礼に始まり礼に終わる。どうも、合氣道初段、SK広報のエリナです、おすおすっ!

長かった梅雨が明けた途端に夏全開の猛暑の日々、とはいえ外出自粛がまだまだ必要な今日、皆様は家で何をされているだろうか。SK本舗はといえば、最近は新しく安価なプリンターが出たり、セールを行ったりの日々。この機に3Dプリンターデビューしちゃったという方もいらっしゃるのではないだろうか。

しかし、実際にプリンターを買ってはみたものの、マニュアルにはあまり事細かに書かれていない部分があったり、認識していなかった知らない部分もあったりで、結局いまだうまく出力できていない…という方もいらっしゃるのではないだろうか

そんなわけで、今回私、広報エリナが3Dプリンターを購入してからの操作手順を一から丁寧に記述してみよう と思う。今回はショーコちゃんのフォロワー1000人記念で大セールをしたSonic Miniで紹介する。

 

購入にあたって(プリンターと一緒に買うもの)

 

まず購入前に必要な物を見ていきたいと思う。

よくある質問としては、プリンターと一緒にレジンはついてくるのですか、ということだが残念ながらレジンはセットではない…(たまにセットセールも行っているが。)

従って、基本的にSK本舗では初心者の方には下記を一緒に買うことをお勧めしている。

 

◆プリンター

◆レジン

◆FEPフィルム

 

<プリンターについて>

 

プリンターの選び方は様々な要素があるが、現在SK本舗の指定データでSonic Miniのみ無料でサンプル出力を行っている。小さいキューブのサンプルだが、どのくらい精巧に出るのか等興味がある方はぜひ取り寄せてみてほしい。ちなみに、お客様がデータを指定する場合は有償となる。(2020年8月現在 新型コロナウィルス感染拡大を受け、テレワークを行っているためお客様指定の有償出力は中止中)

 

<レジンについて>

 

レジンは初心者の方にはSK水洗いレジン『白色』をお勧めしている。普通のレジン、水洗いレジンの違いを説明すると、出力後に未硬化のレジンが出力物についているのでそれを洗い落とす際にIPAというアルコールが必要か水で良いのかという違いがある。通常のレジンはIPAというアルコールで出力物をよく洗浄することが必要だが、水洗いレジンは洗浄は水で良い。そんな訳で、初心者の方には後の処理が簡単で且つ出力の失敗が少ないSK水洗いレジン『白色』がお勧めである。まずはこちらのレジンでプリンターの操作を覚えるのが良いだろう。

レジンの各ページに実際に出力されたサンプル画像があるのでお好みの色を探すのも楽しいぞ 。どうしても実際の出力したレジンを見たい場合はお問い合わせフォームからレジンを指定して出力サンプルが見たいと連絡すると、Sonic Miniから出力した任意の出力サンプルを送付してもらえるぞ。是非参考にしてほしい。

 

SK水洗いレジン500g 『白色』_SK02W

 

<FEPフィルムについて>

 

FEPフィルムとはレジンを流しこむレジンVATの底についているフィルムのこと である。初心者には出力の失敗がつきものだが、出力失敗が起きるとどうなるのかというとレジンVATの底(FEPフィルム)に失敗して固まったレジンがくっつくのでる。それを剥がす際に破いてしまったりするので是非買って頂きたい。ちなみに私は例に漏れず出力失敗後に穴を開けたぞ!ちなみに、プリンターのメーカーのFEPフィルムを必ず使う必要はなく、皆様それぞれのお気に入りのFEPフィルムをお買い上げ頂いている。SK本舗では複数セットのワンハオ社のこのFEPフィルムをお勧めしている。あとは最近評判のElegoo社製のFEPもよいぞ。

 

Wanhao製A5サイズFEPフィルム 3枚セット_WHFEP02

 

 

赤矢印の部分がFEPフィルム

 

<その他関連商品について>

 

SK本舗では有料のスライサーソフト(Formware3D)を販売しているが、そちらは買った方が良いですかというご質問もよく頂く。このスライサーソフトと無料のスライサーソフトの違いとしてはたくさんあるが、よく使う機能としてはサポート材を付ける部分を自動判定してくれる点が挙げられるぞ。(それ以外にはラティス機能や自動中空化、重力サポートなど様々な便利機能が満載だ!)

サポート材とは、3次元に出力する際に構造上どうしてもどこかで支えないと出力できない部分につけるもので、出力後は外す(捨てる)部分である。

 

写真の赤枠がサポート材

 

もちろん自動判定してくれるのが有料の方であるが、どちらかというとお仕事3Dプリンターを使うのでなるべく失敗している時間を減らしたい、という方がお買い上げ頂いている印象である。ホビーでのんびりやる分には、「ここにサポート材を付けないとだめなのか―――」と楽しみながらやるのも良いのではないかと思う。ということで、こちらは結論どちらでも良い。まずは使ってみて、やはり必要になったらお買い求め頂く形でも十分だと考えている。

 

プリンターが届くまでに用意するもの

 

プリンターの購入ボタンをポチってしまった、というところまで行ったそこのあなた、次はプリンターが届く準備が必要である。まずは下記を用意してほしい。

 

◆プリンターを置く場所

◆出力環境

◆汚れても良い服

◆IPA

◆(場合によっては)アクリル性手袋

 

<プリンターを置く場所について>

 

プリンターを置く場所に関しては、まずは出力中はちょっとリビングなど広い場所で広げさせて頂くとしても、片付ける場所はきちんと用意してほしい。家でも仕事場でも「これ邪魔!!」と怒られ捨てられないようにしてほしい。あとは換気が捗るスペースだったりと、健康には十分気を付けてほしい。SK本舗からの切実なお願いだ。

 

<出力環境について>

 

出力中というのは、液体のレジンを使用するため床にレジンを溢しても大慌てしないようにビニールシートを敷くなど汚しても良い環境の準備をしてほしい。(因みに私はレジンをこぼして慌てて家族に気付かれないように拭いたタイプだ。)レジンはこぼしてすぐにふき取れれば問題ないが、こぼしたことに気付かず後から発覚した場合はフローリングの場合は特にべたべたになる。(カーペットにこぼした場合はしっかりと土下座をした方が良い。洗濯しても落ちないぞ。)こぼしてしまったら出来るだけ早くふき取り、べたべたする場合はIPAでごしごししてみてほしい。それでもべたべたする場合はちゃんと周りの人に謝った上で清掃業者にお願いしよう。という訳で、ビニールシートなどを用意するのがお勧めである。

 

<汚れても良い服について>

 

出力時の服装は必ず汚れても良い服を着用してほしい。先程カーペットの話に言及した通りレジンをこぼしても洗っても落ちないため、道着を着たままだと赤いレジンをこぼした際にはまるで誰かの返り血を浴びたかのような恰好になってしまうので要注意だ。

 

<IPAについて>

 

通常レジンで出力する場合には、出力物を洗浄する際にIPAが必要である。また、レジンを予期せぬ場所にこぼした場合の洗浄やプリンターのメンテナンスできれいにする際にIPAは有効だ。なので水洗いレジンしか購入していない場合にも用意しておくと良い。ただ、今のご時世だとアルコール類が手に入りづらい場合もあるので早め用意、探索をしておくと良いだろう。

 

<(場合によっては)アクリル製手袋>

 

レジンは皮膚に触れるとかゆくなったりとアレルギーとなる場合があるため、しっかり手袋をする必要がある。手袋はSonic Mini1台につきゴム手袋が1双ついているが、実はゴム手袋アレルギーなるものが存在するのを皆様ご存知だろうか。実は私もその1人なのだが南国系フルーツ等のアレルギーやアトピー性皮膚炎などがある場合、ゴム手袋アレルギーが高い。(実は私は南国系フルーツアレルギーなので女子受けの良いバナナもアボカドも食べられないぞ。)

実際にゴム手袋を利用してみてでも問題ないが、しっかり手袋をしておりレジンにも触れていないのに手がかゆい、喘息っぽい症状が出たなどあればゴム手袋アレルギーの可能性が高い。レジンもアレルギー症状が出るためレジンに触れてしまったせいだと思いこんで症状がひどくなってしまう場合があるので是非とも知っておいてほしい。100円均一ショップにゴムではないアクリル製手袋があるため、ちょっとおかしいなと思ったら試しに買ってみることをお勧めする。ゴム手袋程フィット感はないものの、物によってはサイズ展開があるためそちらを是非利用してほしい。

 

Sonic Miniのセットアップ

 

基本的にSK本舗からメールで届くマニュアルの通りにセットアップをすれば問題ないが、順に見ていこう。

 

1)内容物の確認

 

日本語マニュアルを見ながら付属品が揃っているか確認しよう。これはSonic Mini以外の機種にも言えることだが、英語のマニュアルと日本語マニュアルで付属品が異なる場合がある。その場合は日本語マニュアルを正としてほしい。というのも、メーカー本国で発送可能でも、日本では法律上発送してはいけない部品など大人の事情があるのである…とはいえ不明点や不足品があればお問い合わせフォームから問い合わせてみよう。

軽く内容物と使用用途を紹介しよう。

 

<内容物(Sonic Miniの場合)>

 

・取扱説明書(英語)

・ゴム手袋 1双

→前述した通り、体に合わなかったらすぐに使用をやめよう!

・スクレーパー(プラスチックのものと金属のものと1つずつ)

→プラスチックのものはレジンを撹拌する際に使用する。(後述)

金属の方は出力後、プラットフォームにくっついた出力物を取る際に使用する。(後述)

・六角レンチ

→後述のZ軸キャリブレーションの際に利用する。(後述)

・漏斗

→レジンVATに出したレジンをボトルに戻す際に使用する。(後述)

・USB

→スライサーソフトのCHITUBOXが入っているので、PCにインストールしよう。(後述)

・プラットフォーム

→出来上がった出力物がくっつく部分だ。SK本舗では替えのプラットフォームを売っているぞ。

・レジンタンク

→SK本舗ではレジンVATとして販売している。機種によって大きさが異なるが、汚れが目立ってきたり損傷が見られたら交換しよう。

・ねじ

・変圧器(電源ケーブル)

・機体用パッド

→Sonic Mini本体の裏側につけよう。

・Wifiドングルは電波法関係で残念ながら同梱ができない。Amazonで安いものを入手いただけると幸いだ。なお、弊社にお問い合わせ頂ければ場合によっては別送できるケースがあるのでメールをお願い申し上げる!

 

2)セットアップをしよう

 

2-1 電源を付ける

セットアップ、とはいえSonic Miniは電源ケーブルを付けさえすれば起動するのである。ただ、スイッチの「-」マークを押してから起動に時間がかかるので気長に待ってほしい。どのマシンでも1時間待ってみて起動しなかったらSK本舗の技術窓口へ相談しよう。

2-2 LCDテストをする

Sonic MiniもといSK本舗で売っている光造形は液晶パネル(LCDスクリーン)に出力したい形を映し、その形に紫外線を当てることによって出力したい形にレジンが固まる仕組みである 。そのため、LCDスクリーンが機能していないと(大げさに言うと半分しか機能していないと)中央に出力物を出したい場合には半分しか出力できないということである。そのため、きちんと全面機能しているか確認するためにLCDテストを行おう。またLCDスクリーンは消耗品のため、余程初期に異常が出ていない限りがある程度使用した上で問題がある場合は消耗されているということなので取り換えてみよう。

2-3 キャリブレーション(calibration)をする

キャリブレーションって…?という話だが、これはプラットフォームの水平度を調整するために行う作業のことだ 。光造形方式は1層ずつプラットフォームにレジンを硬化させていくのだが、プラットフォームが斜めになっていると1層がきちんとくっつかなくなるのである。やり方はマニュアルの通りだが、雑にネジを絞めたりしてプラットフォームが傾いてしまうとせっかくのキャリブレーションが無意味になってしまうので要注意だ。

2-4 テスト出力してみよう

付属品のUSBの中にはPhrozenがあらかじめ入れてくれたデータが入っているためSonic MiniにUSBを差し込んでこちらを出力してみよう 。ただしこういったデータはメーカー純正のレジンでデータを調整されている場合があるため、使用レジンによっては上手くいかないということも念頭に一度やってみよう。

レジンの方の用意も大切だ。まずはきちんとレジンをよく振ってからレジンVATに入れよう 。レジンには使用にあたり適正温度があり寒すぎると上手く出力できない場合ある。レジンVATに入れたらドライヤーなどで温めよう。レジンを振ったときの気泡は大体ここでなくなる。またこの時、付属していた「プラスチック」のスクレーパーで更に混ぜておくと良い。

テスト出力で上手く出力物が出てきたら「金属」のスクレーパーで出力物をプラットフォームから外そう。ちょっと外れづらい場合も、無理に力づくでとると割れてしまうので根気強く割れない範囲で外そう。外した出力物は手袋をして刷毛などで洗浄する。絶対にレジンを素手で触らないように!

2-5 スライサーソフトのCHITUBOXをダウンロードする

2-4でテスト出力が出来たら早速、実際に出してみたいデータを出力してみたい!しかし、まずは該当データのスライスデータ(1層ごとに分割したデータ)が必要だ。Sonic Miniが適用しているのはCHITUBOXなので、こちらをダウンロードしてみよう。

付属品の中のUSBにもデータが入っているが、社内ルールで指定以外のUSBをPCに指すのが禁止だったりする場合はネット上でもダウンロードが出来るのでそちらからダウンロードしよう。ちなみにインターネットからのダウンロードは会員登録が必要だ。

CHITUBOXダウンロードページ

https://www.chitubox.com/download.html

2-6 CHITUBOXの設定をする

「設定」→「新しいプリンタを追加する」でSonic Miniを選択しよう。ちなみに、あとからでも設定が出来るので時間がある時で問題ないぞ。

① 赤い四角の部分を押す。

 

② 設定画面の上にある「新しいプリンタを追加する」ボタンを押す。ちょっとわかりづらいが左上にの赤い四角のマークだ。

③ Phrozen Sonic Miniを選択し、「OK」ボタンを押す。アルファベット順だから「P」は後ろの方だな。

 

これで好きなものが出力できる状態は整った!

というわけで、前編はここまで! 

後編ではいよいよ3Dプリンターを使ったSTLデータの出力に挑戦してみたい。