大躍進を続けるElegooから3台の新しい3Dプリンターが登場|初となるXYフラグシップも導入
RAPID + TCT 2024で発表されたElegooの最新3Dプリンター
SK本舗でもお馴染みの3DプリンターメーカーELEGOOの急成長が止まらない。
ELEGOOが最初に注目を集めたのは2019年、同社の主力プリンターであるMars 1がリリースされた時だ。その後、同社FDMのNeptuneシリーズと大判3DプリントののSaturnシリーズへとラインナップを拡大し、その存在感を着実に増してきた。
ELEGO0の魅力はまず何よりコストパフォーマンスの高さだろう。その価格設定が市場にもたらしたインパクトは計り知れない。その低価格さとは裏腹な高い性能によって、ELEGOOは瞬く間に多くのユーザーたちの支持を獲得した。
そして現在、ELEGOOは最初のCoreXYフラッグシップ3Dプリンター「Centauri Carbon」を先日開催されたRAPID + TCT 2024において発表した。同時にELEGOOはMars 5とMars 5 Ultraの最新版も発表、まさに破竹の勢いを示している。
さて、今回発表されたCentauri Carbonは3Dプリンター初心者に最適な機種となっている。
スマートAIカメラ機能やアルミダイキャスト構造などの高度な技術を備えた本機においては同社初となるCoreXYを採用。X軸とY軸に沿って正確かつ迅速に動くためのユニークなベルトシステムによって、プロトタイプや芸術的作品、教育プロジェクト、中小企業製品まで、精密で複雑な3Dプリントを行うことができる。
そして何より、今回注目すべきは初心者の参入障壁をこれまで以上に下げることになるだろう使用における簡素さだ。既存の3Dプリンター愛好家以外を視野に入れた本機は、今後、初心者が購入すべき最初の1台の筆頭となっていく可能性もある。
先述した通り、さらに今回ELEGOOはMars 5とMars 5 Ultraを導入した。人気のMarsシリーズへの新しい追加で注目すべきポイントは印刷速度だ。たとえば、Mars 5 UltraはTilt Release Technologyを使用しているため、1時間あたり最大150ミリメートルを印刷できる。さらにこの機能により、印刷されたモデルを損傷することなく簡単に取り外すことができ、高品質のディテールと精度を維持しながらプロセスが高速であることが保証される。
Elegoo Mars 5 Mars 5 Ultra
さらにMars 5 Ultraには、印刷中に樹脂が光にさらされる時間を調整できる樹脂露出時間キャリブレーションが付属している。ユーザーは、樹脂のより良い硬化のために4、6、8のセグメントを選択することで、この露出を微調整することができる。この制御は、3Dプリントの品質維持と正確さを高めることにしするだろう。
Mars 5 Ultraと比較してもさらに手頃な価格に設定されているMars 5は、Mars 5 Ultraと同等の品質とユーザーフレンドリーな機能を保持しているが、印刷速度はMars 5 Ultraよりも遅く、またWi-FiではなくUSBを介してのみの接続となっている。ただ、Mars 5 Ultraと比較して、より小さな寸法を印刷することができる。
いずれにしても、今回の3台が2024年後半の家庭用3Dプリンター市場を大きく賑わせていくだろうことは間違いない。機能性と利便性と価格、主にこの三軸をめぐって行われているメーカー同士の熾烈な競争は今後も続いていくだろう。Centauri CarbonとMars 5シリーズを引き連れたELEGOOの躍進に期待したい。