご確認ください。SK本舗は xTool を取扱開始しました。

コールドプロセス vs 他レーザー方式:クリスタル彫刻適性の詳細比較

クリスタルへの内部彫刻を選ぶ際、どのレーザー方式が向いているか。F2 Ultra UV が採用する UV(355nm)コールドプロセス と、他のレーザー方式を比較します。

図解:レーザー方式ごとの「焦点の当たり方」の違い(断面イメージ)
UV 355nm 内部の一点に集束 コールドプロセス(非熱) CO2 10,600nm 表面のみ加工 内部彫刻には向かない ファイバー 1,064nm 透明体を透過

UV(355nm)は透明素材の内部の一点だけにエネルギーを集束させ、そこに白く濁った点を作ります。CO2 は赤外光が表面で吸収されるため表面加工のみ、ファイバーは透明体をそのまま透過してしまうため、いずれも内部彫刻には向きません。

レーザー方式 波長 クリスタル内部彫刻 熱の発生 表面への影響 透明レジン適性
UV レーザー
(xTool F2 Ultra UV)

コールドプロセス方式
355nm ◎ 内部のみに集束 ほぼなし(非熱加工) 表面に傷・焼け跡なし
CO2 レーザー
(xTool P3・P2S 等)
10,600nm × 表面しか加工不可 高い(熱加工) 表面を削る・焦げる △(表面彫刻のみ)
ファイバーレーザー
(xTool F1 Ultra・F2 Ultra 等)
1,064nm × 透明素材は透過 高い 透明素材は透過してしまう ×
ダイオードレーザー
(青色 450nm 系)
400〜450nm × 内部集束が困難 中(熱加工) 木材・革の表面加工に向く ×(内部彫刻不可)

結論:クリスタル・透明レジンの内部3D彫刻は UV 355nm(コールドプロセス)が基本です。他のレーザー方式は表面彫刻には使えますが、内部への立体彫刻には対応していません。

コールドプロセス:CO2 やファイバーとの根本的な違い

UV レーザー(F2 Ultra UV)
波長: 355nm

透明素材の内部だけに焦点を結ぶ。素材を熱で溶かさず、焦点部に微小な白濁点(マイクロクラック)を生じさせる。クリスタル・ガラス・透明アクリル・透明レジンに向く。
CO2 レーザー
波長: 10,600nm

木材・革・アクリルの表面を焼き切る/削る。クリスタルの内部彫刻には使えない(透明体は赤外光を透過するため)。
ファイバーレーザー
波長: 1,064nm

金属の表面に焦点。ステンレス・アルミ・銅などの深彫りに強い。透明素材の内部彫刻には不向き。

「コールドプロセス」とは、加工対象の温度をほとんど上げずに素材を変質させる方式の呼び名です。クリスタルやガラスを熱で加工しようとすると、内部応力で素材自体が割れてしまうため、UV レーザーの「冷たい」加工が内部彫刻を可能にするポイントとなっています。

クリスタル・透明素材の比較表:内部彫刻適性を確認する

内部彫刻・UV彫刻に用いる代表的な透明素材の特性まとめ(2026-05-16 SK本舗整理)。

素材 内部彫刻適性 光透過率(参考) 入手性 価格帯(参考) 推奨用途
光学クリスタル
(水晶・鉛水晶)
(業務グレード) 92% 以上 △(専門業者から仕入れ必要) 高価格帯 高級ギフト・トロフィー・企業賞
一般ガラス
(ソーダ石灰ガラス)
(割れリスクあり) 89〜91% ◎(ホームセンターで入手可) 低価格帯 プロトタイプ・コスト重視品
アクリル樹脂
(PMMA)
(表面彫刻は◎・内部は△) 92% ◎(EC・資材店で入手可) 低〜中価格帯 表面彫刻・切断・サイン制作
透明レジン
(光造形プリント品)
(UV彫刻との相性が高い) 後処理次第で 80〜92% ◎(SK本舗で取扱中) 中価格帯 自由形状ギフト・フィギュア台座・小ロット記念品
ホウケイ酸ガラス
(耐熱ガラス)
(硬度が高く安定) 92% △(実験器具・専門店) 中価格帯 実験室用・高耐熱ギフト

※透明レジンの透過率は後処理(サポート痕研磨・IPA洗浄・二次硬化・クリアコート)の品質によって大きく変動します。価格帯は素材・ロットにより幅があります。

図解:透明素材の適材適所マトリクス(内部彫刻適性 × 入手のしやすさ・段階評価)
内部彫刻適性 → 入手のしやすさ → ×
光学クリスタル
透明レジン(主役)
ホウケイ酸ガラス
一般ガラス
アクリル(内部△)

縦軸は内部彫刻適性(× → △ → ○ → ◎ の4段階)、横軸は入手のしやすさ(△ → ○ → ◎ の3段階)を、上の比較表の評価に対応させて配置した段階マトリクスです。連続的な実測座標ではありません。光学クリスタルは適性が高い一方で専門業者からの仕入れが必要、透明レジンは光造形機があれば自宅・工房で内製でき自由形状も作れるため、小ロット記念品では扱いやすい位置にあります。


2. なぜ「光造形 × UV彫刻」なのか:透明レジン作品の表現力を一段上げる

ここからが本記事の核心です。F2 Ultra UV は単体でも「市販のクリスタルブロックに記念彫刻を入れる」用途で活躍しますが、光造形(SLA)3Dプリンターと組み合わせることで、これまでにない作品が作れるようになります。

クリスタル内部彫刻と光造形の造形物を組み合わせた作品イメージ
内部彫刻したクリスタルと、光造形で作った透明パーツを組み合わせた表現イメージ

光造形機の役割:自由な「透明形状」を作れる

ELEGOO Saturn 4 Ultra や Phrozen Sonic Mighty といった光造形機を使うと、市販のキューブ形状以外にも、思い通りの形の透明レジン作品を作れます。

  • ハート型・しずく型・キャラクター形状の透明置物
  • フィギュア台座の中に空洞を持つ複雑な形状
  • 透明樹脂アクセサリーの原型づくり
  • 注文住宅の「ミニチュア模型」を透明レジンで作り、その中に建築ロゴを彫る

これらは市販のクリスタルキューブにはない自由度です。

統合ワークフローの全体像

光造形での造形から UV 内部彫刻、仕上げまでは、次の4ステップで進みます。

図解:光造形 × UV彫刻 統合ワークフロー(4ステップ)
1
透明レジン造形
光造形機で自由形状の透明パーツを出力
2
二次硬化・研磨
白濁を除き光学透明度を確保
3
UV内部彫刻
F2 Ultra UV で内部の一点に集束彫刻
4
組立・仕上げ
ベース固定・梱包して記念品化

工程2の研磨で品質の大半が決まります。透明度が不十分なまま彫刻すると、内部の彫刻点がぼやけて見えるため、サンディングとコンパウンド研磨を丁寧に行うことがポイントです。

タブレットとPCで抽象的なベクターデザインを扱う制作フローの様子
彫刻データはベクターや3Dロゴから起こします。データ設計が仕上がりを左右する工程です

光造形品 vs 市販クリスタル:使い分け

用途 光造形透明レジン 市販クリスタルキューブ
自由形状(ハート・キャラ等) ×
完全な光学透明度 ○(要研磨)
重量感・高級感
小ロット原価 ◎(原価を抑えやすい) △(1個あたり原価が上がりやすい)
耐久性(長期) △(紫外線で黄変リスク)
設計の自由度 ×

結論: ブライダル・コーポレートギフトのように「長期保管・高級感」が必要なら市販クリスタル+F2 Ultra UV、個人クリエイターの作家活動・少量限定品なら光造形透明レジン+F2 Ultra UV、というのが基本の使い分けです。両方を扱えるのが SK本舗の強みです。


3. 作例5点:何が作れるか具体的に見る

ここからは具体的な作例を5点、機材構成・難易度・コスト・所要時間を併記して紹介します。各作例の画像は完成イメージ・想定ユースケースを示すものです。

凡例

  • 難易度:★(初心者)/★★(中級)/★★★(上級)
  • コスト:材料費の概算(税抜・目安。電気代・機材償却・人件費・梱包費は別)
  • 所要時間:3D造形+UV彫刻の合計目安

作例サマリー(5点横断)

作例 難易度 材料原価の目安 所要時間の目安
1. 結婚式の引出物 ★★ クリスタル¥1,500〜3,000/個 データ1〜2h + 彫刻30〜45分/個
2. 法人創立記念台座 ★★★ 透明レジン¥500〜1,500+木製ベース¥300〜800 設計2〜4h + プリント4〜8h + 研磨1〜2h + 彫刻30〜60分
3. 透明フィギュア ★★★ 透明レジン¥300〜800/個 設計2〜4h + プリント3〜6h + 研磨30〜60分 + 彫刻20〜40分
4. ペット記念クリスタル クリスタル¥800〜1,500/個 データ30分 + 彫刻20〜30分/個
5. 竣工記念ミニチュア ★★★ 透明レジン¥1,500〜3,500/棟 設計3〜6h + プリント6〜12h + 研磨1〜2h + 彫刻45〜90分

作例1. 結婚式の引出物:新郎新婦のシルエット入りクリスタル

クリスタルへの内部彫刻を施した記念品の作例イメージ

こんな人に: 結婚式の引出物を世界に1つにしたい新郎新婦、ブライダル工房

機材構成:

  • 市販クリスタルキューブ(60×60×60mm 程度)
  • レーザー:xTool F2 Ultra UV

制作手順:

  1. 新郎新婦の写真からシルエットデータを作成(Photoshop / Illustrator)
  2. シルエットを Blender 等で立体的な点群データに変換
  3. 日付・名前・記念メッセージを追加
  4. F2 Ultra UV でクリスタル内部に彫刻(1個あたり約30〜45分)
  5. 専用ボックスに梱包して引出物化

ポイント:

  • 1個の彫刻時間が30〜45分程度のため、100個規模でも数日の連続稼働が制作の目安です
  • 市販クリスタルの原価は1個あたり¥1,500〜2,500程度(当社試算・電気代/機材償却/梱包費は別)。販売単価はロット・仕様・販路によって変わります

作例2. 法人創立記念:透明レジンで作る企業ロゴ立体台座 × 内部彫刻

透明レジン台座と内部彫刻を組み合わせた法人記念品の作例イメージ

こんな人に: 法人創立記念品、IPO 記念品、表彰盾を内製化したい人事・総務

機材構成:

  • 3Dプリンター:光造形機(ELEGOO Saturn 4 Ultra など、透明レジン対応機)
  • 透明レジン(Phrozen Aqua-Gray 8K、ELEGOO 標準透明レジン 等)
  • レーザー:xTool F2 Ultra UV

制作手順:

  1. 企業ロゴの3Dデータを Fusion 360 等で作成
  2. 光造形で透明レジン造形(造形時間4〜8h)
  3. IPA 洗浄→二次硬化→仕上げ研磨で光学透明度を確保
  4. F2 Ultra UV で内部に「Since 〇〇〇〇 / Vision メッセージ」を彫刻
  5. 木製ベース(別途準備)にネジ留め

ポイント:

  • 透明レジンの研磨工程が品質を決めます。1500番→2000番→2500番→コンパウンドの順で磨くと、市販クリスタルに近い透明度が出せます
  • 内部彫刻は「曇り具合」を意図的にコントロールできるため、「うっすら浮かぶブランドメッセージ」のような演出が可能です
  • 外注では1個¥10,000〜30,000程度の見積もりになる例もありますが、内製化すれば材料原価を1個¥1,500〜3,000程度まで抑えられます(当社試算・機材償却/人件費は別)
クリスタル製の記念品・表彰盾の作例
法人の創立記念・表彰盾はクリスタルの重厚感が映えるジャンルです

作例3. 個人クリエイター:透明フィギュア × 内部キャラデザイン

透明レジンの造形と内部表現を組み合わせた作品の想定イメージ
透明レジンの造形と内部表現を組み合わせると、透明感を活かした作品が作れます(想定イメージ)

こんな人に: イベント頒布する個人作家、3Dフィギュアクリエイター

機材構成:

  • 3Dプリンター:光造形機(Phrozen Sonic Mighty Revo 等の高精細機)
  • 透明レジン
  • レーザー:xTool F2 Ultra UV

制作手順:

  1. オリジナルキャラクターを透明レジンで造形(中空構造可)
  2. キャラクターの「内部」にあたる位置に、表情線・装飾・ロゴを3Dデータ化
  3. F2 Ultra UV で透明レジン内部に彫刻
  4. 着色は最小限に抑え、「透明感を活かしたクリエイティブ作品」として完成

ポイント:

  • イベント(コミケ・ハンドメイドフェスタ・WonderFest 等)での頒布に向くジャンルです
  • 「キャラデザインが立体で浮かんで見える」という見せ方は SNS で映えるため、X(旧Twitter)や Instagram の販促導線としても活用できます
  • 配布データは 3D Data Japan で探すか、自作します

作例4. ペット記念:飼い犬・飼い猫のシルエットクリスタル

クリスタルグラスへの彫刻プロセスと作例
シルエットや名入れのクリスタルは、加工時間が短く小ロットでも回しやすいジャンルです

こんな人に: ペットロスの方への贈り物、ペット記念品ショップ、動物病院の追悼商品

機材構成:

  • 市販クリスタルキューブ(40×40×40mm 程度)
  • レーザー:xTool F2 Ultra UV

制作手順:

  1. ペットの写真からシルエットを抽出(背景除去ツール / Photoshop)
  2. 名前・誕生日・命日などをデータ化
  3. F2 Ultra UV で内部彫刻
  4. 専用木箱に梱包

ポイント:

  • ペット記念市場は伸びており、記念品として受注しやすいジャンルの一つです
  • 動物病院との提携、ペット葬儀社への OEM 供給など、B2B 展開も選択肢になります
  • 1個あたりの加工時間が短い(20〜30分)ため、小ロットでも回しやすい構成です

作例5. 注文住宅の竣工記念:透明レジン製ミニチュア × 設計ロゴ

3D造形のパーツとレーザー彫刻を融合させた作例の想定イメージ
3D造形とレーザー加工の組み合わせは、ミニチュア模型と記念彫刻の一体化にも応用できます(想定イメージ)

こんな人に: 建築事務所・工務店、注文住宅の引き渡し記念品を考えている経営者

機材構成:

  • 3Dプリンター:光造形機(ELEGOO Saturn 4 Ultra)
  • 透明レジン
  • レーザー:xTool F2 Ultra UV

制作手順:

  1. 建築CADデータ(Revit / Archicad / SketchUp)から縮尺1/100 程度のミニチュアモデルを書き出し
  2. 光造形で透明レジン造形(屋根・壁を一体造形)
  3. 研磨で透明度を確保
  4. F2 Ultra UV で建物内部の空間に「施工会社ロゴ+竣工年+施主名」を彫刻
  5. 木製ベースに固定し、化粧箱に梱包

ポイント:

  • 引き渡し時の記念品は、施主満足度や紹介につながる施策の一例として活用されています
  • 模型と内部彫刻のセットは外注見積もりで¥50,000〜150,000程度が一つの目安ですが、内製化すれば材料原価を大きく抑えられます(当社試算・機材償却/人件費は別)
  • 内製時の材料原価は1棟あたり¥3,000〜8,000程度が目安です
図解:外注 vs 内製化の1個あたりコスト構造の対比(本文中の概算値より)
法人記念品(100名規模・1個あたり)
外注
¥10,000〜30,000
内製
¥1,500〜3,000
注文住宅の竣工記念ミニチュア(1棟あたり)
外注
¥50,000〜150,000
内製
¥3,000〜8,000
内製化で1個あたり原価を抑えやすい領域

上記は本文中で挙げた概算値の視覚化です(当社試算)。材料費・電気代・機材償却・梱包費・人件費を含めた実際の原価は、生産ロット・素材銘柄・工程の習熟度によって変動します。外注単価も依頼先・仕様により幅があります。


4. 材料選定:透明レジン銘柄の選び方

光造形透明レジンは銘柄によって「透明度」「黄変耐性」「機械強度」が大きく違います。F2 Ultra UV と組み合わせるなら、透明度の高い銘柄を選ぶのが基本です。

透明レジン銘柄比較表(2026-05-16 時点・SK本舗取扱)

透明度・耐久性・後処理のしやすさで選ぶ 主要4銘柄。価格詳細は各商品ページをご確認ください。

銘柄 透明度 耐久性 後処理のしやすさ UV彫刻との相性 推奨用途
Phrozen Aqua-Gray 8K
(グレー系・高精細)
△(グレー半透明) ◎(水洗い対応) △(透明度低め) 高精細フィギュア・ジュエリー原型
ELEGOO 標準透明レジン
(クリア系・銘柄/価格は商品ページ参照)
(後処理後に向上) ○(IPA洗浄推奨) クリアパーツ・プロトタイプ・企業ノベルティ
SK本舗オリジナル
水洗いクリアレジン
(研磨次第でガラスに近づく) (水洗い・IPA不要) ◎(水洗いで後処理が容易) ギフト・記念品・クリスタル代替品
Phrozen Water-Washable Clear
(水洗い対応クリア)
◎(水洗い対応) クリエイター向け汎用クリア・試作

注: 上記は2026-05-16 時点での SK本舗取扱状況に基づく整理です。銘柄の詳細スペック・価格は各商品ページをご確認ください。UV彫刻との相性は素材の透過率・内部均質性によって変動します。

透明度を最大化する3つの後処理

光造形で出した直後の透明レジンは、白く曇って見えます。これは表面の積層段差と微細な傷が光を散乱させるためです。F2 Ultra UV で内部彫刻するには、この白濁を消す後処理が必須です。

1. 二次硬化(マスト)
IPA 洗浄後、UV ライト(405nm)で15〜30分硬化。
未硬化レジンを完全に硬化させる工程。
2. 段階的サンディング
1500番→2000番→2500番の水研ぎペーパーで表面を均す。
最も重要、ここで品質の8割が決まる。
3. コンパウンド研磨
プラスチック用コンパウンド(タミヤ・ハセガワ等)で
表面を最終仕上げ。透明度がここで完成。

これらの工程を丁寧に行えば、市販クリスタルキューブに迫る透明度を、光造形品でも実現できます。


5. 関連データ:3D Data Japan を最初の入口に

クリスタル内部彫刻のロゴ・図柄や、光造形用の透明オブジェクトのモデルを探す際は、まず SK本舗運営の 3D Data Japan を覗いてみてください。

3D Data Japan

SK本舗運営の3Dデータコミュニティ。日本のクリエイターによる新着データとコンテスト入賞作品を公開しています。クリスタル内部彫刻用の3Dロゴサンプルや、透明レジン造形に向いた装飾モデルも順次追加されています。

→ 3D Data Japan 新着データを見る

その他、海外の主要配布サイトとしては MakerWorld(Bambu Lab 公式)、Printables(Prusa 公式)、Thingiverse なども参考になります。海外サイトは英語圏向けデザインが多いので、ロゴ・記念品用途には 3D Data Japan の方が日本の感性に合うことが多いです。


6. よくある質問(FAQ)

Q1. クリスタルキューブはどこで買えますか?

ガラス専門店・卸業者、または Amazon・楽天等の EC で「クリスタルキューブ 内部彫刻用」で検索すると見つかります。ロット価格(10個〜)で買うと1個あたりの単価が下がります。光学グレードのものを選ぶと、F2 Ultra UV での彫刻クオリティが安定します。SK本舗では現時点ではクリスタル素材自体の取扱はしていませんが、需要次第で取扱開始も検討します。
Q2. 光造形で作った透明レジンは、本物のクリスタルと比べて見劣りしませんか?

正直なところ、「重量感」と「冷たい質感」では市販クリスタルに分があります。しかし「形状の自由度」「小ロットコスト」「短納期」では透明レジンが有利です。ブライダル等の高級感が必要な用途は市販クリスタル、個人クリエイター作品・自由形状ノベルティは透明レジン、という使い分けが現実的です。
Q3. SLAモデルは研磨必要ですか? どのくらい時間がかかりますか?

F2 Ultra UV でクリーンに内部彫刻するためには研磨が必要です。彫刻面(光が入る面)と観察面(彫刻を見る面)を磨きます。1個あたり30〜60分が目安です。慣れれば30分以内で済むようになります。サンディングを丁寧にやれば、コンパウンドは数分で終わります。
Q4. F2 Ultra UV は CO2 やファイバー機を持っていれば不要ですか?

逆です。F2 Ultra UV は「内部彫刻」という、CO2・ファイバーでは対応できない領域を担当します。木材切断・革加工・金属刻印が必要なら CO2 や F1 Ultra を併設するのが理想です。SK本舗が xTool の P3(CO2 80W)・F1 Ultra(ファイバー+ダイオード)・F2 Ultra UV を揃えているのも、それぞれの守備範囲が違うためです。
Q5. 透明レジンは長期保存で黄変しませんか?

透明レジン全般に「紫外線(太陽光)に長時間さらされると黄変する」性質があります。直射日光の当たる場所には置かない、化粧箱で保管する、屋外設置はしない、という運用が前提です。長期保管・屋外用途・冠婚葬祭の永久保存には市販クリスタルを推奨します。
Q6. 設置スペース・電源・換気は?

F2 Ultra UV は卓上機サイズで、家庭用100V 電源で動きます。UV レーザーは「内部彫刻時」には素材の中で完結するため、CO2 のような大量の煙・ニオイは出ません。ただし表面彫刻時はわずかなオゾン臭が出ることがあるので、換気は推奨です。設置面積はおおよそ卓上 80×60cm 程度を見ておくと余裕があります。
Q7. F2 Ultra UV を法人購入する場合、補助金は使えますか?

ものづくり補助金・IT導入補助金・事業再構築補助金・小規模事業者持続化補助金などの対象になるケースがあります(年度・公募回・事業計画によります)。新規事業として「クリスタル記念品の OEM 製造」「ペット記念市場参入」等の計画を打ち出す例があります。採択の可否は各制度の審査によります。SK本舗(xTool 取扱開始)の窓口で構成提案・見積書作成をサポートしますので、お問い合わせからご相談ください。

7. まとめ:クリスタル内部彫刻を自分の工房で始める

xTool F2 Ultra UV は、これまで業務用大型装置にしかできなかった「クリスタル内部彫刻」を、卓上サイズ・ホビー価格帯にもたらした1台です。個人クリエイターから法人ノベルティ事業まで、内部彫刻の需要は幅広く存在します。

そこに光造形(SLA)3Dプリンターを組み合わせることで、「市販品にはない自由形状の透明オブジェに、3Dロゴや記念メッセージを内部彫刻する」という表現が可能になります。SK本舗は3Dプリンター(ELEGOO・Phrozen・Anycubic 等)と xTool レーザーを同じカウンターで扱う総合EC として、その「組み合わせ」をメーカー横断でご提案していきます。

完成した記念品をクラフト箱と麻紐で梱包する手元
彫刻から梱包までを内製すれば、贈り物としての体験そのものを設計できます

次の一歩

xTool の取扱ラインナップ
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xTool F2 Ultra UV は SK本舗で取扱を開始しました。価格・在庫・バンドル構成は商品ページでご確認いただけます。活用のヒントや最新情報は LINE でもお届けしています。