Cloud Factoryが展開する海外セレブ向けの3Dプリントジュエリー
3Dプリントジュエリーの発展には「エシカル」だけでは足りない?
先日、エストニアを拠点にオンデマンドのジュエリー3Dプリントビジネスを展開するCloud Factoryが新たな事業拡大のおための資金200万ドルを調達したというニュースが発表された。
同社はブランドやインフルエンサーと協力としてジュエリーコレクションをデザイン、かつそれをオンデマンドで3Dプリントするスタートアップとして知られている。また同社は同時にNFT事業にも参入しており、メタバースを視野に入れた全く新しい事業展開を考えている。
「私たちはメタバースの時代に生きることに本当に興奮している。有力なブランドや有名人のために、フィジカルな製品と絶妙なジュエリーのNFTの両方を生産することで、古い伝統のある産業をこのゲームに持ち込むことができる」
そう語るのは同社CEOのタヴィ・キカスだ。
とにかく話題には事欠かない。同社はまた「世界初の廃棄物ゼロのジュエリー工場を設立する」など、多くの興味深い主張を同時に行なっており、実際、彼らが3Dメタルプリントに用いるのはリサイクルされた持続可能な貴金属のみであるらしい。さらにオンデマンド生産により無駄な製造を控えることで環境問題にも取り組んでいきたいとしている。
ジュエリーを製造する以上、エシカルであるだけではダメだ。そこには華やかさと洗練が欠かせない。そのためにも同社は世界中のブランドやセレブ達の支援を獲得している。宣伝においてはSNSを上手に利用し、また3Dプリンティングならではのスピード感によって、アパレル業界の基本であるSSとAWの2シーズンにとらわれることなく、コレクションも素早く変更されていく予定だ。
同社の目標は、「ダイレクトメタル3Dプリントを使用して、費用対効果が高く、かつ持続可能な方法で、ファインジュエリーをスケーラブルに製造する世界初の企業」になること。
果たして、Cloud Factoryはジュエリー業界にどんな旋風を巻き起こすことになるのだろうか。
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