Q. EinScan H2とは?
A. Shining3Dが2023年に発表したハイブリッド光源(白色LED+赤外VCSEL)ハンドヘルド3Dスキャナー。白色光モードで精度0.05mm、IRモードで広視野900mmまで対応し、人体・大型対象まで1台でカバーします。
最終更新: 2026-05-16|SK本舗(Shining3D 正規代理店)確認済み
EinScan H2は、中国・Shining3D社が手がけるEinScan Hシリーズの上位機種です。白色LEDと赤外VCSELの2系統光源を1台に統合した「ハイブリッド光源」設計が最大の特徴で、精度を要する小物の高精細スキャンから、髪や人体のような扱いにくい対象、大型造形物まで、モードを切り替えるだけで対応できます。SK本舗では2026年5月から受注入荷扱い(税込¥1,012,000)で取り扱いを開始しました。
本記事では、EinScan H2の主要スペックを公式情報(取得日:2026-05-16)から整理し、Revopointの上位機MIRACO PlusやEinstar VEGAなど近接価格帯の他機種と比較しながら、購入前に確認しておきたいポイントを解説します。Scan-to-Print(スキャン→3Dプリント)ワークフローの中での位置づけも合わせて紹介します。
EinScan H2の特徴:ハイブリッド光源で「小物精密」と「人体・大型」を1台に
EinScan H2の最大の差別化ポイントは、白色LED構造化光と赤外VCSEL(垂直共振器面発光レーザー)の2光源を1台に統合したハイブリッド設計です。それぞれの光源には得意領域があり、対象物に応じてモードを切り替えることで、用途ごとに別機種を買い分ける必要を減らせます。
- 白色光モード:精度0.05mm、視野420×440mm。フィギュア・部品・小型造形物などの高精細スキャン向き。
- 赤外(IR)モード:精度0.1mm、視野最大780×900mm。人体・髪・暗色対象・大型対象に強い。可視光を出さないため、被写体の眩しさが少ない。
テクスチャ取得用カメラは5MP(500万画素)。赤外VCSELプロジェクタを3基搭載することで、より高品質なテクスチャ・3Dデータの両立を狙う設計です。アライメント方式は「グローバルマーカー / 特徴 / ハイブリッド / テクスチャ」の4種類に対応し、マーカーを使わない自由スキャンも可能です(公式記載、取得日:2026-05-16)。
EinScan H2の主要スペック(公式情報・2026-05-16取得)
| 項目 | 白色光モード | 赤外(IR)モード |
|---|---|---|
| 精度 | 0.05mm | 0.1mm |
| 体積精度 | 0.05mm + 0.1mm/m | 0.1mm + 0.3mm/m |
| スキャン速度 | 最大1,200,000点/秒 | 最大1,060,000点/秒 |
| 視野範囲(FOV) | 420×440mm | 780×900mm |
| 作業距離 | 200〜700mm(最適470mm) | 200〜1500mm |
| 点間距離(共通) | 0.2〜3mm | |
| テクスチャカメラ | 5MP(500万画素) | |
| 重量 | 約731g | |
| 出力フォーマット | OBJ / STL / ASC / PLY / P3 / 3MF | |
| アライメント | グローバルマーカー / 特徴 / ハイブリッド / テクスチャ | |
| 対応OS / 推奨GPU | Windows 10 / 11(64bit)/ NVIDIA RTX 2060以上推奨 | |
出典:Shining3D公式(einscan.com、shining3d.com)/3D Printing Industry掲載スペック資料(2026-05-16取得)。価格・販売条件等の最新情報はメーカー公式での要確認。
「点間距離0.2mm」と「精度0.05mm」の違い
スペック表でよく混同されるのが「精度(accuracy)」と「点間距離(point distance、解像度)」です。精度は実物との寸法誤差、点間距離は隣り合うスキャン点同士の最小間隔を指します。EinScan H2の場合、白色光モードで「精度0.05mm/点間距離0.2〜3mm」とは、寸法誤差は最大0.05mm程度、点群の細かさは最小0.2mm刻みまで設定可能、という意味です。フィギュアの繊細なディテールをどこまで再現できるかは、点間距離側の数字が効いてきます。
Revopoint MIRACO Plus / Einstar VEGAとの違い:3機種比較
EinScan H2と近接する価格帯・スペックを持つ機種として、SK本舗でも扱いのあるRevopoint MIRACO PlusとEinstar VEGAがあります。3機種の主な違いを下表に整理しました。
| 項目 | EinScan H2 | Revopoint MIRACO Plus | Einstar VEGA |
|---|---|---|---|
| メーカー | Shining3D | Revopoint | Shining3D(Einstarブランド) |
| SK本舗 税込価格 | ¥1,012,000 | ¥333,450 | ¥330,000 |
| 光源 | 白色LED+IR VCSEL ハイブリッド | 構造化光(IR・複数モード) | IR VCSEL(Fast)+ MEMS(HD) |
| 精度(最高) | 0.05mm(白色光モード) | 0.04mm(メーカー公称・単フレーム) | —(精度非公表)※0.05mmは点間距離(解像度) |
| 最大視野(FOV) | 780×900mm(IRモード) | 公式で要確認 | 広FOV(Fast Mode、公式数値要確認) |
| テクスチャ画素数 | 5MP | 公式で要確認 | 48MP |
| PC接続 | 必要(Windows推奨GPU指定) | 本体一体型(PC不要) | 不要(ワイヤレス自立型) |
| 重量 | 約731g | 公式で要確認 | 約535g |
| 想定主用途 | 人体・大型造形・部品・文化財など幅広い業務用途 | 外でも使えるオールインワン型、ホビー〜セミプロ | ワイヤレス・現場機動性重視、エントリー〜中級 |
出典:各社公式(Shining3D / Revopoint)/SK本舗 商品ページ価格(2026-05-16取得)。MIRACO Plus・VEGAの一部数値は公式記載のばらつきがあるため、購入前に最新仕様の確認を推奨します。
※Einstar/VEGA/Rockitは精度(accuracy)を公式非公表。カタログ記載の0.05mmは点間距離(解像度)であり、精度値ではありません。精度を公式公表しているのはEinScan H2(0.05mm白色光/0.1mm IR)・Revopoint(Accuracy表記)等です。
EinScan H2を選ぶ判断軸
3機種は価格レンジが大きく異なり、それぞれ得意分野も別です。「とりあえず高性能を1台」ではなく、自分の用途に合う方を選ぶのが効率的です。
- EinScan H2が向く人:精度0.05mmと最大900mm視野を両立したいプロユース。製品設計・人体スキャン・大型造形物・文化財デジタルアーカイブなど、業務で日常的にハンドヘルドスキャンを使う方。Windowsノート/PCで運用する前提。
- MIRACO Plusが向く人:本体一体型で出先や現場での運用が中心。PC環境を持ち運びたくない、ホビー〜小規模商用で「とりあえずスキャン即データ化」を優先する方。
- Einstar VEGAが向く人:ワイヤレス・自立型でフィールドワーク中心。48MPの高解像度テクスチャを優先する方や、エントリー〜中級でコスパを重視する方。
Scan-to-Printワークフローでの活用:スキャン→3Dプリント完結まで
EinScan H2のような高精度ハンドヘルドスキャナーが3Dプリンターと相性が良いのは、「現物→デジタル→造形」を一気通貫で回せるからです。SK本舗ではこれを Scan-to-Print と呼んでおり、3Dスキャナーとプリンターを組み合わせる用途で代表的なフローを以下に整理します。
- リバースエンジニアリング:廃番部品・自作治具・改造ベース車両の現物形状をEinScan H2でスキャン→OBJ/STLでCADに取り込み→Bambu Lab H2DやELEGOO Saturn 4 Ultraなどで再出力
- 人体造形・フィット製品:頭部・手足・身体パーツをIRモード(眩しさが少ない)でスキャン→マスク・装具・カスタムフィット品をFDM/光造形で出力
- フィギュア・アート複製:既存彫像・粘土原型を白色光モードで高精細スキャン→光造形プリンターで縮尺変えて出力
- 文化財・記録:博物館収蔵品・地域文化財のデジタル保存→3Dプリントによる教育用レプリカ展開
EinScan H2 購入前に確認したい3つのポイント
1. PC環境(推奨GPU・OS)が用意できるか
EinScan H2はPC接続前提の機種です。公式推奨はWindows 10/11(64bit)、GPUはNVIDIA RTX 2060以上。MIRACO PlusやEinstar VEGAのような「本体だけで完結する」運用はできないため、運用環境を先に確認しておくことをおすすめします。ノートPCで使う場合も、外付けGPU相当の処理性能があるモデルか、デスクトップGPU搭載のゲーミングノート相当を想定しておくと安心です。
2. スキャン対象のサイズ・素材・色
赤外(IR)モードはハイブリッド光源の強みで、髪の毛・黒色のような従来構造化光が苦手だった対象にも対応しやすくなっています。一方、透明体・鏡面体は依然として現像スプレー等での下処理が必要なケースがあるため、対象物の素材を事前に整理しておくとスムーズです。サイズについては、最大900mmFOVのIRモードで大型対象もカバーできますが、極端な大型(車両全体など)は複数スキャンの貼り合わせが必要になります。
3. アフターサポート・代理店経路
EinScan H2は業務用機材として高単価帯(税込¥1,012,000)に位置するため、購入後のサポート・トレーニング・故障時対応が重要です。SK本舗はShining3Dの日本正規代理店として取り扱っており、日本語での問い合わせ対応・初期セットアップ相談に対応しています。並行輸入品は安く見えても、ソフトウェアアップデートや修理対応で困るケースがあるため、長期運用を考えるなら正規代理店経由をおすすめします。
受注入荷扱いのため、納期はタイミングによって変動します。導入時期が決まっている場合は、早めにLINEまたは お問い合わせフォーム から納期相談をいただくとスムーズです。
本記事の確認体制:SK本舗(Shining3D 正規代理店)が メーカー公式仕様ページ(einscan.com / shining3d.com)と公式ローンチ資料をもとにスペックを照合しています。
最終更新:2026-05-16
一次ソース取得日:2026-05-16 (EinScan H2 公式スペック / Shining3D 公式EinScan H2ページ)
※価格・在庫・納期は変動する可能性があります。最新情報はSK本舗 商品ページをご確認ください。
