シリーズ・広報エリナの3Dプリンター道場・白帯初級編 第一講「3Dプリンターとはそもそも何か」

礼に始まり礼に終わる。どうも、合氣道初段、SK広報のエリナです、おすおすっ!
ラーメンは麺固め脂少なめ派、オムライスは卵ふわとろケチャップライス派だ。

さて、私はSK本舗という3Dプリンター販売企業の広報を担当しているわけだが、何を隠そう、実は3Dプリンターに関してはちょっと前までずぶの素人だったのだ! 3Dプリンターとは、3次元にプリントアウト出来るプリンターのこと? …くらいの認識しか本当になく、ここ最近になってようやくイロハの「イ」くらいは覚えれたかなというところ。

つまり、まだまだ白帯も白帯。そこで、この連載では、私と同じく3Dプリンターの初学者の皆と共に一から3Dプリンターを基礎から学んでいきたいと思っている。皆も「ここがわからない」ということがあればツイッターのDMにて「広報エリナ宛」と書いて連絡してほしい。私なりにリサーチして解説を試みていきたいと思う。知らぬことは恥ではないぞ。共に学ぼう、そして共に3Dプリンター道場の黒帯となろう!

記念すべき第1回目のテーマは「そもそも3Dプリンターとは何か」である。かなりアバウトなテーマだが、あくまでも導入編ということでお許しいただきたい。3Dプリンターに興味があるけど、イメージがつかない…そんな人にこそ読んでほしいと思っている。いざ参らん!

1.3Dプリンターで印刷出来るもの

3Dプリンター業界というものがあるものの、3Dプリンターとは、それ自体が目的であるようなものではない。あくまでもツールであり、なんらかの目的を達成するための、つまりは何かを作り出すための手段である。

では3Dプリンターでどのようなことが出来、どのようなものを作れるのだろうか。それを知ることにより、3Dプリンターの価値が分かるというものだろう!

3Dプリンターは名前の通りプリンターであるため、何かをプリントアウトする道具であるはずだ。

たとえばSK本舗でも販売しているレジンとは、3Dプリンターを使って3次元のものをプリントアウトするために使用する原料だ。しかし、レジンはほんの一例に過ぎない。3Dプリンターではレジンの他に金属、繊維、バイオなどの原料があり、それぞれに応じたさまざまなプリントが可能なのだ。

従って、現在は製造業、健康医療、ハイテク産業などでも広く利用されている。ただ、それは3Dプリンターの秘めている可能性のほんの一部。今後は化石を復元したり、考古学における重要建築物の再現、犯罪科学における骨や身体の復元や、犯行現場で採取した大きく損傷した証拠を復元することも可能になると言われていて、つまり3Dプリンターは、形さえわかれば何かを作成するだけでなく、過去を再現することも可能なのだ。夢が広がるな…!

2.3次元に印刷するためには

では1であげたようなものを3Dプリンターはどのようにプリントアウトするのだろうか。

2Dプリンター、いわゆる日常で使用するプリンターはまず紙をセットし、コピーしたいものをスキャンして印刷する。またはPC等から印刷したいデータをプリンターへ送り、印刷する。では3Dプリンターはどうだろうか。

実は3Dプリンターも同様のことを行っている。まずプリントアウトしたい素材をセットし、印刷したい3次元の物質をスキャンして印刷する。もしくは3Dとして印刷したいものをPC等からデータを送って印刷するのだ。

ただ、3Dプリンターは印刷するデータ、いわゆる3Dモデルを作成するにあたりCADといったソフトウェアを利用して自身でデザインする必要がある。この、自身でデザインすることを「モデリング」と言うが、これが3Dプリンターを難しく見せている。

モデリングを簡単にするために3Dスキャナーというものが存在するが、残念ながら現在は2Dのプリンターのようにガガーッとスキャンしてそのまま印刷できるようになっていない。スキャンした後に多少CADなどでデータを整える必要がある。しかし、行っていることは本質的には2Dのプリンター同じだということがここでの重要なポイントだ。

ちなみに、この3Dスキャナーの値段がピンからキリまであり、業務用だと高額だが個人が利用するに適した価格帯の物もある。

あるいは、すでに誰かがモデリングしたデータを使ってプリントすることも可能だ。おそらく、今後はこのモデリングデータの取引が活発化していく時代になっていくのではなかろうか。

この点については、別記事「3Dプリンター用フィギュアデータの作り方と無料配布サイト」でも言及しているのでこちらも参照してほしい。

3.3Dプリンターがもたらす未来

現状でも十分に色々なものを出力できる3Dプリンターだが、今後、その技術がもっと発達していった時の未来はどうなるのだろうか。

現在、まだ普及はしていないが、指定した色と素材でアウトプットできる3Dプリンターというのも既に存在している。要は、使用者のその時々の用途に応じて様々な材質、デザイン、形状のものをプリントできる多目的3Dプリンターというわけだ。技術の進歩によりそのような多目的3Dプリンターが現在の2Dプリンターのように各家庭に普及したとしたら、もうお店でいちいち商品を買う必要のない時代になるかもしれない。

現在は全てオンラインで商品を販売しているため店舗を持たないお店が存在するが、そうだとしても在庫をストックする場所が必要である。あるいはSCM(Supply Chain Management)を導入し、需要に合わせて商品を製造したとしても最終的には在庫をストックする場所が必要なのだ。しかし3Dプリンターによって、これらを更に超える時代がやってくるのである。すなわち、業界によっては在庫も店舗も存在せず、商品のデータのみを売って現実にPC間のみで商品取引が完了する時代がやってくるのである。これについてはSK本舗の代表が取材された際のこんな記事もあるので読んでみてほしい。

明日、僕たちは世界を「出力」する──3Dプリンターの普及は“大量生産大量消費”時代を終わらせるか|SK本舗・遅沢翔インタビュー①(HAGAZINE掲載)

もし自身でほしい商品を3Dプリンターからアウトプットできるようになったら、廃棄物の削減やエネルギーの消費量削減などにも効果が出始めるだろう。必要なものを必要なときに必要なだけプリントする時代は地球にも優しいはずだ。未来を担う我々にとって、環境問題もまた非常に重要なポイントだからな。

まとめ

新しい技術が発明されたというニュースを聞いたとき、これは何に使う技術なのだろう? と思うことはないだろうか。3Dプリンターについても、それが何に役立つ技術なのかピンと来ていない人もいるはずだ。

今回の記事で、3Dプリンターではどのようなことが出来て、3Dプリンターを使いこなすためには何を勉強すればよいのか、大体わかって頂けたかと思う。しかし、これはあくまでも現時点での話であり、私のこの勉強シリーズを読んで「こんな使い方が出来るのでは!」と画期的なアイデアを発見し、それを元に新しいビジネスを始めてもらえるようなことがあれば、広報冥利に尽きる。次回以降、徐々に専門的なことを深堀していく予定なのでお楽しみに!

以上、広報エリナでした。