初めて3Dプリンターを購入してから、実際に出力する流れまでを丁寧に解説するこの企画。前編に引き続き、使用プリンターはPhrozen社のSonic Miniだ。

 

「3Dプリンターを購入して実際に使ってみよう! 〜購入からセットアップまで〜 」広報エリナの3Dプリンター道場・第七講(前編)

 

後編ではセッティング後、実際に出力してみる際の流れを追ってみよう

 

実際に出力してみる

 

さて、早速自分が出してみたいSTLデータを出力してみよう。

Sonic Miniは「.phz」という拡張子ファイルにして出力するため、まずは出力したいデータをCHITUBOXで編集する必要がある。ということでまたCHITUBOXの画面を見ながらやってみようと思う。超基本的な動作だけ説明するぞ。

 

① 出力したいデータを用意する

STLデータなどはインターネットでダウンロードすることが出来る。SK本舗のHPのトップでも無料でダウンロードができるサイトを紹介しているので是非見てみてほしい。今回私はSK本舗のロゴを出力してみようと思うぞ。

 

② CHITUBOX内でファイルを開く

データの用意が出来たら、CHITUBOXの左上にある「ファイルを開く」ボタンを押してデータを読み込んでみよう。

 

 

③ 出力できるようにデータを修正する

よし、SK本舗のロゴを出力するぞ、どーーーーん。はい、プラットフォームからはみ出ました。(青い四角が実際のプラットフォームにあたるぞ。)ということでこのままだとロゴの真ん中しか出力できないので向きを変えようと思う。

 

 

この様な事態は十分起こり得るので下の画像につけた赤い四角の部分は色々自分で触ってみて覚えるのが良いと思う。ちなみに向きを変えるのは左の四角枠に入っているボタンの上から2つ目だ。

 

 

その他縮小したり、複製したり色々な機能があるので面白いぞ。色々試してみよう。

ちゃんとプラットフォームに入るようになったら次はサポート材を付けてみよう。サポート材は右の設定マークの隣のマークを押すと色々と設定できる。これも色々と試してみよう。

 

 

サポート材を付与するのは下の赤四角のボタンのどちらかを押すと付けられるぞ。

 

 

④ 設定画面で露光時間などの設定をする

サポート材がつけられたら、また設定画面に戻り「設定」ボタンを押すと露光時間などの設定を行おう。

 

 

下の各項目の説明は改めて別の記事で説明しようと思うが、こんな感じでやってみてほしい。今回はこの記事を読んでくれた方にサービスでSK水洗いレジン『白色』の基本的なパラメーターを紹介する。ここからもっと露光時間を短くしたり、増やしたりして自分の出したい出力物を出してほしい。(露光時間が長くなると出力物は太くなるし、短くすると痩せるぞ。)

 

 

⑤ スライスデータを作成する

設定が出来たら、「スライス」ボタンを押してスライスデータを作成しよう。

 

 

ちなみに設定画面にも出ていたが、矢印で刺している棒を上げ下げするとどのようにスライスされるのかわかって面白いぞ。

 

 

データが出来たら「保存」ボタンを押して保存しよう。 保存が出来たらこれで「.phz」の拡張子のファイルが完成だ。

Sonic MiniはUSBメモリを介してデータのやり取りをするため、PCに保存しても良いがUSBメモリにもこのデータはきちんと保存しよう。(ほかの機種ではUSB以外にWi-Fiなどでやり取りできる場合がある。)

 

⑥ 出力しよう!

出力の仕方は先程と同じなので説明は省くが、USBをSonic Miniに差し込んで出力したいファイルを選択して出力してみよう。新しいデータを初めて出力する場合は失敗しても当たり前なので、設定など色々と変えてみながら3Dプリンターの特徴を掴んでいってほしい

 

 

出力に失敗してしまったら

 

お、出力が終わった!と見に行ったらプラットフォームに何もついていない…ということがある 。因みに私はこれを連続5回経験した。折れない心は大事だ。

出力が失敗すると、FEPフィルムに硬化したレジンがぺったりくっついてる。悲しい。未硬化のレジンを一度付属品の漏斗を使ってボトルに戻し、FEPフィルムに貼りついた悲しい残骸たちを剥がそう。この時、無理に取るとFEPフィルムが破れてしまうので、後ろ側からつつきながら剥がすとフィルムを破らずにとることが出来るぞ。そしたら再チャレンジだ。

ちなみに私が失敗した原因のプラットフォームに何もついていない場合は下記の原因が考えられる。こういった対策を行ってから再チャレンジすると良いぞ。

 

原因①

キャリブレーションが上手くいなかった場合。キャリブレーションを再度行ってみよう。ネジは丁寧に閉めよう。

 

原因②

初期層の露光時間が短すぎてプラットフォームにくっつかなかった場合。初期露光時間を増やしてみよう。

 

原因③

プラットフォームに硬化したレジンがくっついてつるつるしてしまっている場合。サンドペーパー(100番付近)でプラットフォームを荒してみよう。

 

片付け

 

レジンって使って残ったレジンは置いたままで良いの?それともレジンボトルに戻して良いの…? というのがよくある疑問点だが、付属品の漏斗を使ってレジンボトルに戻そう。この際に、コーヒーフィルターを使用すると、固まってしまったレジンの破片だったりホコリだったりを除いて戻すことが出来る。

使用したレジンVATは紙やアルコールを吹きかけてふき取り、すこし乾かそう。詳しい片付けや、洗浄の仕方は下記URLに詳しく書いてくださっている方がいるので、こちらを参照した方が良いだろう。内容も色々と考えさせられることも書かれているぞ。

 

https://www.yanaka-proengineer.com/2020/07/23/%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%AE3d%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC-%E9%80%A0%E5%BD%A2%E6%BA%96%E5%82%99%E3%81%A8%E5%BE%8C%E7%89%87%E4%BB%98%E3%81%91%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

 

ということで、こちらの記事を初めてのSonic Miniのセッティング〜出力においての参考として使ってもらえたら大変嬉しい。

3Dプリンターと言うのは出力して終わりでなく、片付けまでが3Dプリンター出力なのでしっかりと片付けを行おう。そのまま放っておくとレジンがこぼれて家を汚したり、誰かにかかってしまったり取り返しのつかないこともあるかもしれない。そして出しっぱなしは特にご両親には怒られる原因となるので決められた場所へ片付けような。周りに迷惑にならないようにしながら、楽しく出力ライフを送ろう!

以上、広報エリナでした!