礼に始まり礼に終わる。どうも、合氣道初段、SK広報のエリナです、おすおすっ!

アクセサリーのハンドクラフトにおいてはもはや欠かすことができないレジン。しかし、一口にレジンと言っても様々な種類が販売されている。

今回はそんなレジンを選ぶ上で基準となる「基礎知識」と、2020年・夏時点でのハンドクラフト用レジンのおすすめ商品について、前後編に分けてご紹介したいと思う。まず、前編においてはハンドクラフト用レジンに関する基礎知識を紹介してみよう。

 

UVレジンとエポキシレジンの違いとは?

 

まずはハンドクラフト用のレジンについて基本的なところからおさらいしたい。

そもそも、レジンとは人工の樹脂のことだ。3Dプリンターを扱うSK本舗にとってはおなじみの存在で、要するにプラスチックのことでもある。

今回取り上げるのはハンドクラフト用レジンになるのだが、これはUVレジンとエポキシレジンの2種に大別される。すでにご使用の方にとっては復習的な話になるが、ひとまず、そこから見ていこう。

 

・UVレジン(UV-LEDレジン)

 

UVレジンとは名前の通り、UV、つまり紫外線で固まるレジンのことだ(UV-LEDレジンではLEDライトでも固まる)。さらっとしていて、気泡ができづらいのが特徴で、UVに当てない限り固まらないため、加工がしやすいという利点もある。最近ではこちらの方が主流だろう。

 

・エポキシレジン(2液性レジン)

 

エポキシレジンは、主剤と硬化剤の2つの液体を混ぜ合わせた化学反応によって固めるタイプのレジンのことだ。うまく硬化すれば透明度が高く綺麗だが、気泡ができやすく、また分量調整など扱いも難しい。ただ、利点としてUVレジンよりも安価であるということがある。

 

ひとまず、レジンを用いたハンドクラフトに挑戦する場合、まずはUVレジンから始めるのがいいと言えるだろう。

 

ハードタイプとソフトタイプは用途で使い分けるべき

 

さらに、ハンドクラフト用レジンは、ハードタイプ、ソフトタイプの二種に分けられている。 それぞれの違いを確認しておこう。

 

・ハードタイプレジン

 

硬質プラスチックのような強くて硬い仕上がりを求める方はこちらのハードタイプレジンを使用することがオススメされている。アクセサリー制作などには、もっぱらこのハードタイプが適している。透明度が高く、一般に硬化時間もこちらの方が短い。

 

・ソフトタイプレジン

 

粘土のように粘度があるものが多く、硬化後でも折り曲げられるほどの柔らかさを残すのがソフトタイプレジンだ。仕上がりが柔らかいため、自由自在にカットができるなど、型に頼らない造形に向いている。ハードタイプにおけるガラスのような美しさはないものの、食品サンプルのような複雑な造形にも対応しており、また落としても割れることがないため、キーホルダーの制作などに向いている。商品によってはグミタイプという場合もある。

 

ハードとソフトは用途によって使い分けるのがいい だろう。あるいは、一つのアクセサリーを制作するのに、ハードとソフトのレジンを使い分ける場合もあるので、それぞれの特性をおさえて、目的に適した使い方をしたいところだ。

 

レジンを取り扱う際に注意すべきこと

 

基本的なおさらいとして、もうひとつ、レジンを取り扱う上での注意についてもまとめておきたい。もちろん、多くの商品は安心安全にお使いいただけるように製造されているものの、取り扱い方法をきちんと守らずに使うと事故の元である。特に以下のポイントに気をつけていただきたい。

 

・一般的なアクセサリーや手芸制作の用途以外には使用しないこと。

・保管の際は直射日光を避け、室温20℃以下の暗い場所に保管すること。

・保存時はキャップをしっかり閉めること。

・中身を使い切ってから破棄すること。

・廃棄物の処理は各自治体の定めに従うこと。

・小さいお子様の手の届かないところに保管すること。

・衣類や家具などに付着するとシミなどになる場合もあるので注意すること。

・皮膚に付着した場合はすぐに石鹸水で洗い流し、もし痛みや痒みなどの異常が出た場合は、すぐに医師の手当てを受けること。

・目に入った場合はすぐに大量の水で洗い流し医師の手当てを受けること。

・間違って飲み込んでしまった場合もすぐに医師の手当てを受けること。

・炎や火気の近くで使用しないこと。ストーブやファンヒーターの近くに置かないこと。

 

ちょっと長くなったが、注意点はこんな感じだ。もちろん、きちんと使えば危ないことはない。是非とも安全に楽しくレジンを使ったものつくりを楽しんでいただきたいところだ。

 

購入にあたって注意が必要なレジンの特徴

 

さて、以上は基本的な部分のおさらい。以下では、特にUVレジンを購入するにあたり、どのレジンを買えばいいか、について検討していきたい。

究極的なことを言えば、実際に使ってみて自分に合うのを使うのがいい、となってしまうが、市場には様々な種類のレジンが販売されているため、正直、個人で探求するにはキリがない

とはいえ、ガイドラインも必要だ。ここではまず、最低限度、買うのに注意が必要なレジンについて 言及しておきたい。おそらく多くの方は通販などで購入するだろうことを想定した上で言うと、いくつか「注意が必要な」レジンの見極めポイントがある。

まず、ここは基本だが、メーカー対応やお問い合わせサービスなどが機能していないメーカー、販売元の商品は避けるべき だ。現在、粗悪な品を「日本製」と偽って販売しているようなメーカーも若干ながら存在していると聞く。きちんと問い合わせに応じるメーカーかどうか、表示に偽りがないか、あらかじめ確認しておくことができたら安心だ。

また、こうした良質でないメーカーを見極める上で、安全データシートの存在がある。安全データシートというのは、化学物質や化学物質を含む混合物を提供する場合(レジンはもちろん化学物質だ)にその危険性・有害性・取扱に関する情報を記載したデータのことで、これらを取り扱う業者は作成・配布が義務付けられている。先述したような粗悪品を販売しているメーカーは安全データシートを発行していないケースが多い 。レジンがデリケートな成分を含む商品であることを考えると、これは安全性の上でも難点がある。もし、購入した商品に不安点がある場合、メーカーに安全データシートの提出を求めてみるのもいいかもしれない。

そしてもう一つ、値段もある程度、危険度指標にはなるだろう。もちろん、高ければいいというわけでは決してないが、極端に容量が多いのに安い、といった場合はちょっと気を付けてみてほしい 。とはいえ庶民の味方である100円均一ショップでも良いレジンを売っているので、安いのであれば試しに買ってみて自分で質を判断しても良いかもしれない。しかし、その場合は自己責任でお願いします!

とはいえ、この3点は最低ライン。以下ではそうしたラインをクリアした上で、上質なUVレジンを評価する際のポイントについて確認してみよう。

 

UVレジンを評価する際の4つのポイント

 

UVレジンを評価する上ではいくつかポイントがある。ユーザーや用途によって、どのポイントを最も重視するかは違う。とはいえ、一般的に評価のポイントは以下の4点に大別できる。

硬化時間、透明度、粘度、気泡抜けの4点だ。順に見ていこう。

 

・硬化時間

 

一つ目の硬化時間とは、UVを照射して硬化するまでにかかる時間のこと。これは作業時間の長さに関わるポイントなので、非常に重要視されている。もちろん作業時間短縮には硬化時間は短いに越したことはない。ただし、様々なデザイン・装飾を行うのに時間がかかるので作業中に室内灯で固まってしまったら困るという方の場合、硬化時間が長めの方がいいという場合もある。

 

・透明度

 

二つ目の透明度、これは硬化したレジンの透明感のこと。アクセサリーなどを制作する場合、この透明度はかなり重要なポイントになるだろう。出来上がったばかりの透明度に加え、時間が経った際の「黄変」の程度も重要だ。黄変とは硬化したレジンが黄色く変色することだ。黄変の原因は不明な所が多く、たとえばSK本舗で売っているネオレジンのように過度な露光や強度露光をすると一時的に若干黄変してしまうが、時間経過や太陽光に当てることで元の透明度に戻るという特徴を持ったレジンもある。お気に入りのレジンは長くお付き合い頂き特徴を掴んで頂けると嬉しい。

 

・粘度

 

三つ目の粘度は、レジン液のサラサラ具合のことだ。これは用途によって高粘度が良い場合と低粘度が良い場合がある。たとえば、ミール皿などを使用して表面を盛りたい場合は高粘度が良いだろう。ただ、高粘度の場合は気泡が抜けにくいという難点がある。一方、低粘度の場合は、気泡は抜けやすいものの、ぷっくりと盛ったりすることが難しい。

 

・気泡抜け

 

先程粘度の方でも言及をしたが、四つ目の気泡抜けというのはレジンを出す際に空気が混ざってしまい気泡となってしまうが、これを取り除きやすいかどうかである。固まってしまったら気泡は抜けなくなってしまうので、レジンが液体の時に取り除きたい場合は取り除く必要がある。作品によっては気泡を活かしたデザインもあるが、例えば最後の仕上げの表面に気泡が出来たまま固まってしまうと削って磨いて…という作業が必要になってくる(レジン液に温風を当てて気泡を抜くエンボスヒーターという商品もあるぞ)。作品のクオリティを上げるために気泡をできる限り作らないようにしたい場合、この気泡が抜けやすいかどうかが重要である。あまりにも取れない場合はとれるまで爪楊枝で延々と作業したりと大変なのである(経験した顔)。レジンによって粘度が異なり、気泡の抜けやすさに違いがあるので、色々なレジンを試してみてはいかがだろうか。

 

自分がどんなものを作りたいかを見極めてそれにふさわしいレジンを

 

もちろん、他にも細かなポイントはあるのだが、UVレジン選びをする上では、この4点が最も重要度が高い。自分がどんなものを作りたいのかを、まずしっかり見極め、それにふさわしいレジンを購入することをオススメしたい。

というわけで、前編はここまで。後編では、2020年度の8月時点で、オススメできるハンドクラフト用レジンをピックアップしてご紹介したいと思う。

 

UV-LEDレジン『Neo Resin』250g_SK250N

 

UV-LEDレジン『鏡花水月』250g_SK250K