
家庭用3DプリンターでTシャツをカスタムデザインする裏技とは?
3DプリンターでオリジナルTシャツは作れるか?
今回は3Dプリンターを使ってTシャツをカスタムデザインする方法について紹介したい。
まず、3DプリンターによってTシャツにカスタムプリントを施すことは可能なのか? という問いがある。答えはYESだ。ただ、Tシャツそのものは無地のものを別途用意してほしい。現在、衣類の3Dプリント技術も進んできているとはいえ、今回は一般の家庭用3Dプリンターの使用を想定している。あくまでもデザインの方の話をしたい。
さて、ここでは二つの方法を紹介する。一つは薄く3DプリントしたオブジェをアイロンによってTシャツ記事に付着させる方法、もう一つはTシャツ生地に直接プリントする方法だ。
非常に薄くプリントしたフィラメントをアイロンでプリントする方法では、数回の洗濯を経ても剥離することのない程度の安定性が限界だが、Tシャツの生地に直接プリントする場合は、より永続的な結果が得られると言われている。では二つの方法を見ていきたい。
1.アイロンを使う方法
まず、アイロンを使う場合はあらゆる種類のプリンタで行うことができる。
ベーキングペーパーをバインダークリップでプリントベッドに固定し、スティック糊を塗ってプリントを貼り付けるだけだ。
厚さは1層から2層がちょうどいい。
これをTシャツのプリント面を下にして置き、最高温度に設定したアイロンをかけることで生地に転写することができる。
かなり簡単な上、見栄えも悪くない。しかし、先に触れたように、耐久性は若干悪い。
2.直接プリントする方法
もう一つは柔軟なフィラメントを使用して生地に直接プリントする方法だ。
こちらはより永続的な効果を得られるものの、プロセスはやや複雑となる。
下部掲載の動画に従って3DプリンターはまずPrusaの3Dプリンターを想定しておく。
何より、こちらの方法ではまずPrusaプリンター用の隆起したベッドアダプターを3Dプリントする必要がある。
さらに印刷設定もかなりいじる必要があり、その上でTシャツをアダプターの上にセットして出力を行う。
1つ目の方法に比べるとかなりの手間だが、それによって印刷されたデザインはシャープであり、何度洗濯しても緩むことはない。手間と耐久性がここではトレードオフの関係にあるようだ
細かい方法については以下の動画が参考になる。前半では一つ目の方法、後半では二つ目の方法が解説されている。英語による解説になるが、要領は掴めるのではないだろうか。
いずれにしても、無地のTシャツを自宅で気軽にカスタムデザインできるというのは嬉しい。ただ、動画にもあるように、失敗してTシャツを破損することもある。皆さんも実験感覚でお好みのデザインの3Dプリントを試してみてはいかがだろうか。