奇抜すぎるデザインの3Dプリントおもちゃが話題に|ポテトフェイスのクセになる魅力
3Dプリント技術に創造性を刺激されたアーティストが3年をかけて制作したおもちゃとは?
3Dプリントは必ずしも実用性にばかり資する技術ではない。それはなにより、ものつくりの楽しさをあらためて私たちに教えてくれるものである。
だからこそ、3Dプリンターは早くからアートの世界でも多く用いられてきた。普段からものつくりに親しんでいる彼らにとって、その技術の誕生は大いに持ち前のクリエイティビティを刺激するものであっただろう。
最近もまたアーティストとメーカーのコラボによる面白い3Dプリントプロダクトが登場した。その名は「ポテトフェイス」。この奇抜なデザインのおもちゃはリリース情報が公開されるなり話題となり、入手が待ち遠しいという声が飛び交っている。
(画像引用)ジム・マッケンジー
このポテトフェイス、元ネタとなっているのは1950年代にアメリカで発売され、以来、世界中の子供たちを魅了してきた人気キャラクター「Mr.ポテトヘッド」を元ネタとしている。今回、制作を手がけたのはストップモーションアニメ作品で知られるアーティストのジム・マッケンジーと、AM企業であるSNLクリエイティブ。制作期間はおよそ3年と、制作者の思い入れも相当に強いアイテムとなっている。
ご覧のようにそのデザインはかなり奇抜で、言ってしまえば「悪趣味」さに満ちている。ただ、その悪趣味さが不快さを生まず、なんともいえない愛くるしさを生んでるんだから、さすがはマッケンジーというところだろうか。
この顔は福笑いのように交換可能となっており、所有者は16個のパーツを自在に組み替えることで自分だけのポテトフェイスにデザインすることができるようになっている。今回はマスターパターンが3Dプリンターによって製造された。
(画像引用)ジム・マッケンジー
なんでも2023年12月にはマッケンジーが製作したこの「ポテトフェイス」をモチーフとした短編映画が公開されるとのこと。日本で観られるようになるかは分からないが、もし可能なら是非とも観てみたい。
なおポテトフェイスはマッケンジーのサイトから購入できる。全世界に発送されるとのことなので日本からでも購入可能だ(12月第1週発送予定とのこと)。お値段は300ドル(プレセール価格)とおもちゃにしてはやや高価だが、それだけの価値がある一品に仕上がっている。ご興味ある方は下記リンクへ。マッケンジーの作品は他のものもとても魅力的なので是非とも覗いてみて欲しい。