ハロウィンを120%楽しむために3Dプリンターを活用しよう|仮装グッズから室内装飾まで
ハロウィンをより創造的に楽しむ
日本でハロウィンが盛り上がるようになったのはいつからだろう。
昭和生まれ世代にとって、ハロウィンは決して馴染み深いイベントではない。もちろん存在は昔から知っていたが西洋のお祭りという印象が強く、自分たちがそれを祝うという感覚はなかった。
それがいつからか、毎年恒例の大イベントになっている。おそらく、明治や大正に生まれた人たちにとってのクリスマスもこんな感じに見えていたんじゃないだろうか。
とはいえ、街中で仮装する若者たちの姿は楽しげで、見ているだけでも不思議と明るい気持ちになってくる。今年はコロナ禍の影響で大規模なお祭りとはいかないだろうが、感染対策をした上での小規模な仮装パーティーなどはきっと各所で開催されるのだろう。
さて、そんなハロウィンをより創造的に楽しむ上でも、3Dプリンターは実に有用なテクノロジーだ。ここではハロウィンに最適な無料の3Dプリントプロジェクトをいくつか紹介してみたい。
3Dプリント「仮面」で仮装行列の主役に
まず、ハロウィン仮装として真っ先に思い浮かぶのは「仮面」だろう。
衣装をしっかりと準備する時間はないが、仮面だけ被ってちょっと仮装行列に参加してみるくらいなら、忙しい方にも可能だ。
そうとはいえ、量販店で売っている仮面となると、オリジナリティに欠ける。街中で同じ仮面を被った人に遭遇するのもなんだか気恥ずかしい。
だったら自分にぴったしの仮面を出力しちゃえばいいのだ。
たとえば3DデータサイトのThingiverseには、ハロウィン仮装にぴったりの様々な仮面のデータがアップされている。
たとえばこちら。
https://www.thingiverse.com/thing:32189
うーん、これなら仕事帰りにスーツで被っても合いそうだ。それにかなり気色悪い。目を引くのは間違い無いだろう。
あるいは、これなんかどうだろうか。
https://www.thingiverse.com/thing:2402310
昔懐かし映画『マスク』に登場するロキのマスクだ。これもなかなか迫力がある。黒いパーカーに合わせフードを被るだけでも、ひときわの禍々しさを放つことができそうだ。
もうひとつ、個人的に気になったのはこちら。
https://www.thingiverse.com/thing:2828079
そう、人気ゲーム「Dead by Daylight(DBD)」に登場する殺人鬼ハントレスの仮面だ。今や天井知らずで人気が上がり続けてる世界的なゲームだけに、DBDのキャラクターへの仮装はハロウィンにおいてもかなり注目を集めることができるはずだ。中でもハントレス仮面を被りながら鼻歌を歌って歩いた日には、周囲のDBDファンは戦慄して逃げ出すことだろう。
さらに差をつけるには3D装飾小道具
さて、仮面だけじゃ物足りないという方には小道具なんかはいかがだろうか。ホラーな仮面に黒いローブコート、そこにプラスアルファ、気の利いた小道具があればハロウィン気分はまた一段階アップするはずだ。
再びThingiverseを覗いてみよう。
https://www.thingiverse.com/thing:3597069
ベタなところではこちら、ズバリ「剣」だ。確かにひねりはない。ただ、ちょっと脇に携えてるだけでややテンションは上がるし、少なくとも子供とかは喜ぶ。もちろん、振り回したら危ないので取り扱いには注意が必要。
あるいはこちら。
https://www.thingiverse.com/thing:1069671
そう、ワンドだ。仮装の設定が魔法使いや魔術師なら、その気分を十分に味わう上でもこちらが最適だろう。こちらはハリーポッターシリーズに着想を得たエルダーワンドとのことらしい。テクマクマヤコンテクマクマヤコン…というのはちょっと古いか。
ただ、やはり個人的なオススメはこちらだ。
https://www.thingiverse.com/thing:3187789
そう、再びゲームDBDから「ハントレスの斧」だ。写真の作品は着色済みでかなり再現度が高い。上述の仮面とセットで出力することで、相乗効果抜群。できれば女性にトライしてほしい仮装だ。
お出かけしない方は室内を3Dハロウィン装飾
さて、ハロウィンは何も仮装ばかりが楽しみではない。特にコロナ禍で外出を控えている方々にとっては、仮装への参加はまだハードルが高い可能性もある。
その場合、家をハロウィン風に飾りたてることで、せめても気分を満喫したいところだ。
そんな方にオススメなのが、たとえばこちらだ。
https://www.thingiverse.com/thing:1064944
そう、ハロウィンといえばカボチャのランタンだ。通称「ジャック・オー・ランタン」。こちらは大きなカボチャと小さなカボチャツリーからなり、内側にLEDライトを仕込むことで空間に劇的な効果をもたらしてくれる。ちなみに、伝承では「ジャック・オー・ランタン」は本当はカボチャではなくカブだったらしい。なんでもアメリカに伝わった時点でカボチャに変わったそう。さすが、自由の国、アメリカ。
あるいはこちらのドクロなんかも雰囲気を盛り上げてくれそうだ。
https://www.thingiverse.com/thing:167875
さらに、室外にはこちらのカラスなんていかがだろう。
https://www.thingiverse.com/thing:1091364
もちろん、他にも様々な装飾グッズがある。意表をついたセレクトで、是非とも独自のハロウィンコーディネートを楽しんでほしい。
今年はちょっと前のめりにハロウィンを楽しもう
いかがだっただろうか。
今年のハロウィンはもう目前、これまではちょっと遠巻きに眺めてきたという人も、今年はちょっと前のめりにハロウィンを楽しんでみてはいかがだろうか。
元はケルトの収穫祭、今冬に美味しいご飯をいただく上でも、大地の神々に祈りを捧げておいた方がバチは当たらないだろう。