その原因は「露光漏れ」かもしれない

礼に始まり礼に終わる。どうも合氣道初段SK本舗の広報エリナです。手洗いうがいはちゃんとしているだろうか。風邪引いたときはおかゆよりもきつねうどん派だ、おすおすっ!具にかまぼこも外せないよな。

さてさて、SK本舗スタッフの頑張りやSonic Miniという破格のプリンターの登場により段々と3Dプリンターユーザーが増えてきた 。そうすると、大体初めは皆様似たような悩みに直面するので、そうした少し出力をしたことがある方向けの内容を勉強したいと思う。

 

Phrozen Sonic Mini発売開始!! 特別価格62,400円(税抜)です。

 

皆様は出力をしていて初期に比べてサポート材周りが太くなってしまい、それに伴ってサポート材周りの細かいデザインが潰れてしまった…なんて経験はないだろうか。他にも同じデータで出力しているのに、上手くいく時といかないときがある…等々。

それはもしかしたら原因は「露光漏れ」かもしれない!

 

「露光漏れ」ってなんだろう?

3Dプリンターをまだ持っていないけどこの記事を読んでくれている、という方や、まだ使い始めたばかりという方に向けて、まず「露光漏れ」ってそもそも何だという話をしておきたい。(以前イベントに出たときは、プリンター持ってないけど記事だけ読んでます!と言ってくれたお方もいたぞ。私のファンなのだろうな!)

我々SK本舗が提供している光造形方式の3Dプリンターは、液体のレジンに出力したい形に光をあてることでレジンを硬化させ成形している。しかし、完璧に出力したい形「だけに」光を当てるということは不可能で、どうしてもそれ以外の部分にも光が当たってしまっている。それが「露光漏れ」というもの なのである。

 

 

では、この露光漏れが何を引き起こすのか…

一見出力後のVATに残っている未硬化のレジンは、出力前から何ら変わっていないように見えるが、実は粘性が強くなっている場合があるのである。(イメージは光が当たっているが、硬化するには充分な光ではないため半分固まっている、と言えば良いだろうか。)粘り気が強くなるということは、本来必要としているレジン量以上のレジンがくっついてきてしまうので想像よりも太くなったり、大事なデザインが潰れてしまうわけだ。

しかも、実は出力後(ライトが消えた後)も光の粒子を蓄積したレジンは硬化が進んでいるのである。そのため、硬化速度が速いことが売りのレジンはより粘性が強まり、また3Dプリンター自体のライトが強いとそれもまたレジンの粘性を強くしてしまう。

 

露光漏れ対策は「高く上げ下げする」こと

とはいえ、大作を作るには出力に10時間以上かかったりする。途中でレジンを入れ替えたりは出来ないしどうすれば…という場合の対策をお話しておこう。

対策は1つだ。

出力中にプラットフォームを高く上げ下げることである。

 

結局最終的なデータはお医者さんがチェックしなければいけませんし、人の仕事を楽にしていくのがデジタルファブリケーションのひとつの役割なのだと思います。

 

これはどういうことかというと、例えば立方体を出力すると仮定した場合、出力中は何度も同じ形で光が照射されるので何度も同じ場所に露光し、立方体の周りはどんどん粘性が強くなってしまう。そこで出力中にプラットフォームを高く上げ下げすると、VAT内の露光漏れの影響を受けているレジンと受けていないレジンを混ぜることが出来るのである!

そうすることにより、露光漏れの影響を小さくすることで、デザイン潰れを回避できるというわけだ。

意外と露光漏れという事象自体が忘れられがちであるが、ちょっとした光のいたずらも念頭に置いて出力することで、より良い出力が出来るのではないだろうか。

レジンの粘性が高まってしまったからパラメータの数値を変えなきゃ…ということではなく、是非是非まずは露光漏れ対策をしてみてほしい!!

以上、広報エリナでした!