大切な人の等身大フィギュアを1500ドルで3Dプリントするサービスが話題に
写真一枚から正確に故人を3Dデータ再現
大切な人の等身大像を3Dプリントするサービスがインドで話題となっている。
そのサービスを手掛けているのはCSR 3D ART STUDIO。同社のコンセプトは「あなたの愛する人を取り戻す」。その言葉にあるように、同社は主に顧客の大切な故人の像を手頃な価格で3Dプリントするサービスを展開しているようだ。
手順はシンプルだ。スタジオ宛に対象となる人物の写真を送付、その写真をもとに同社が正確に3Dモデルを作成する。同社が設定しているのは80~90%の類似性。もちろん、データの作成過程で修正をリクエストすることもできる。
最終的に3Dデータが準備できたら、そこから約10日〜15日程度で像を出力。サイズも1フィートから等身大まで、リクエストに応じた作成が可能だという。もちろん、出力のみではなく塗装も行ってくれる。
送料を除いた価格は、1フィートの彫像で約238ドル、等身大の像で約1500ドルとなっており、彫像としてはかなり手頃な価格設定になっている。同社ではすでに3年前からこの事業を展開しているようだ。
同社のインスタグラムの投稿の中には何万もの「いいね」を得ているものもあるようで、購入者たちの評判も非常に高いことが伺える。基本的には死者を記念することを目的とする利用が多いようだが、そのほかの用途、たとえば会社の創設者の像を作るためであったり、あるいは家族写真のがわりに家族像の作成をお願いすることもできるだろう。
低価格の秘訣は、同社が極めて安価な材料を使用し、また一般的なデスクトップ3Dプリンターを使用しているという点。一般的な機材を使用し、高い技術によって提供されるこうしたサービスは、今後の3Dプリンターを使用したサービス展開における一つの見本ともなるだろう。